「最近マットレスが黄ばんできた」「ベッドのカビやおねしょのシミをなんとかしたい」とお悩みではありませんか?
マットレスは家の洗濯機では洗えないため、一度汚してしまうとお手入れが大変ですよね。
シーツを洗っても、ファブリーズをかけても、どうにもならないマットレスの汚れや臭い。
自分で解決できるならなんとかしたいですよね。
今回は「マットレスをキレイにしたい」と考える人へ向けて、
- 自分でできるマットレスクリーニングの方法
- 業者にマットレスクリーニングを依頼するメリット
など、マットレスのクリーニングについて徹底的にご紹介します!
目次
マットレスは意外と汚れている!マットレスのクリーニングが重要な理由
黄ばみ、カビ汚れ、おねしょのシミなど、マットレスの汚れは年々目立ってくるもの。
マットレスは洗濯機で洗えないからといって、消臭剤を吹きかけたり、掃除機をかけたりして、お手入れしている気になっていませんか?
実は消臭剤や掃除機だけでは、マットレスの汚れや臭いは取れません。
正しいクリーニングをしないと、汚れや臭いが増して……結果的にマットレスの寿命が短くなってしまいます。
ちゃんとお手入れしたら何年も使えるマットレスなのに、汚れを放置してすぐにダメにしてしまうのは、もったいないですよね。
またカビやおねしょなど、汚れの種類によってぴったりなクリーニング方法は異なります。
汚れに合ったクリーニングを行うことで、マットレスをより長持ちさせ、毎日快適に眠れるようになるでしょう。
マットレスのクリーニングは自分でやる?業者に依頼する?それぞれのメリットとデメリットをご紹介
マットレスのクリーニングは、自分でやるか業者に依頼するかのどちからかです。
自分でやるのと業者に依頼するのとでは、メリットやデメリットが大きく異なります。
メリット | デメリット | 必要な道具 | |
自分でクリーニング | ・いつでもお手軽にできる
・業者に比べて費用がかからない |
・落とせる汚れに限度がある
・正しいやり方じゃないとマットレスをダメにしてしまうことも ・掃除用具をそろえる必要がある |
・掃除機
・布団乾燥機 ・タオル ・中性洗剤 ・クエン酸水 ・重曹水 ・エタノール |
業者に依頼 | ・自分では落としきれない汚れまで落とせる
・汚れだけではなく臭い、ダニ、バイ菌まで落とせる ・プロがやるためマットレスを痛めてしまう心配が少ない |
・自分でクリーニングするのに比べて費用がかかる
・業者によっては時間がかかる |
特になし |
自分でやるマットレスのクリーニングは、掃除道具をそろえる必要がありますが、いつでも気軽に掃除できます。
業者に依頼するマットレスのクリーニングは、自分では落とせないガンコな汚れまで落とせますが、費用が割高です。
手順としては、ひとまず自分でマットレスをクリーニングしてみて、どうしても汚れや臭いが落ちない場合は業者に依頼するといいでしょう。
自分でできるマットレスのクリーニング方法とは?汚れの種類別にご紹介!
マットレスの汚れや臭いは、まずは自分で落とせるか試してみましょう。
マットレスに染み付いてしまった汚れや臭いも、正しい方法でクリーニングすると、セルフケアで解決できる場合があります。
自分でできるマットレスのクリーニング方法を、汚れの種類別にご紹介します。
カビのマットレスのクリーニング方法は?
マットレスに黒くポツポツあらわれる汚れの正体はカビです。カビを落とすには、エタノールでしっかり除菌しましょう。
- エタノール
- スプレーボトル
- タオル
カビのマットレスクリーニングの作業時間は、1時間半〜2時間ほどです。
まずはカビが生えている部分に、エタノールをしっかりと吹きかけてください。
カビを拭き取る際にこすってしまうと、カビが広がってしまう可能性があるので注意してください。
カビを拭き取ったらドライヤーで乾かすか、マットレスを風通しのよい場所に立てかけて乾かしたらクリーニング完了です。
ダニのマットレスのクリーニング方法は?
マットレスのダニは、掃除機ですべて吸い取れません。
ダニを確実に退治する方法は、50度以上の熱を加えること。布団乾燥機を使ってマットレスを温めましょう。
- 布団乾燥機
- 掃除機
ダニのマットレスクリーニングの作業時間は、30分〜1時間ほどです。
熱を加えることでダニが死滅しますが、マットレスの種類によっては布団乾燥機がNGの場合があるため注意しましょう。
特にウレタン素材は熱に弱いため、低反発や高反発のマットレスは布団乾燥機が使えないことがあります。
もしもセルフクリーニングが難しい場合は、業者に相談してみるのがおすすめです。
おねしょのマットレスのクリーニング方法は?
おねしょの汚れはガンコなシミや臭いがなかなか取れず、衛生的にも気になりますよね。
おねしょは放置すると落ちにくいタイプの汚れなので、できるだけ早い段階でクリーニングするのがポイントです。
- クエン酸(小さじ1)
- 水(200ml)
- スプレーボトル
- 捨てても問題がないタオル
おねしょのマットレスクリーニングの作業時間は、30分〜1時間ほどです。
- (おねしょが乾いていない場合は)おねしょをタオルで拭き取る
- クエン酸と水をスプレーボトルに入れて、おねしょ部分に吹きかける
- そのまま5分ほど放置する
- タオルで拭き取る
- 汚れが取れるまで2〜4を繰り返す
- 汚れが取れたらドライヤーで乾かす
尿は水分とアンモニアでできているため、クエン酸で中和しなければなりません。
もしもセルフクリーニングでシミや臭いが落ちない場合は、マットレスクリーニング業者へ依頼を検討してみてください。
生理の血のマットレスのクリーニング方法は?
女性の方は「朝起きたら生理の血がマットレスについていた」という経験をしたことがある人も多いかもしれません。
マットレスに生理の血がついてしまうとショックですよね。生理の血は早めにクリーニングすると落ちやすくなります。
- 重曹(大さじ3)
- 水(大さじ1)
- 捨てても問題がないタオル×2
- 掃除ブラシ または 使わない歯ブラシ
- スポンジ
生理の血のクリーニング作業時間は、1時間〜1時間半ほどです。
- (生理の血がまだ乾いていなかったら)血を拭き取る
- 重曹と水を混ぜて重曹ペーストを作る
- 重曹ペーストを血液のシミに塗る
- 30分放置する
- 水をつけて固く絞ったスポンジで、シミを叩いて拭き取る
- マットレスをドライヤーで乾かす
血液はタンパク質を含んでいるため、固まってしまう前にシミ抜きをしましょう。
お湯をかけてしまうと、血液が固まってシミが落ちにくくなるため注意してください。
寝汗のシミや黄ばみのマットレスのクリーニング方法は?
人は睡眠中にコップ1杯分の寝汗をかくといわれています。
知らず知らずのうちにベッドが黄ばむのは、日々の寝汗が染み込んでいるから。重曹でしっかり落としましょう。
- 重曹(小さじ1)
- 水(100ml)
- スプレーボトル
- タオル
寝汗のシミや黄ばみのクリーニング作業時間は、20分〜30分ほどです。
- 重曹と水を混ぜてシミ全体に吹きかける(軽く湿るくらい)
- 5分放置する
- タオルに汚れと水分を吸い込ませる
- シミが取れるまで2〜3を繰り返す
寝汗を放置していると、シミや黄ばみだけではなくカビや雑菌が繁殖する原因にもなります。
寝汗シミを見つけたら、放置せずになるべく早くクリーニングしましょう。
セルフケアでも汚れが落ちない!そんなときはマットレスのクリーニング業者に依頼しよう
セルフクリーニングでもマットレスの汚れや臭いが落ちなかった場合は、業者にクリーニングを依頼するのがおすすめできるマットレスケアです。
マットレスのクリーニング業者について詳しくまとめました。
マットレスのクリーニング業者とは?
マットレスのクリーニング業者は、専用のクリーニングマシンを使ってマットレスをきれいにしてくれます。
マットレスのクリーニング業者には、
- 業者が自宅に来てマットレスクリーニングをする『訪問型』
- 業者に郵送してマットレスクリーニングをする『持ち込み型』
の2種類があり、特に『訪問型』の業者が多いようです。
ダスキンをはじめとした、さまざまな清掃業者がマットレスクリーニングを行っています。
訪問型と持ち込み型のマットレスのクリーニングのメリットとデメリットは?
メリット | デメリット | クリーニング方法 | |
訪問型クリーニング | ・業者が多い
・金額が安い ・数時間でクリーニングが完了する |
・マットレスが丸洗いできない
・マットレスの奥深くにある汚れは取りづらいことも |
クリーニング機材で汚れを吸引 |
持ち込み型クリーニング | ・マットレスを丸洗いできる業者もある
・マットレスの奥深くに入り込んだ汚れまで落とせる |
・業者が少ない
・時間がかかる ・クリーニング中は寝る場所がなくなる |
・クリーニング機材で汚れを吸引
・専用の洗濯槽で丸洗い |
訪問型と持ち込み型では、メリットやデメリットが大きく変わります。
訪問型は金額が安く、数時間でマットレスクリーニングが完了するため、気軽に依頼できるのがメリットでしょう。
持ち込み型はマットレスを丸ごと水洗いできる業者もあるため、「しっかりお手入れしたい」という人におすすめです。
マットレスのクリーニングができるベッドの種類って?
ボンネルコイルやポケットコイルはクリーニング可能です。
シモンズやシーリーなどのコイルタイプのベッドは、ぜひクリーニング業者を活用しましょう。
しかしマットレスの種類によってはクリーニングできない場合があります。
- 低反発のウレタン
- ラテックス
低反発ウレタンやラテックス素材は熱や水濡れに弱いため、クリーニング不可の業者が多いのが難点です。
ただし低反発ウレタンでもクリーニング可能な業者もあるため、事前に確認してみるといいでしょう。
マットレスのクリーニングで落とせる汚れは?
マットレスのクリーニングの業者は、
などの、一通りの汚れに対応しています。
特に自分では落としきれない、ガンコな汚れまで落とせるのが最大のメリットです。
マットレスの奥深くまで染み込んでしまった汚れやシミを、専用のクリーニング機材でしっかり落としてくれます。
訪問型のマットレスのクリーニング業者の流れ・期間は?
訪問型サービスだと、マットレスのクリーニングに
- 片面で1時間半〜2時間
- 両面だと2時間〜3時間
ほどの時間がかかることが多いようです。
- クリーニングを予約する
- 業者が自宅まで訪問
- ダニの死がいや花粉を除去
- マットレスに洗浄液を吹きかけ吸引洗浄
- マットレスを乾かす
業者が専用のクリーニング機材を持ち込み、洗浄〜乾燥までしっかり対応してくれます。
持ち込み型のマットレスのクリーニング業者の流れ・期間は?
持ち込み型のサービスだと、マットレスのクリーニングに2〜3週間かかかることがあるようです。
マットレスを郵送するため、どうしても配送の時間がかかってしまうのがデメリットでしょう。
- クリーニングを予約する
- 配送の手続きをする
- 業者の施設でクリーニング
- マットレスが自宅まで宅配される
ただしマットレスを丸洗いしてくれる業者もあるため、「マットレスをとことんキレイにしたい」と考える人は持ち込み型がおすすめです。
マットレスのクリーニングの対応エリアは?
マットレスのクリーニングの対応エリアは、業者によっても異なります。
- 訪問型…それぞれの地域限定であることが多い
- 持ち込み型…業者によっては全国どこでも郵送で受付している
訪問型のマットレスクリーニングは、「東京と神奈川のみ」「沖縄県内限定」といった地域限定のものが多いようです。
東京、大阪、福岡、札幌、沖縄などの主要都市では、訪問型のマットレスクリーニング業者は多くいるようでした。
もし訪問型のクリーニングを希望する場合は、住んでいる地域のマットレスクリーニングサービスを探してみるといいでしょう。
持ち込み型のクリーニングだと、47都道府県どこからでも郵送で対応可能な業者もあるようです。
地方に住んでいる人は、持ちこみ型のクリーニングを利用してみるのがおすすめです。
マットレスのクリーニングの料金の相場は?
マットレスのクリーニング料金は、訪問型よりも持ち込み型のほうが高いようです。
マットレスのクリーニング料金は、
- マットレスのサイズ
- 片面だけやるのか
- 両面やるのか
によって変わります。
訪問型でシングルサイズだと片面で15,000円ほど、両面で20,000円ほど予算を準備しておくとよさそうです。
業者に依頼した際の、マットレスのクリーニング料金の相場をまとめました。
基本料金(相場) | 送料 | その他オプション | |
訪問型クリーニング | シングル(片面):8,000〜12,100円
シングル(両面):11,000円〜15,000円 セミダブル/ダブル(片面):13,200〜16,000円 セミダブル/ダブル(両面):16,000〜20,000円 クイーン/キング(片面): 15,000〜17,600円 クイーン/キング(両面): 17,000〜18,000円 |
なし | 消臭:1,000〜3,000円
カビ除去:2,000〜5,000円 ダニ駆除:1,000〜6,000円 |
持ちこみ型クリーニング | シングル:6,000円〜32,000円
セミダブル:7,000円〜3,6000円 ダブル:8,000円〜40,000円 クイーン:9,500円〜47,000円 |
シングル:1,650円〜9,900円
セミダブル:2,200円〜11,000円 ダブル:2,200円〜13,200円 クイーン:3,300円〜15,400円 キング:18,700円 |
消臭:1,000〜3,000円
カビ除去:2,000〜5,000円 ダニ駆除:1,000〜6,000円 |
予算を抑えたい場合は、訪問型のマットレスクリーニングを選ぶといいでしょう。
マットレスをきれいに保つには?マットレスのクリーニングを楽にする方法
マットレスは一度汚してしまうとクリーニングが大変です。
なるべく大がかりなクリーニングをしなくても済むように、普段からセルフケアをしておくとマットレスをきれいに保てます。
マットレスのクリーニングを楽にする方法1.湿気を飛ばす
- マットレスを壁に立てかける
- マットレスとベッドフレームのすきまに扇風機の風を当てる
- マットレスとベッドフレームの間に除湿シートを敷く
マットレスは毎日寝汗を吸っているため、内部には湿気がこもっています。
ずっと敷きっぱなしにしていると、湿気が外に出ていかずにカビが生えてしまうことも。
カビを予防するためにも、週に2〜3回程度マットレスを壁に立てかけて湿気を飛ばすようにしてください。
扇風機で風を当てたり、マットレスとベッドフレームの間に除湿シートを敷いたり対策をするのがおすすめです。
マットレスのクリーニングを楽にする方法2.ベッドパッドを敷く
- 寝汗のシミを防止できる
- ベッドの湿気対策になる
- マットレスが長持ちする
ベッドパッドは厚みのあるベッドシーツのようなもので、ゴムでマットレスに引っかけて使います。
マットレスの上にベッドパッドを敷くと、寝汗のシミや湿気がこもるのを防止できるためおすすめです。
吸湿性に優れたものや、夏にぴったりな冷感タイプ、冬におすすめな起毛タイプなど、さまざまな種類があるのも魅力的でしょう。
マットレスのクリーニングを楽にする方法3.こまめに掃除機をかける
- ダニの死がいを除去できる
- 目に見えないホコリも除去できる
こまめに掃除機をかけると、ダニの死がいやホコリなどのアレルゲン物質を除去できます。
ダニやホコリがあると体がかゆくなったり、せきが止まらなくなったりと健康的にもよくありません。
マットレスには髪の毛も付着しやすいため、週に2〜3回は掃除機をかけると清潔に保てるでしょう。
マットレスのクリーニングについてまとめ
- マットレスには寝汗やダニなど目に見えない汚れが付着している
- マットレスのクリーニングは自分でやるか業者に依頼するかのどちらか
- マットレスのセルフクリーニングは気軽にできる
- ガンコな汚れは業者に依頼しよう
- 大がかりなクリーニングをしないためにも普段からのケアが大切
シミやカビが目立つマットレスでは気持ちよく眠れないですよね。
もしマットレスの汚れや臭いが気になり始めたら、ひとまず自分でできるクリーニング方法を試してみてください。
自分では落とせないガンコな汚れは業者に依頼することで、きれいなマットレスに仕上げてくれるでしょう。
マットレスを長く使うためにもクリーニングは重要ですが、マットレスを汚さないように普段からケアを怠らないことも大切です。
除湿シートやベッドパッドをうまく活用しながら、普段のケアもしっかり行いましょう。