漢字読み講座

【今日の難読漢字】「禁める」「饂飩」「凩」「拐る」「攪拌」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「禁める」

「饂飩」

「凩」

「拐る」

「攪拌」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「禁める」です!

「禁める」

「禁止(きんし)」するという言葉がありますが「きんめる」ではありません。

「きん」は音読みですが、この場合は訓読みです。なんと読むかわかりましたか?

「禁める」読み方のヒントは?

「禁める」は物事の善悪を言い聞かせて納得させる様子を表す言葉です。

類語は

「正す」

「言い聞かせる」

「たしなめる」

「自制を促す」

などが挙げられます。

「禁める」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

 

「いさめる」

です!

けれど実際に「禁」という漢字が使われることはまれで、実際には「諌める」が一般的です。

「諌める」は目上に対して使われる言葉です。例えば部下が上司へ直言して間違いや欠点を正させるというような場面で使われます。

「禁める」も同じような意味ではありますが、そこに「禁じる」「制止する」といったニュアンスが含まれます

ちなみに似たような意味で使われる「戒める(いましめる)」は、主に目下に対して使われます。また「自らを戒める」のように自分自身に対しても使うことがあります。

「禁める」を使う機会はめったにありませんが、もし見かけた時にスッと読めたらまわりから尊敬されるかもしれませんね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

2つ目の漢字は「饂飩」です!

今回はある食品をあらわす難読漢字を出題します。

「饂飩」という食べ物。

画数が多くてぎょっとしてしまいますが、実はシンプル。

あなたは読むことができますか?

「饂飩」の読み方のヒントは?

饂飩は小麦粉を原料とした白い食べ物です。

大抵の人は一度は食べたことがあると思います。

それどころか日常生活ではかなりの頻度で目にする食べ物だと思います。

特に香川県の人は…。

もう分かってしまったでしょうか?

正解は…

正解は…

 

 

うどん

でした!

スーパーや街のお店でうどんの文字を目にすることは多いですが、ほとんど漢字で表記されることはありません。

蕎麦(そば)については漢字で書かれることもしばしばありますが、饂飩は流石に難しいので書いても伝わりにくいのでしょうね。

漢字を知っているのと知らないのでは、普段何気なく食べている食品の見え方も変わってくるかもしれません。

ぜひ他の食べ物の漢字も調べてみてくださいね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

3つ目の漢字は「凩」です!

風冠に木という漢字で「凩」。

漢字に書くとなんだか柔らかいイメージがしますよね。

しかし全く柔らかいイメージではありません。

「凪」(なぎ)でもありませんし、「凧」(たこ)でもありません。

でも、風に関することには間違いはありません。

さて、なんと読むでしょうか?

「凩」読み方のヒントは?

ヒントは、冬を表せている漢字です。

冬の風と言えば・・・「凩」です。

「凩」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇〇」の四文字です。

もうひとつヒントを言うと「こ〇ら〇」です。

もうわかりましたか?

「凩」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「こがらし」

です!

 

秋の終わりから冬に向けて、冷たい風が吹くことを「凩が吹く」と言います。

凩は昔から使われている漢字で、「木枯らし」と書いても正解です。

 

凩の反対の言葉として、春一番という言葉があります。

どちらも季節を感じさせてくれる、風の便りであることには間違いがなさそうです。

季節感を感じる「凩」を是非使ってみましょう。

4つ目の漢字は「拐る」です!

今回の難読漢字は「拐る」です!

「誘拐」の「かい」という漢字です。

でも、もちろん「かいる」とは読みません。

中学で習うので、難しくはないのですが…

ヒントを参考に考えてみてください。

「拐る」の読み方のヒントは?

「オレだよ母さん、オレオレ!」息子を「拐る」若者がから電話がきた。

弁護士を「拐る」男に、暗証番号を教えてしまう。

私の名前を「拐る」人物がいるらしい。

物騒なヒントしか出てきません…

正解は…

正解は「かたる」でした!

「拐る」より「騙る」と書く方が一般的ですね。

「拐」には、他人の金品などをだまし取る、詐欺をはたらくなどの意味があります。

うまい話や甘い言葉には注意しましょう。

人名に使える漢字ですが、実際に使用する人はいないようです。

「拐」は物騒な漢字 !?

「拐る」以外にも「拐」を使う言葉はたくさんあります。

「拐帯(かいたい)」人のお金や物品を持ち逃げすること。

「拐かす(かどわかす)」騙してどこかへ連れていくこと。

「人拐い(ひとさらい)」・「拐引(かいいん)」どちらも誘拐のこと。

「拐取(かいしゅ)」誘拐と略取(暴行や脅迫)を合わせた法律用語。

どれも犯罪と関連性のある言葉ですね。

新聞やニュースで目にする機会が多いでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

5つ目の漢字は「攪拌」です!

「攪拌

これ、何と読むかわかりますか?

 

「普通に読めるよ!」という方、

その読み方、本当に合っているのでしょうか…?

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「攪拌」読み方のヒント!

 

馴染みがない人には難しい漢字ですが、

理系だと使ったことがある人も多いはず。

 

ちなみに私は写真部の作業で「攪拌」の作業がありましたが、

完全に間違えた読み方で覚えていました…

 

間違いがちな読み方は「かくはん」。

あまりに読み間違えられるので、

慣用読みとして辞書や変換にも対応するようになったほど。

 

さて、あなたは正しく読めるでしょうか?

 

「攪拌」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「こうはん

です!

 

「攪拌」は

「かきまわすこと」を表す言葉です。

 

化学の実験などでは必ず出てくる用語で、

物質(特に液体)を均一に混ぜ合わせる動作のことを言います。

 

写真の現像作業でも、液体をフィルム全体に行き渡らせる作業のことを指していました。

 

なぜ「かくはん」が一般的になったのか、詳細は不明ですが、

おそらく「攪」の字が「覚悟」などで使われる「覚」に似ているからだと思われます。

 

正しい読み方は「こうはん」ですが、

人に言って伝わるのは「かくはん」という

ちょっと複雑な「攪拌」。

 

豆知識として知っておくと良いですよ!

 

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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flower
とにかく本が好きです!