漢字読み講座

【今日の難読漢字】「薄」「真名」「無花果」「頒つ」「貪る」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「薄」

「真名」

「無花果」

「頒つ」

「貪る」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「薄」です!

通常はカタカナで表記するもので、漢字で表記するイメージはまったくないので読める方は少ないのではないでしょうか?

「芒」という1文字で表記することもあるこの漢字、あなたは分かりますか?

 

「薄」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇」野に生えている3文字の植物です。

ヒント➁ お月見のときなど、秋の季節に風にゆられているイメージがあるものです。

 

お月見のお団子と一緒に描かれることの多い定番の植物といえば・・・

 

「薄」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ススキ」です!

 

薄は「芒」とも書きますが、意味からするとこちらの「芒」が正しいようです。

 

「薄」は「くさむら」という意味があるイネ科の多年草で、昔の家屋の屋根で主流だった「茅葺きの屋根」の材料にもなる草です。

 

薄が開花するのは、関東ではだいたい9月上旬頃で、秋の訪れを感じさせる、古来日本から親しまれている植物ですね。万葉集や古今集などでも詠まれていることを思うと、秋の夜長に薄を見るのも風流がありますね!

2つ目の漢字は「真名」です!

「真名」

アニメを見ていると、この言葉が出没することがしばしばあります。
自分から真名(本名)を名乗ることなどを指して「真名看破(シンメイカンパ)」と呼ぶアニメがあったのも記憶に新しいですね。

実は、言葉として元々存在している「真名」は、意味も読み方も違います。
正しく読めますか?

「真名」読み方のヒントは?

「真名」の読み方のヒントは、ずばり訓読み同士の組み合わせです!
どちらも人の名前や日常で使う言葉などとして頻出する読み方なので、難しくありませんよ。

読み方の字数は2文字「〇〇」です。

「真名」の読み方、正解は……

「真名」の正解は……

「まな」です!

「真名」とは、平仮名や片仮名などの「仮名」に対し、漢字を指す言葉です。
「真」とあるように、漢字が日本語の正式な形である、という意味が込められています。

そのほか楷書体で書いた漢字のことも「真名」と言います。

実はアニメでよくある「そのキャラクターの本性や本名」という意味はないんですよね。
普段話すときは、うっかり「シンメイ」と読んでしまわないように気をつけましょう!

3つ目の漢字は「無花果」です!

花が無い果実と書いて「無花果」。

果実というからには、花が咲くものと思い込んでいると答えは出ません。

そしてその果実は食べられるものです。

好き嫌いは分かれるものの、毎年季節のフルーツとしてスーパーにも並んでいます。

「無花果」なんと読むでしょうか?

「無花果」読み方のヒントは?

 

花が無いと書きますが、実は花は実の中に咲いています。

食べる時には気が付きません。

旬が短いことから、乾燥させて食べることも多い果実です。

「無花果」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。

栄養満点と言われており、女性にファンの多い果実です。

さあもうわかりましたか?

「無花果」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「いちじく」

です!

 

無花果は夏から秋にかけての果実で、旬の時期には指名買いする人も多い人気のフルーツです。

乾燥させた無花果をドライフィグといい、よくハード系のパンにも練り込まれています。

もちろんそのまま生で食べるのが、一番贅沢な食べ方です!

4つ目の漢字は「頒つ」です!

「頒つ」の読み方をご存じでしょうか?

「頒布(はんぷ)」の「頒(はん)」の字ですが、もちろん「はんつ」ではありません。

難しい漢字ではありませんが、この読み方は知らない方が多いかも…

さて、あなたには読むことができますか?

「頒つ」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇つ」の3文字
  2. 「分け与える」「分配する」などの意味
  3. 彼女は弁当を仲間に頒ちました

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「頒つ」の読み方!正解は!?

正解は「わかつ」です!

現代では「分かつ」という字を使う場合が多いため、「頒つ」と書くとピンと来ない方が多いでしょう。

また「頒」を使った熟語に「頒布」があります。

意味は「広く配る」「分配する」ということで、印刷物を発行したり、法律を広く知らせたりする場合に使われる言葉です。

では「頒布」という言葉になぜ「布」という字が使われているのでしょう?

それは、布という字に「広く行き渡らせる」という意味があるから。

宗教を広めることを「布教」と呼ぶのも、広く教えを行き渡らせるという意味があるためです。

5つ目の漢字は「貪る」です!

「貪る」と書いて、なんと読むか分かりますか?

貧乏の「貧」ですが、(びんる)ではありません。

貧乏や貧困など、まずしいイメージが付きまといますが、貧しいイメージだけではありません。

誰にでもある、限りない欲求を満たすことも「貪る」と言います。

さて「貪る」と書いて、なんと読むでしょうか?

「貪る」読み方のヒントは?

なぜだかはわからないけど、はまってしまい飽きることなく欲しがってしまう事も「貪る」といいます。

好きな芸能人のグッズが全部欲しい……! と買いあさることも貪るといいます。

疲れがたまった時に、貪るように寝てしまう事もあるのではないでしょうか?

または、大好きなドーナツを目の前にするとついつい手が出て貪るように食べてしまった……。ということも。

好きすぎてたまらない事に、貪るようにのめり込んでしまう事もあります。

本人にとっては、とてつもない幸せに包まれる時間ですね!

「貪る」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇る」です!

さあ、もうわかりましたか?

「貪る」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「むさぼる」

です!

「春眠暁を覚えず」

春は貪るように眠ってしまいますね。

ぜひ、覚えておきましょう。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!