漢字読み講座

【今日の難読漢字】「徒に」「河川敷」「鞠べる」「驕る」「鬯」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「徒に」

「河川敷」

「鞠べる」

「驕る」

「鬯」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「徒に」です!

「徒に」

この漢字、何と読むかわかりますか?

「生徒」「徒歩」など、「と」と読む場合もありますが、

「徒に」と書いて「とに」とは読みません。

読み方がわからないあなたは、

下記で発表する正解と解説を参考にしてくださいね。

「徒に」の読み方のヒントはコレ!

「徒に」の読み方のヒントは、下記の通りです。

  • ヒント1:「役に立たない」「無駄に」「むやみに」
  • ヒント2:「物足りない」「風情に欠ける」

そろそろわかりましたか?

「徒に」の読み方!正解は…?

「徒に」の読み方、正解は……

「いたずらに」です!

  • 「役に立たない」「無駄に」「むやみに」
  • 「物足りない」「風情に欠ける」

などの意味を持つ漢字で、

元々の意味は形容動詞「徒だ」からきています。

「徒に」の例文は?

せっかくですので、「徒に」を使った例文も見ていきましょう。

  • 仕事のアイディアが浮かばず、徒に時間が過ぎていく。
  • 勉強に身が入らず、徒に時を費すこととなった。
  • 何が気に入らなかったのか、彼女は徒に騒ぎはじめた。

このように、「無駄に」「むやみに」「無益に」「無用に」

といった状態を表すときに役に立ちます。

漢字は知らなくとも、会話の中で聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

まとめ

「徒に」は「いたずらに」と読み、

「無駄に」「むやみに」などの意味を持つ漢字です。

現代語の「徒に」とはニュアンスが異なりますが、

「いたづらなり」という有名な古文単語もありますので、

1度は耳にしたことがある言葉でしょう。

「時間を浪費してしまった」「無駄に過ごしてしまった」と

表現する際に使える「徒に」という漢字。

知っているだけで泊がつきますので、

これを機に覚えてみてはいかがでしょうか。

2つ目の漢字は「河川敷」です!

この「河川敷」も読めそうで読めない、間違えやすい漢字シリーズの常連さんです!

 

草野球やゴルフの練習をする人にとっては「河川敷」はお馴染みの場所ではあると思いますが、普段から使っている人でも正しい読み方は意外に知らないものです。

 

実は私も間違って覚えていたその一人・・・。

 

何気なく読んでいた漢字が間違っていたときって、本当に恥ずかしいもの。

知っている人も分からない人も、この機会に覚えてしまいしょう!

 

「河川敷」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① 「〇〇〇〇〇」の5文字です。

ヒント➁ 「河川」は「かせん」で正解です。

ヒント③ 「お座敷」が読めれば大丈夫です!

 

「河川敷」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「かせんしき」です!

 

え?「かせんじき」じゃないの?と思った方も多いはず。

もちろん、「かせんじき」とも読めますが、本来の正しい読み方は「しき」の方です。

 

「河川敷」とは、大きな川などの土手の部分に広がる「草地」のこと。

広い場所では、草野球をするためのグランドやゴルフ練習場、運動トラックなどが整備されているところもあります。

 

本来の役目としては、洪水や増水時の水害を防止するためですが、地域住民にとっての憩いの場であったり、散歩コース、運動する場など、健康を維持するためにも活用されている場所、それが「河川敷」です。

3つ目の漢字は「鞠べる」です!

難読漢字クイズです。

今回の問題は「鞠べる」!

「蹴鞠(けまり)」の「鞠」ですが、「まりべる」とは読みません。

「鞠べる」の読み方のヒントは?

1.「鞠べる」は、送り仮名を含めて6文字の言葉になります。

2.容疑を詳しく調べて、真実を追求することです。

3.昭和のドラマなら、カツ丼が出てくるのかもしれません。

正解は…

正解は「とりしらべる」でした!

「取り調べる」と書くのが一般的ですね。

「鞠べる」と同じ意味で、「鞠訊(きくじん)」「鞠問(きくもん)」という言葉があります。

しっかり「鞠べて」から、罪を決定することを「鞠断(きくだん)」といいます。

「鞠」の読み方と意味

「鞠」の音読みは「キク」です。

訓読みは「鞠べる(とりしらべる)」の他に、「鞠(まり)」・「鞠う(やしなう)」・「鞠む(かがむ)」があります。

「鞠(まり)」は基本的に「毬(まり)」と同義で遊戯に使う球を指します。

「鞠う(やしなう)」を意味する言葉には、幼子を表す「鞠子(きくし)」、養育を表す「鞠育(きくいく)」などがあります。

「鞠む(かがむ)」を意味するのは、「鞠躬(きっきゅう・きくきゅう)」です。身をかがめる、慎む、かしこまる、一生懸命つとめに励むことを表します。

4つ目の漢字は「驕る」です!

「驕る」の読み方をご存じでしょうか?

パッとみた印象から「きょうる」と読んでしまいそうですが、もちろん間違い。

「驕」の字を「きょう」と読むのは音読みですが、今回の正解は訓読みです。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「驕る」の読み方のヒントはこちら

  • ひらがなで書くと「〇〇る」の3文字です
  • 地位や権力、家柄などを威張って思い上がること
  • 平家物語の有名な一節に用いられています

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「驕る」の読み方!正解は!?

正解は「おごる」です。

平家物語の冒頭にある「驕れる者久しからず」という一節は、有名ですね。

「自分の地位や権力を笠に着ている者は、長くは栄えずに滅びていく」という意味です。

地位の高い人や財力のある人が他の人々を見下すといったことは、現代でもよく見かけます。

そして、そういう人は信頼を得ることができないため長くは栄えないというのも、現代でも共通していると言えるでしょう。

類語としては「自惚れる」「自尊」「高慢」などがあります。

5つ目の漢字は「鬯」です!

難読漢字クイズです。

今回の問題は「鬯」!

幽霊の「ゆう」、憂鬱の「うつ」に似ていますね。

「鬯」の読み方のヒントは?

1.「鬯」をひらがなにすると5文字です。

2.「鬯」は、黒きびと香草を混ぜて作られたお酒です。

3.「鬯」の香草は、チューリップ、あるいはサフランだといわれています。

正解は…

正解は「においざけ」でした!

「鬯」は10画の漢字で、音読みは「チョウ」、訓読みは「においざけ」「鬯びる(のびる)」です。

「鬯(においざけ)」は、古代中国で主に祭祀に用いられたお酒です。

「鬯」のなりたち

「鬯」という漢字は、香草を酒壺に浸している様子を表しています。

上部の「凵(かん)」が容器で、中の「米」のような部分が香草、下部の「ヒ」は容器の脚部です。

「鬱」と「鬯」

「鬯」に、さらに「冖」でフタをします。

酒を入れる瓶(かめ)という意味で「缶」、樹が茂るように「林」、色や香りが盛んになる「彡(さん)」を加えると…

「鬱(うつ)」という漢字になります!

「鬱」と「鬯」は似ていますね。

両者を組み合わせると「鬱鬯(うっちょう)」という言葉になります。

「鬱鬯」とは、「においざけ」の別名です。

『蘭陵の美酒 鬱金香』李白の漢詩より一部引用

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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とにかく本が好きです!