漢字読み講座

【今日の難読漢字】「形振り」「円らな」「剪刀」「杓文字」「鄭重」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「形振り」

「円らな」

「剪刀」

「杓文字」

「鄭重」

です!

さて、なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「形振り」です!

普段よく聞く言葉でも、漢字で書くと途端にわからなくなってしまうことがあります。

「形振り」

という漢字もその一つ。
漢字通り「かたぶり」と読みたいところですが……

「形振り」読み方のヒントは?

「形振り」は、見た目や態度を表す言葉です。
「形」は身なりを、「振り」は手振り素振りと同じ意味。

けっこう邦楽の歌詞や、アニメの決め台詞などで聞く機会が多い気がします!

もう形振り構っていられない!」のように使います。

もうおわかりですね!

「形振り」の読み方、正解は……

「形振り」の正解は……

「なりふり」です!

「形振り構わず」とは、言葉の通り、自分の振るまいや態度を気にしない状態のことを指します。

ニュアンスとしては、

小さな子どもが溺れそうになっていたので形振り構わず駆けつけて、泳いで助けた
服屋でタイムセールが始まった途端、皆いっせいに、形振り構わず商品を取り合った

のように、何かに対して全力を出すがあまり、余裕がない状態です。

けっして、「俺は世間体なんて気にしない!仕事はないが、毎日形振り構わずビールを飲んでだらけちゃうぞ」

のような気の抜けたシーンには使わないのでご注意を!

2つ目の漢字は「円らな」です!

「円らな」

円という漢字は「えん」と読むことが多いですよね。でも「円らな」と書いた場合は別の読み方になります。

「円らな」読み方のヒントは?

ヒントは、丸くかわいい様子を表す言葉です。

「丸みのある」

「クリクリした」

などが挙げられます。顔のパーツの褒め言葉で使われることが多いのですがわかりますか?

「円らな」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

 

「つぶらな」

です!

最もよく聞くのが「円らな瞳」という表現でしょう。丸くてかわいらしい目をしているという褒め言葉ですが、「つぶ」という音の響きから「小さい目」とからかわれていると勘違いして「思わずムッとしてしまった」という人も。

「円ら」には「小さくて丸い」という意味もありますが、「円らな瞳」と表現する時は「丸い目」を魅力的だと伝える言葉として使われているので怒らないでくださいね。

ちなみにブナ科の常緑高木に円ら椎(つぶらじい)という名前の木があります。小さくて丸いかわいらしい実をつけることからその名前がついたといわれています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

3つ目の漢字は「剪刀」です!

「剪」という一文字では、「せん」や「ほろぼす」なんて恐ろしい意味のある漢字ですが、これに「刀」が加わってしまうと、むしろ怖いですね・・・。

 

植木などを「剪定する」というときにも使われる漢字であることから、盆栽などが趣味のお父さんやおじいちゃんには簡単な問題かもしれませんが、「剪刀」は何と読むでしょうか?

 

ヒントをみながら考えていきましょう!

 

「剪刀」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① 「剪」の一文字だけでも同じ読み方ができます。

ヒント➁ カタカナまたは平仮名で「〇〇〇」の3文字です。

ヒント③ チョキチョキ、あの文房具です。

 

「剪刀」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ハサミ」です!

 

読み方が分かれば何となくそんなものかな、という気がしますが、文房具の「剪刀」は「ハサミ」というイメージで、盆栽など植木に使うものはそのままこの漢字の「剪刀」という感じがしますね。

 

物を切る、紙を切る道具としてとても便利な道具のハサミですが、その歴史は紀元前10世紀頃まで遡ります。

すでに古代ギリシアでは羊の毛の収穫にはハサミが使われていたそうで、二つの刃で挟んで切る仕組みがそんな昔からあったなんて驚きですね。

4つ目の漢字は「杓文字」です!

今回の難読漢字は「杓文字」です。

 

そのまま読めば「しゃくもじ」ですが、そんな文字はもちろんありません。

 

ヒエログリフとか楔形文字とか、世界史を習うと「〇〇文字」は必ず出てきますが、「杓文字」はどこかの文明の文字というものではありません。

 

じゃあ、文明や世界史、考古学とは関係のない「杓文字」って、いったいどこの文字??

 

「杓文字」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇〇」の4文字です。

ヒント② これは「箆」と似ているキッチン道具です!

ヒント③ これがないと「ご飯」がよそれません。

 

「杓文字」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「しゃもじ」です!

 

「しゃもじ」とは、炊き立ての真っ白い美味しいご飯をよそるときに使う「箆(へら)」のような形をしたキッチン道具です。

 

炊き立てのご飯をお茶碗によそるためには必ず使うもので、炊飯ジャーを購入するとプラスチック製の「杓文字」がついてきますが、そこはぜひ、木の「杓文字」を別途買ってほしいものです。

・・・土鍋で昆布で炊いた白米を、おひつに移して木製の「杓文字」でよそったご飯が食べたくなってきましたwww

5つ目の漢字は「鄭重」です!

難読漢字クイズに挑戦です!

今回の問題は「鄭重」。

1文字目が見慣れない漢字ですね。

よく見かける2文字目も、実は曲者(くせもの)です。「じゅう」とは読みません。

「鄭重」の読み方のヒントは?

1.「鄭重」の読みは、ひらがな4文字です!

2.「これはこれは、御鄭重にありがとうございます」

3.「いつもお世話になっているので、くれぐれも鄭重にもてなすように!」

正解は…

正解は「ていちょう」でした!

「ていちょう」は、心を込めて礼儀正しく手厚く扱うことです。または、注意深く何度も繰り返す入念な様子も表します。

一般的には「丁重」と書きますね。「鄭重」と書く場合は、「ていじゅう」と読んでも正解です。

「ていちょう」と「ていねい」の違い

「鄭重(ていちょう)」と似た言葉に「丁寧(ていねい)」があります。

ほぼ同義語ですが、両者の意味合いは微妙にニュアンスが違うようです。

鄭重の例:「(相手の気持ちや都合を十分に考慮して)鄭重にお断りする」
丁寧の例:「(失礼のない言葉遣いで十分な説明を心がけて)丁寧にお断りする」

つまり、「鄭重」は相手を意識した言い回しで、「丁寧」は自分を意識した言い回しになるんですね!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!