漢字読み講座

【今日の難読漢字】「存える」「殆」「羽球」「夥しい」「区区」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「存える」

「殆」

「羽球」

「夥しい」

「区区」

です!

さて、なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「存える」です!

「存える」

何と読むかわかりますか?

この字は「保存」や「存続」などの単語に使われるため、

親しみ深い漢字ですよね。

訓読みでは「そん」「ぞん」と読みますが…

「存える」は「そんえる」「ぞんえる」とは読みません。

「存える」の読み方のヒントはコレ!

  • ヒント1:長い時間が経過したさまを表す
  • ヒント2:「生き存える」という言い方もある

そろそろわかりましたか?

「存える」の読み方!正解は…?

「存える」の読み方、正解は…

「ながらえる」です!

  • 長く生き続ける。生き延びる。
  • 長い時間を経る。
  • 長続きする。

このような意味を持つ言葉です。

「存」は、「ある」「いる」「生きている」など

存在していることを表す漢字でもあるため、

「存える」の読み方もイメージしやすいですよね。

「存える」の用例は?

「存える」の用例を2つご紹介します。

  • 病気と闘いつつも、なんとか永らえた。
  • 当時の震災から生き永らえた人物に話を聞く。

このように、「誰かが生きていること」、

「存在していること」を表現するときに使います。

「存命」という単語とほぼ同じなんですね。

「存える」は、小説などで見かける可能性の高い漢字です。

「あれ?何て読むんだっけ…」と慌てないためにも、

正しい読み方を覚えておきましょう!

2つ目の漢字は「殆」です!

「殆」

上の漢字ひと文字で、何と読むかわかりますか?

「殆ど(ほとんど)」「たい」という読み方もありますが、

ひと文字で表記されている場合、どう読むのでしょうか?

「殆」の読み方のヒントはコレ!

  • ヒント1:「困り果てる」「うんざりする」という意味を持つ
  • ヒント2:「殆ど(ほとんど)」「あらかた」という意味もある
  • ヒント3:万葉集では「すんでのことで」「あやうく」の意味で使用されていた

そろそろわかりましたか?

「殆」の読み方!正解は…?

「殆」の読み方、正解は……「ほとほと」です!

「殆」は、ヒントの通り、下記のような意味で使われます。

  • 「困り果てる」「うんざりする」
  • 「殆ど(ほとんど)」「おおかた」
  • 「すんでのことで」「あやうく」

ここから転じて、「まったくもって」「たいへん」など、
物事の程度を表す言葉として使用されることもありますよ。

「殆」を使った例文は?

  • 息子の成績表を見て、殆呆れてしまった
  • 彼の作品の素晴らしさに、殆感心した

例文のように、子供時代に
「あんたの成績には殆がっかりするよ」というような
お説教を受けたことがある人もいるかもしれませんね。

このように、「殆」は日常会話でよく使われる言葉なのです。

「殆」の類語は?

つぎに、「殆」の類語を2つご紹介します。

  • 「つくづく」
  • 「しみじみ」

上の言葉の方がなじみ深いと感じる人もいるかもしれませんね。

とはいえ、感情を表現する際や、物事の程度を示す際、
「殆」も使いやすい単語のひとつ
だと言えるでしょう。

なお、「殆」は小説の文中にも登場する言い回しです。

読み方がわからなかった人は、これを機に覚えておくといいですよ。

3つ目の漢字は「羽球」です!

「球」に「羽」がついたらどこに飛んでいってしまうのでしょう・・・。

 

そんなイメージがある「羽球」。

最近では、これを題材としたアニメなどもあり、「羽球」の読み方を知っている人も多いのではないのではないでしょうか?

 

個人的には、「球」はいらいないような・・・。

さあ、ヒントを参考に正解をみていきましょう!

 

「羽球」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① これはスポーツ競技の名前です。

ヒント➁ 1対1、2対2でラケットを使います。

ヒント③ 「羽」のことは「シャトル」といいますね。

 

「羽球」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「バトミントン」です!

 

バドミントンといえば、今ではスポーツ競技としてのイメージが定着しましたが、ひと昔前は、公園や広場で家族や恋人同士で遊ぶイメージが強かった気がします。

 

競技としてのバトミントンは、ネットを隔てた2つのコートの両側で、選手がラケットを使って「羽」を打ち合います。テニスに近い感じですね。

 

遊びのイメージがある人は驚くことなかれ、プロ選手にもなればこの打った後の「羽(シャトル)」の瞬間速度はなんと時速400kmを超えるとされています。

 

実際に、目の前の至近距離からそのスピードで打たれたシャトルが飛んでくると思うと、恐ろしい競技ですね・・・。

4つ目の漢字は「夥しい」です!

この言葉は日常生活ではあまり使う場面がないですが、言葉としてはよく使われるものです。

 

でも、「夥」は漢字検定1級の難読漢字ですので学校では習いませんし、よほどの漢字マニアでない限り何と読むか分からないと思います。

 

ちなみに、「夥」という字は右側に「多」という漢字が入っていることから分かる通り、意味も読みも「多い」です。

 

音読みでは「か」と読みますが、これは「何しい」でしょうか!?

 

「夥しい」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① その意味のとおり、「多い」です!

ヒント➁ 「多い」よりも「もっと多い」を表す言葉です。

ヒント③ 「お〇〇〇しい」です。

 

「夥しい」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「おびただしい」です!

 

「夥しい」とは、物や数、量などが非常に多いことや、ある物事の程度が激しかったり、ひどい有様のときに使われる言葉ですね。

 

例文としては、「夥しい数のバッタが押し寄せてきた・・・」や「夥しい量の出血だ」などと使います。

 

例文が物騒な例えばかりですが、まさに良い意味ではあまり使われない言葉でもあるのが特徴です。

 

「たくさんの星」も「夥しい星」と表現してしまうと、なんだか嫌味な感じが出てしまいますので、そういう場合は「無数の」を使ってみましょう!

5つ目の漢字は「区区」です!

「区区」の読み方をご存知でしょうか?

「区(く)」が二つだから「くく」と読む場合も確かにありますが、もう一つの読み方で答えてください。

さて、あなたには読むことができますか?

「区区」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 意見や物事が1つひとつ異なっていることを言います
  3. 「区区に意見を述べずに順番に言ってください」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「区区」の読み方!正解は…!?

正解は「まちまち」です!

小学校で習う簡単な漢字なのに、2つ並べると途端に読めなくなる難読漢字だといえます。

「区」は、細かく仕切ったり区切ったりすることを指す漢字です。

細かく区切られたものを繰り返すことで、意見や物事がばらついている様子を表しているのですね。

ちなみに「くく」と読んでも同じ意味として使うことができますが、実際にはほとんど使われていません。

「まちまち」と読んだ方が、やはりピンと来るようです。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

ABOUT ME
flower
とにかく本が好きです!