漢字読み講座

「漏洩」「言伝」「暈す」さて、これら3つの漢字は何と読みますか?

今回は「漏洩」「言伝」「暈す」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「漏洩」

「漏洩」の読み方をご存知でしょうか?

「ろうえい」と読まれている方が多いかと思います。

もちろん間違いではありませんが、「ろうえい」と読むのは慣用読みになります。

慣用読みとは、間違えた読み方をする人が余りにも多いため、認められた読み方です。

それでは、本来の読み方があなたにはわかりますか?

「漏洩」の読み方のヒントはこちら!

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 秘密が外部に漏れることをいいます
  3. 「ろうえい」という読み方と2文字しか違いません

以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。

「漏洩」の読み方!正解は!?

正解は「ろうせつ」です!

とはいえ、現代ではほとんどの場合「ろうえい」と読まれているので、「ろうせつ」という響きからは意味を理解してもらえないかも知れません。

近年特によく耳にするのは「個人情報の漏洩」ですね。

この言葉も「個人情報の漏洩(ろうせつ)」と聞くと、ピンと来ない方が多いかも。

類義語に「開示」「摘発」「暴露」などがありますが、意味は少しずつ違うため注意が必要です。

2問目はこの漢字!「言伝」

「言伝」の読み方をご存知でしょうか?

まさか「ごんでん」と読んではいませんよね?

「言」も「伝」も小学校で習う簡単な漢字ですが、意外に難しいといえます。

さて、あなたには読むことができますか?

「言伝」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 意味は「人に言葉を取り次いでもらうこと」「伝え聞くこと」など
  3. 「〇〇さんに言伝をお伝えいただけますか?」のように使います

以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。

「言伝」の読み方!正解は!?

正解は「ことづて」です。

ヒントで紹介したように、人に言葉を取り次いでもらう時によく使います

たとえば、仕事で取引先に赴いた際に担当者が不在だった場合に「〇〇さんに言伝(ことづて)をお願いできますでしょうか?」のように使うことが多いでしょう。

また、もう一つの使い方は、直接聞いたのではなく伝え聞いた場合です。

「言伝(ことづて)に聞いたことなので、はっきりとはわかりませんが…」のような使い方をします。

「言伝(ことづて)」とよく似たことばに「ことづけ」があります。

「ことづけ」は、人に何かを頼む場合に使う言葉です。

たとえば「〇〇さんに買い物をことづけた」などですね。

非常に似ているので混同しやすいのですが、「言伝(ことづて)」は伝言を頼む場合の言葉で、何かを依頼する言葉ではないため注意しましょう。

最後はこの漢字!「暈す」

「暈す」の読み方をご存知でしょうか?

「りょうす」ではありませんよ。

確かに量という字に似てはいますが…

「暈す」は、漢字検定1級に相当する難読漢字です。

あなたには読むことができますか?

「暈す」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇す」の3文字
  2. 「ぼんやりしている」「あいまいな表現にする」といった意味があります
  3. 「輪郭を暈して描く」「話の焦点をわざと暈す」といった使い方をします

以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。

「暈す」の読み方!正解は!?

正解は「ぼかす」です!

よく耳にする言葉ではありますが、ほとんどひらがなで表記されるため、漢字で書かれるとちょっと難しいですね。

「暈」を使った熟語には、「眩暈(めまい)」「月暈(つきがさ)「日暈(ひがさ)」などがありますが、見覚えがあるのは「眩暈(めまい)」ぐらいでしょうか。

また「暈」という字は「くま」とも読まれ、歌舞伎で使われる「隈取り(くまどり)」という化粧を「暈取り(くまどり)」と書くこともあるようです。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!