漢字読み講座

【今日の難読漢字】「草藁」「肉汁」「嚊」「勤しむ」「瓱」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「草藁」

「肉汁」

「嚊」

「勤しむ」

「瓱」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「草藁」です!

「草藁」

この漢字、何と読むかわかりますか?

どちらも親しみ深い漢字ですが、

そのまま「くさわら」と読むのは誤りです。

わからなかったあなたは、

下記で発表する正解と解説を参考にしてくださいね。

「草藁」の読み方のヒントはコレ!

「草藁」の読み方のヒントは、下記の通りです。

  • ヒント1:「手紙」「文書」
  • ヒント2:「文章の下書き」「原稿の下書き」

このように、「草藁」には2つの意味があります。

そろそろわかりましたか?

「草藁」の読み方!正解は…?

「草藁」の読み方、正解は……

「そうこう」です!

  • 「手紙」「文書」
  • 「文章の下書き」「原稿の下書き」

一般的に使われる「草稿」と同様の意味だということがわかりますね。

「草藁」のもう1つの読み方は?

冒頭で、草藁は「くさわら」とは読まない、と述べました。

しかし、文脈によっては草藁を「くさわら」と読む場合があります。

こちらは「放牧して食べさせる家畜の飼料」「馬料」「かいば」といった意味を持つ表現です。

まとめ

「草藁」は「そうこう」と読む漢字で、

「手紙」「文書」「文章の下書き」「原稿の下書き」

といった意味を持ちます。

「草稿」と同様の意味で使用される漢字ですが、

小説などで「草藁」と表現されることもありますので、覚えておくとよいでしょう。

なお「放牧して食べさせる家畜の飼料」「馬料」の意味を持つ

「草藁」は、そのまま「くさわら」と読みます。

どちらの読み方をするかは文脈から判断するように心がけてくださいね。

2つ目の漢字は「肉汁」です!

「肉汁」と聞けば、みんな大好きハンバーグ!

 

牛肉と豚肉が織りなす最高の肉料理といっても過言ではないハンバーグ、出来立ての熱々のハンバーグにナイフを入れれば、溢れんばかりの「肉汁」と鼻腔をくすぐる幸せの香り。

 

口に含めば肉本来の甘みが広がる・・・、と想像しただけでお腹が鳴ってしまいますが、今回はそんな「肉汁」の読み方が問題です。

 

え?これって「にくじる」でしょ!?

と思ったあなたは若者として認定しましょう!

 

「にくじる」の読み方も間違いではありませんが、今回は他の読み方にチャレンジしましょう!

 

「肉汁」の読み方のヒントはコレ!

ヒント① 「〇〇〇〇〇」の5文字です。

ヒント➁ 「汁」は「じる」とは読みません。

ヒント③ 「一汁三菜」が読めれば簡単!

 

「肉汁」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「にくじゅう」です!

 

四文字熟語の「一汁三菜」も「いちじゅうさんさい」と読みますが、「肉汁」は「にくじゅう」と読むのが本来は正しい読み方。

 

近年、簡単に「にくじる」と読むことも普及したことから、アナウンサー業界でも正式に認められた読み方となりましたが、本来の読み方を知ることも大切です。

 

・高級フィレステーキの「肉汁」が口に広がる。

・スーパーで買った格安のバラ肉でも「肉汁」が出る。

 

どちらの読み方をしても同じ意味になりますが、前者は「にくじゅう」、後者は「にくじる」がイメージに合うと思うのは私だけ!??

3つ目の漢字は「嚊」です!

難読漢字クイズに挑戦してみましょう。

今回の問題は「嚊」の読み方です!

見たことがあるような無いような…複雑な漢字です。

「嚊」の読み方のヒントは?

1.「嚊」は、誰もが経験しているはずです。

2.目を閉じて口を閉じてください、きっと「嚊」が聞こえます!

3.次の試合を想像して、ボクサーは「嚊」を荒くした。

正解は…

正解は…

「はないき」

でした!

「嚊(はないき)」は、「鼾(いびき)」「嗅ぐ(かぐ)」「嚏(くしゃみ)」など、鼻や口に関係する漢字と共通点がありますね。

鼻呼吸は鼻毛が雑菌やウィルス、ホコリをろ過してくれるので、口呼吸よりも風邪にかかりにくいそうですよ。

「嚊」の読み方

「嚊」の音読みは、「ヒ」と「キ」です。

訓読みは「嚊(はないき)」の他に、「かか」「かかあ」とも読みます。

「かかあ天下」という言葉がありますが、漢字で「嚊天下」と書くんですね!

ちなみに、「かかあ天下」は「嬶天下」でも正解です。

「嚊(はないき)の荒い女性」を「嬶(かか・かかあ)」と呼ぶのだそう。

「嚊」を使う熟語

「嚊」を荒くする:意気込む・強気で威勢がよい・思い込みが激しい

「嚊」を窺う(うかがう):こっそり様子を見る・恐る恐る・相手の意向や機嫌を探る

4つ目の漢字は「勤しむ」です!

「勤しむ」の読み方をご存じでしょうか?

「勤める」は「つとめる」と読むため「つつしむ」と読んでしまった方がいるかも知れません。

「つつしむ」は「慎む」と書くので注意しましょう。

では「勤しむ」は何と読むか、あなたにはわかりますか?

「勤しむ」の読み方のヒントはこちら

  • ひらがなで書くと「〇〇しむ」の4文字です。
  • 一生懸命何かに励むことを言います。
  • 任せられた業務に勤しむ

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「勤しむ」の読み方!正解は!?

正解は「いそしむ」です!

「勤」という漢字には「働く」「励む」といった意味があるため、「勤(いそ)しむ」は「一生懸命働く」「何かに励む」といった意味になります。

そもそもは古語に「いそし」という言葉があり「勤勉」「まじめに勤める」といった意味を持っていました。

そこへ、意味の似た「勤」の字を用いて「勤しむ」と表記されたようです。

例文としては、

  • 受験を控え、ひたすら勉学に勤しんでいる。
  • 新しい画材を購入して日々絵画に勤しんでいるらしい。
  • 夢を叶えるため貯金に勤しんでいます。

などがあります。

5つ目の漢字は「瓱」です!

今回の難読漢字クイズは…

「瓱」です!

「匙(さじ)」ではありません。

早速ヒントを見てみましょう!

「瓱」の読み方のヒントは?

1.「瓱」をひらがなにすると5文字です。

2.「瓱」には音読みがありません。

3.『それに一つの結晶の目方は百分の一瓱程度の恐ろしく少いものである。』中谷宇吉郎「雪」より引用

正解は…

正解は「ミリグラム」でした!

「瓱(ミリグラム)」はメートル法の重さの単位です。

普通は「mg」と書きますね!

「瓱」は国字なので音読みはありません。

国字とは、日本で作られ、国内でしか通用しない漢字のこと。

便宜上音読みする場合もありますが、基本的に訓読みです。

メートル法の単位と漢字

日本にメートル法が導入されたのは明治26年です。その際、体積や重さにも漢字の単位が当てられました。

重さの単位は、「グラム」の音訳である「瓦蘭姆」または「瓦羅牟」を「瓦」にしたことに基づいています。

g/「瓦(グラム)」

したがって、重さの単位を漢字にすると、全ての偏(へん)に「瓦」が使われています。

mg/「瓱(ミリグラム)」・cg/甅(センチグラム)・dg/瓰(デシグラム)・dag/瓧(デカグラム)・hg/瓸(ヘクトグラム)・kg/瓩(キログラム)・t/瓲(トン)

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!