漢字読み講座

【今日の難読漢字】「羅馬」「貼付」「伏魔殿」「腸」「祖」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「羅馬」

「貼付」

「伏魔殿」

「腸」

「祖」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「羅馬」です!

2文字目に「馬」がついているので、何か馬の種類の一種のようにも思えるこの漢字。

 

1文字目が「ら」と読めることから、「ロバ」とか「リャマ」が浮かんできてしまいますが、残念ながらどちらも違います!

 

これは、音読みからくる当て字になりますが、いったい何と読むか分かりますか?

 

何回も繰り返し言えば、正解に近づけるかもしれませんよ!

 

「羅馬」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① これはある国の都市の名前です。

ヒント② カタカナ表記で「〇ー〇」です。

ヒント③ カトリック、バチカン市国といえば?

 

「羅馬」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ローマ」です!

 

「ローマ」といえば、イタリアの首都で、カトリック教派の総本山でもあるバチカン市国がある都市としても有名ですね。

 

西洋の歴史を語る上では、避けては通れない「ローマ帝国」がルーツとなっている、世界でも歴史ある都市になっています。

 

その都市の大きさや繁栄具合を表す言葉に、「ローマは一日にして成らず」、「すべての道はローマに通ず」という諺があるくらい、ローマの偉大さを物語っていますね。

 

現在、「ローマ」の人口は約300万人で人口が多い都市として繁栄しているだけでなく、その景観の美しさから「永遠の都」と称される素敵な都市でもあります。

 

次の海外旅行先は「羅馬」で決まりですね!

2つ目の漢字は「貼付」です!

「貼付」の読み方をご存知でしょうか?

「はりつけ」はもちろん間違いです。

また、「てんぷ」と読むのは間違いではありませんが、慣用読みになります。

慣用読みとは、間違えて読む人が余りにも多いため認められた読み方です。

では、本来の正しい読み方は?

「貼付」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなでは「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 意味は、「貼り付ける」ことです
  3. 「切手を貼付してください」のように使います

以上の3つのヒントで考えてくださいね。

「貼付」の読み方!正解は!?

正解は「ちょうふ」です!

「貼付」は、紙や布などを広げて貼り付けるといった意味になります。

よく似た言葉に「添付(てんぷ)」がありますね。

ちなみに、添付は書類に補足として添えたり、メールにデータを添えることです。

貼付と添付はイメージが似ているので混同してしまい、「貼付」を「てんぷ」と読む人が多いのかも知れません。

貼付は「貼り付けること」で、添付は「添えること」と、覚えておくと良いですね。

3つ目の漢字は「伏魔殿」です!

厨二感あふれる「伏魔殿」という漢字www

 

自分で漫画やゲームを作ったとしたら、ラスボスが潜んでいるお城の名前として即採用します!

 

味方によってはそんな少し恥ずかしい気もする「伏魔殿」ですが、読み方はおろか意味を知っていますか??

 

知らないと、それこそ恥ずかしいので要注意!

「伏魔殿」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇〇ん」の5字です。

ヒント② 「殿」の字は「でん」と読みます。

ヒント③ 最初の字は「ふ」です。

 

「伏魔殿」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ふくまでん」です!

 

「伏魔殿」とは、ラスボスの居城・・・ではなく、「魔物の潜んでいる根城」という直接の意味から転じて、「悪いことや陰謀が企んでいるところ」を表す言葉です。

 

どの世界にも悪い考えを持つ人はいますが、パッと見の外見からは分からない、水面下で悪さを企んでいるような人が集まる場所などを「伏魔殿」と言います。

 

それを考えると、やっぱり「ラスボスがいる根城」の方が平和でいいですね・・・。

4つ目の漢字は「腸」です!

「腸」の読み方をご存じでしょうか?

今回は「ちょう」以外の読み方を正解とします。

「ちょう」以外の読み方とは言っても、やはり人や動物の体に関係あるような気はしますよね…

さて、あなたには読むことができますか?

「腸」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です。(省略して2文字で言う場合もあります)
  2. 内臓のこと。
  3. 激しい怒りを「腸が煮えくり返る」などと表現することも。

以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。

「腸」の読み方!正解は!?

正解は「はらわた」です!

省略して「わた」と読まれる場合もありますよ。

そもそもは大腸のことを「はらわた」と呼んでいましたが、次第に内臓全般を指して言うようになりました。

また「はらわた」という言葉は単に内臓というだけでなく「心」や人の「性根」を指して使われることもあります。

ヒントで紹介した「はらわわたが煮えくり返る」という表現も「はらわた」を人の「心」に置き換えて言う例です。

他にも「はらわたがよじれるほど笑った」「はらわたの腐った奴」などの言い方がありますね。

5つ目の漢字は「祖」です!

難読漢字クイズに挑戦です。

今回の問題は「祖」。

「ソ」ですね! 日常的によく使う漢字です。

では、「ソ」以外の読み方を考えてみてください。

「祖」の読み方のヒントは?

1.「祖」の類語には、「ルーツ」「元祖」「発祥」などがあります。

2.「祖」の対義語には、「末裔」「後裔」などがあります

3.『祖父も、曾祖父も、其以前の祖たちも、苦しんで生きた。』折口信夫「古代研究 追い書き」より引用

正解は…

正解は「おや」でした!

「祖(おや)」は「親」と同じ意味です。

他に「じじ」「はじめ」とも読みます。

「祖父」と書いて「おおじじ」と読むこともありますが、これは「大父(おおちち)」が音変化したものです。

「祖先」の左側にある「ネ」は、神様を祀る「示」の崩し字です。

右側の「且」は、加えて重ねることを表した象形文字です。

つまり、年を重ねた先祖を敬うという意味です!

「祖」を使う熟語・ことわざなど

先祖に討ち死にさせて高枕:先祖代々の資産で安逸な生活をおくる者を嘲る言葉。「高枕」は安心しきっている様子をあらわします。

祖逖之誓(そてきのせい):命をかけた決意のこと。目的を果たすまでは、絶対に帰らないという誓い。「祖逖(そてき)」は中国の将軍の名前です。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!