漢字読み講座

【今日の難読漢字】「乃父」「御託け」「瓜核顔」全部読めたら漢字マスター!「乃父」を「のふ」と読んだあなたは…?

今日の難読漢字は

「乃父

「御託け」

「瓜核顔」

です!

 

あなたは正しく読めますか?

 

最初の難読漢字は「乃父」!

「乃父」は、普通に読むと「のふ」「のぶ」「のちち」なんて読みそうですよね。

これらはいずれも不正解・

 

ポイントとなるのは「乃」の読み方。

ひらがなで2文字の読み方をするのですが……。

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「乃父」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「だいふ

です!

 

「乃父」は、

「父が、子に対して自分をいうことば」です!

 

カンタンにいえば、子どもに対して

「お父さんは〇〇だったんだぞ〜」という話をする時に

「乃父」という言葉を使ったんです。

 

そもそも「乃」には、「汝 (なんじ)」という意味があります。

「汝」には対等・もしくは目下の人、さらには動物などに対して使う対称のこと。

「汝は」というと「君は」「お前は」「あんたは」などに言い換えられます。

 

そんな意味を持つ「乃」と男親の意味を持つ「父」が合わさることで

「君のお父さん」という意味になるんです。

 

古文でよく使われる表現なので、知っていると知的なイメージになる「乃父」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

 

次の難読漢字は「御託け」!

「御託け」は、つい「ごたくけ」なんて読んでしまいますよね。

こちらは不正解。実際の読み方は違います!

 

ポイントとなるのは「託け」の読み方。

「こ〇〇け」と読むのですが……

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「御託け」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「おことづけ

です!

 

「御託け」は、

「人に頼んで言葉を伝えてもらうこと」「伝言」という意味の言葉です!

「御」は言葉を丁寧にする語なので、

目上の方からの伝言や、目上の方への伝言について指す時に使われますよ。

 

たとえばデパートなどの館内放送で

「〇〇様、御託けがございますので1階サービスカウンターまでお越しください」

というようなアナウンスを聞いたことはありませんか?

つまり「伝言を預かっていますよ」という意味で使っているんです。

 

ちなみに「御託」だけだと「ごたく」と読み、

こちらは「自分勝手で偉そうなことをくどくど言う」と言う意味。

まったく違う意味なので気をつけてくださいね!

 

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

 

最後の難読漢字は「瓜核顔」!

「瓜核顔」は、「瓜」と「顔」の読みはカンタンですよね。

問題は「核」。

「かく」「がい」なんて読みそうですが、まったく違う読み方をします。

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「瓜核顔」の読み方、正解は…

 

気になる正解は…

 

 

 

 

「うりざねがお

です!

 

「瓜核顔」は、

「瓜のタネに似た形で色白で鼻筋が通りやや細長い顔」という意味の言葉です!

「瓜実顔」と書くこともありますよ。

 

どんな顔か想像しにくいですが、

古くから美人の典型的な顔の一つとされているのだとか!

とは言っても、昔と今とでは美の基準が違いますし、

顔の形で美人か否かを判断するのは、現代の考え方としてはナンセンスですよね。

 

ただし、古典や近代文などでは頻出する言葉です。

芥川龍之介の『藪の中』や、夏目漱石の『夢十夜』などの中でも、

美しい女性の形容表現として使われています。

 

意味を知らないと、小説のディテールが曖昧になってしまうので、

覚えておいて損はありません!

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

 

どの漢字も、覚えておけば使いこなせます。

ぜひ正しい読み方を覚えてくださいね!

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toi
コーヒーと文房具とディズニーをこよなく愛するライター。 漢字検定2級を取得しています!