漢字読み講座

【今日の難読漢字】「割愛」「果せる」「臍」「㐂ぶ」「蒐集」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「割愛」

「果せる」

「臍」

「㐂ぶ」

「蒐集」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「割愛」です!

「割愛」

仕事などでよく見かけるこの漢字。
「愛」を「割る」なんて、ちょっと切ない言葉ですよね。

「割愛」読み方のヒントは?

割愛は、「愛着を断ち切ること」「思い切ること」という意味があります。

また「惜しくも省略すること」という意味もあり、仕事で使われる「割愛」はこちらの意味がほとんどです。

類語には
「省略」「カット」などが挙げられます。

最後にとっておきのヒント!
「か」から始まる、ひらがな4文字の言葉です。

もうわかりましたね?

「割愛」の読み方、正解は…

正解は……

 

「かつあい」

です!

「このような現象は他にもまだ挙げられるが、ここでは割愛します。」
「時間の都合上、割愛せざるをえなかった。」
などのように使います。

紛らわしいのが「割」という漢字。
2字熟語になっていても、「わり」と読む場合もあります。

  • わりと読む場合 … 割合(わりあい)・割勘(わりかん)など
  • かつと読む場合 … 割賦(かっぷ)・割烹(かっぽう)など

仕事中に「時間がないため、割愛(わりあい)します。」なんて言ってしまったらとっても恥ずかしいので、ちゃんと「割愛(かつあい)」で覚えてくださいね。

2つ目の漢字は「果せる」です!

「果せる」

この漢字、何と読むかわかりますか?

「はたす」という読み方もありますが、

「果せる」と書いて「はたせる」とは読みません。

「果せる」の読み方のヒントはコレ!

まずはヒントとして「果せる」の意味を紹介します。

  • ヒント1:「成し遂げる」
  • ヒント2:「すっかり終える」

「果たす」と同じような意味を持つ漢字なので、
混乱してしまった方もいるかもしれません。

読めなかったという方は、下記の解説を参考にしてくださいね。

「果せる」の読み方!正解は…?

「果せる」の読み方、正解は……

「おおせる」です!

  • 意味1:「成し遂げる」
  • 意味2:「すっかり終える」

意味を見てみても、「おおせるって何?」
「初めて聞いた言葉なんだけど…」と
惑ってしまうかもしれません。

せっかくですので、以下で
「果せる」の漢字への理解を深めていきましょう。

「果せる」の他の書き方や類語は?

そもそも「おおせる」という言葉は、動詞「おほす」が語源です。

「逃げおおせる」といった表現ならしっくりくるでしょう。

そして、「果せる」の他の書き方としては、「遂せる」があります。

こちらも「終えること」「成し遂げること」という意味です。

また、「果せる」の類語には、以下のようなものがあります。

  • 「全うする」例:任務を全うする
  • 「果たす」例:約束を果たす
  • 「完了」例:今日のタスクは全て完了した

このように、「物事の終わり」を意味する言葉が
「おおせる」なのです。

まとめ

「果せる」は「おおせる」と読み、
「成し遂げる」「すっかり終える」といった意味を持つ漢字
です。

なお、「はたせる」と読む場合は「果たせる」
「おおせる」と読む場合は「果せる」
送り仮名にも違いがありますので、
意味や類語とあわせてしっかり覚えるようにしましょう。

3つ目の漢字は「臍」です!

「臍」という漢字は体に関する漢字です。

月が左にあると、にくづきという部首になり全て体に関する漢字になります。

肘(ひじ)とか肝臓(かんぞう)、胸や胴体など全部月が付きますよね。

元々「肉」という漢字が「月」になったため、体に関することは月が付くようになったと言われています。

さあ、そんな臍という漢字はなんと読むのでしょうか?

「臍」読み方のヒントは?

最大のヒントは臍帯血(さいたいけつ)です。

臍帯血とは、赤ちゃんとお母さんを繋いでいる管の事です。

どこと、どこを繋いでいる管でしたっけ?

ひらがなにすると「〇〇」です。

もうわかりましたか?

「臍」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「へそ」

です!

 

臍という言葉は結構使います。

アンパンの真ん中が凹んでいる所を、アンパンのお臍って言いますよね。

何でも真ん中が凸凹している事を、お臍というイメージです。

そして誰でも持っているであろう「臍の緒」なんてのもありますね。

臍の読み方を思い出した所で、久しぶりに臍のメンテナンスでもしてみてください。

4つ目の漢字は「㐂ぶ」です!

「㐂ぶ」の読み方をご存じでしょうか?

「七」という字があるので「ななぶ」「しちぶ」と読んでしまうのは、もちろん間違いです。

ラッキーセブンが重なっているので、おめでたい雰囲気が伝わってきますが…

さて、あなたには読むことができますか?

「㐂ぶ」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇ぶ」の4文字
  2. ラッキーセブンが重なるイメージにぴったりな言葉
  3. 子供の健やかな成長を㐂ぶ

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「㐂ぶ」の読み方!正解は!?

正解は「よろこぶ」です!

「㐂ぶ」は「喜ぶ」の異体字とされており、昔はよく使われていました。

異体字とは、同じ意味なのに異なる漢字を使うことをいいます。

たとえば、卵の異体字の玉子は、お店の品書きやスーパーのポップなどでよく見かけますね。

「㐂ぶ」という漢字も、縁起の良いイメージから、現代でも店名などにはよく使われるようです。

また、七十七歳の「喜寿(きじゅ)」のお祝いは、「㐂寿(きじゅ)」と書く場合もあります。

5つ目の漢字は「蒐集」です!

「蒐集」の読み方をご存じでしょうか?

鬼という漢字が使われていますが「きしゅう」と読むのはもちろん間違いです。

決して変わった言葉ではなく、よく耳にする言葉ですよ。

さて、あなたには読むことができますか?

「蒐集」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字です。
  2. 何かをたくさん集めること。
  3. 趣味は切手の蒐集です。

以上の3つのヒントから、考えてみてくださいね。

「蒐集」の読み方!正解は!?

正解は「しゅうしゅう」です!

現代ではほとんど「収集(しゅうしゅう)」と表記されるため、読めない方が多かったのではないでしょうか。

かつては「蒐集」と書かれていましたが、戦後に難しい漢字の使用をやめて簡単にしていった動きから「収集」という漢字が使われるようになりました。

しかし、現代でももちろん「蒐集」と書くのが本来であることに違いはありません。

ちなみに「蒐」は「あかね草」と呼ばれる草のことです。

あかね草から採れる赤い液体を染料に使ったことから「貴重な品を集める」という意味で使われるようになりました。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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flower
とにかく本が好きです!