
こんにちは、休養メディアDO-GEN編集部のやよいです。
「怒る」ということは自身の感情だけではなく、パフォーマンスや休養、対人関係に関連性があると言われています。
そのため、現在は怒りとうまく付き合う方法「アンガーマネジメント」が日常生活やビジネス、子育ての場などで注目されています。
ここでは、アンガーマネジメントについてその方法や効果、オススメの本やセミナーなどを幅広く説明していきます。
それではさっそく解説を進めていきたいと思います!
「怒り」って何?アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントとはなにか知る上で重要となるのは、まず「怒り」について学ぶことです。
「怒り」とは感情の1つで、何かに反応することで呼び起こされます。怒りは自分が大事にしている物事の邪魔をされた時に加え、恐れや不安感から自分を守るためにも使われます。
アンガーマネジメントでは、怒りのスイッチを切る訓練を重ねて、怒りを不快と感じられるようにしていくのです。
訓練では許すことや無視することなどと言った方法がありますが、自分の怒りタイプを知ることでより友好的に取り組むことができます。
それでは、怒りタイプとは一体何なのか、詳しく説明していきます!
アンガーマネジメントに役立つ怒りタイプ診断!
- 公明正大タイプ
- 博学多才タイプ
- 外柔内剛タイプ
- 用心堅固タイプ
- 威風堂々タイプ
- 天真爛漫タイプ
怒りタイプには以上の6つがあると言われています。
自分の怒りタイプを知ることで、自分の怒りの対象や思考の傾向についてを知ることができます。
そうすることで、怒りに対する対策がしやすくなるため、アンガーマネジメントにおいてとても重要なことなのです。
そして、6つのうち、自分がどのタイプなのかは、日本アンガーマネジメント協会の無料アンガーマネジメント診断で知ることができます。
以下の怒りのタイプに関する記事ではそれぞれのタイプの解説に加えて、それぞれの解決策について詳しくご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください!

アンガーマネジメント3つの方法
- 衝動のコントロール
- 思考のコントロール
- 行動のコントロール
アンガーマネジメントでコントロールできる怒り以上の3種類があると言われており、以下のようなコントロール方法があります。
衝動のコントロールでは、怒りのピークが訪れる6秒の間だけ我慢してやり過ごすことで衝動的な怒りを抑えます。
思考のコントロールでは、怒りの原因となる「~べき」という思考を把握することで怒りのボーダーラインを緩めます。
行動のコントロールでは、自分で変えられない事象は放っておくことで無駄な怒りを手放します。
さらにそれぞれについて詳しく知りたい方は、ぜひアンガーマネジメントについての記事を参考にしてみてください!

アンガーマネジメントの6秒ルールって一体なに?
怒った時、衝動的になり人や物に当たってしまい後悔してしまったことはないでしょうか。
実は怒りは6秒の間にピークを迎えると言われています。
そのため、ピークを迎える6秒間の怒りの意識をそらすことで、冷静に対応することができるというのが、アンガーマネジメントにおける6秒ルールという考え方です。
具体的には以下の9つが考えられます。
- 6秒数える
- 点数をつける
- 温度で怒りを評価する
- カウントバックする
- 背番号や打順など、好きなものを挙げ続ける
- 手のグーパー運動をする
- コーピングマントラでフレーズを唱える
- グラウンディングで他の1つのものに意識を集中する
- ストップシンキングで思考を停止させる
それぞれについてさらに詳しく知りたい場合は、別記事で6秒間のアンガーマネジメント の具体的方法を説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

アンガーマネジメントは本当に効果があるのか?胡散臭い?
これまでアンガーマネジメントの概要や方法について説明してきましたが、実際にどのような効果が得られるのか、疑問に思うかもしれません。
ここではアンガーマネジメントの効果について説明します。
まず、アンガーマネジメントの目的は「怒らない」ことではなく、「怒ること」に対する捉え方や、「怒り」とのうまい付き合い方を学ぶことにあります。
そのため、アンガーマネジメントを通して怒らなくなるという訳ではないです。
では、具体的に効果としてどのようなことが考えられるのか、簡単に以下にまとめていきます。
「怒り」で自分を責めづらくなる
怒った時、イライラした時、「なんでこんなにちっぽけなことでイラってしているのか」「怒りが抑えられない自分にイライラが増す」といったことを経験したことがあるひとは多いと思います。
アンガーマネジメントはまさにこのような考え方を改める効果があります。
アンガーマネジメントを通して、自分の怒りの原因を理解できるので、自分がイライラしていることに対して自分を責めづらくなるのです。
そうすることで気持ちに余裕が生まれていくのです。
「怒り」の頻度や強度、持続度が下がる
先ほどをお伝えしたように、アンガーマネジメントは「怒らない」ということではありません。
ただ、怒りの頻度や程度が下がったり、気持ちの切り替えがしやすかったりといった効果は得られます。
この理由として、自分がなにに対して怒りやすいのか、なぜイライラするのかをアンガーマネジメントで理解できるからです。
こうした自分の怒りの傾向や原因を理解することで、怒る前に準備や気持ちを冷静に保ち、原因への解決をしやすくするのです。
怒った時の行動が改善される。
多くの人が怒った時やイラついた時、感情的になり、物や人にあたり、後日後悔した経験があるのではないのでしょうか。
アンガーマネジメントでは怒った時の言動に対しても効果があるとされています。
この理由として、アンガーマネジメントで自分自身の怒りの原因を理解すれば、余裕を持って怒りを対処できることが挙げられます。
アンガーマネジメントを学べば、自分に苛立ちを覚えた時、他人に怒られムカついた時、「〇〇だから怒っているんだ、なるほど」と理解すれば、相手への伝え方を改めたる、物や人に当たらずに済んだりするのです。
アンガーマネジメントについてのおすすめ本
アンガーマネジメントについて学びたい、実践したいと思っていても「たくさんあってどれがいいのかわからない!」と思っているかたもいるかもしれません。
ここではアンガーマネジメントに関するおすすめの本を【入門編】【実践編】に分けてそれぞれ一冊ずつご紹介させていただきます。
別記事では、レベル別のおすすめに加えて、子育てや管理職、介護職といった目的別のおすすめもご紹介しています。
ぜひそちらも参考にしてみてください。
【入門編】『アンガーマネジメント入門』

著者 | 安藤俊介 |
出版社 | 朝日文庫 |
価格 | 638円 |
この本ではアンガーマネジメントの基本をわかりやすく説明しています。
内容としては、怒りのメカニズムや、アンガーマネジメントの実践方法、怒った時の行動をコントロールする方法などなど、実生活で役立つことが多く書かれています。
自分の怒りをコントロールするとはどのようなことなのか、初めての方には特にわかりやすくおすすめの一冊です。
【実践編】『イライラしなくなるちょっとした習慣~60万人の怒りをしずめてきたアンガーマネジメントのテクニック』
『イライラしなくなるちょっとした習慣』では、科学的な最新テクニックとメソッドを用いてイライラを解消する方法を紹介しています。
この本で紹介されている実践法は全部でなんと82つ。
自分に対してのイライラから、お金、人間関係、社会、プライベート、人生に対してのイライラまで、日常の様々のイライラの対処方法を解説しています。
より実践的なアンガーマネジメントについて学びたい方に特におすすめしたい本です。

全国的なアンガーマネジメントの講座・研修・セミナーはどれ?
アンガーマネジメントの研修は全国様々な場所で開催されています。
ここではその中でもより幅広い場所で開催されているアンガーマネジメントの研修・セミナーをご紹介させていただきます。
他記事ではよりたくさんの講座・研修・セミナーが取り上げられていて、資格用や、より応用的なものなど、目的別にまとめられています。
詳しく知りたいかたは講座・研修・セミナーについての記事もぜひ読んでみてください。
【講座・研修・セミナー①】『アンガーマネジメント入門講座』
価格 | 90分 3,300円 |
主催者・主催団体 | 一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 |
開催場所 | 北海道、青森、岩手、山形、宮城、東京(23区内・外)、神奈川、埼玉、栃木、茨城、新潟、石川、福井、愛知、山梨、静岡、岐阜、大阪、京都、奈良、滋賀、兵庫、岡山、香川、福岡、宮崎、長崎、広島、熊本、鹿児島、沖縄 |
衝動のコントロール、思考のコントロール、行動のコントロールといった、アンガーマネジメントに基本を学ぶことができます。
初心者向けとなっているため、初めてでもわかりやすい内容となっていておすすめです。
【講座・研修・セミナー②】『【Web開催】アンガーマネジメント紹介講座~イライラと上手くつき合おう~』
価格 | 2時間 2,500円 |
主催者・主催団体 | 一般社団法人アンガーマネジメントジャパン |
開催場所 | ZoomによるWeb開催 |
興奮した心とからだを落ち着かせる「ストレスマネジメント」と、考え方のくせを知り、考え方の幅を広げる「認知変容」が講座の内容に含まれます。
アンガーマネジメントを通して、より良い人間関係構築をしていきたい方に特におすすめです。
アンガーマネジメントに関する研修について書かれて記事では、この他にも、応用編や資格を取るための研修もご紹介しています。

日本アンガーマネジメント協会ってなに?
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会とは、アメリカに本部をおく「ナショナルアンガーマネジメント協会(NAMA)」世界最大規模のアンガーマネジメント協会の日本支部になります。
「怒る」という選択をしているのは自分であり、怒り感情を生み出すことは自分自身しかできないことです。
この仕組みを理解すれば、怒りの感情は外部の人が原因ではないと考えられ、人や物事に当たることは無くなります。
「人が人に当たって、またその人が人に当たる」
アンガーマネジメントができる人が増えれば、この連鎖は負の連鎖は自ずとなくなって行くと、アンガーマネジメント協会は考えています。
つまり、怒りを連鎖のない社会を実現させるために、アンガーマネジメントの講座や企業研修などを行う国際団体が日本アンガーマネジメント協会なのです。
アンガーマネジメントの資格はとってメリットあるの?どんな人におすすめ?
アンガーマネジメントを取ることで活躍の場を広げることができます。また、スキルとしてアンガーマネジメントの資格を活用することが可能です。
まず、アンガーマネジメントの資格は他の資格と併用することが効果的なコーチやインストラクター、カウンセラーにおすすめです。
「教える」立場にいる人は思うようにいかずイライラすることがあっても、感情に任せず行動をわきまえる必要があります。
アンガーマネジメントではイライラを落ちつかせたり、冷静に行動することを学ぶことができるので、教えることが多い方には特におすすめです。
また感情のコントロールが大切な管理職や経営者にもおすすめの資格です。
アンガーマネジメントをスキルとして身につければ、怒りの感情を部下にぶつけてしまったり、感情的になり判断を間違えてしまったりと言うことを回避しやすくなるのです。
アンガーマネジメント習得への勉強は本や研修など様々にありますが、実際に資格を取るとなると、本で初歩的なことを学び、講習などで深く学ぶことをおすすめします。
別の記事では資格獲得への講習にも触れているので、ぜひ資格取得を目指している方はご覧になってみてください。

アンガーマネジメントがゲームになった?!

「アンガーマネジメントゲーム」をご存知でしょうか?
「アンガーマネジメントゲーム」では、「できごとカード」の内容がもし起こったら、カードを引いた人がどのくらい怒るかを他の人が予想していきます。最も予想が当たったプレイヤーが勝ちになるゲームです。
ゲームに参加することでお互いの怒りの”ツボ”を理解し、コミュニケーションを取ることにつながります。
ビジネスの場などでも、チームビルディングとして利用してみるのもおすすめの利用方法です。
アンガーマネジメントは子どもにもおすすめ

アンガーマネジメントは大人向け、特に子育ての面では親が行うもの、と捉えられることが多いですが、子どもの教育にもおすすめなのです。
実際に北米では子ども向けのアンガーマネジメント講座もあり、子どもたちが感情のコントロールを学ぶことができます。
子ども向けのアンガーマネジメントには以下のような内容が挙げられます。
- 怒った時人を傷つけたり、物を壊したりしない。
- なんで怒っているのか原因をしる。
- 言葉で伝える。
このようにアンガーマネジメントは大人だけでなく子供にとっても大切なことなのです。
アンガーマネジメントは胡散臭い?口コミを調査してみた
口コミでわかったアンガーマネジメントのポイント
- アンガーマネジメントは”怒りそのもの”を否定するものではない
- アンガーマネジメントは継続してことが大切
アンガーマネジメントを検索する際に「胡散臭い」と言うワードが目につくと思います。
実際アンガーマネジメントは、怪しいものなのでしょうか。
口コミを調査してみたところ、以上のような発見ができました。それぞれ簡単に説明します。
アンガーマネジメントは”怒りそのもの”を否定するものではない。
アンガーマネジメントで効果がないと言われる原因に「アンガーマネジメントをすることで怒らなくなる」と勘違いしてしまっている場合があります。
しかし、アンガーマネジメントの目的は「怒りをコントロールすること」つまり、怒りをうまく付き合っていくことで、怒りの感情を落ち着かせ、冷静に行動することにあります。
目的を根本的に捉え間違えてしまうと、アンガーマネジメントの効果も実感できなくなってしまうのです。
アンガーマネジメントは継続していくことが大切
アンガーマネジメントは一回でそう簡単には身につきません。
アンガーマネジメントをコツコツ身につけていき、それを習慣化する必要があります。
そのため、一回セミナーや研修に通って効果がないと決めつけたり、本で学んだことを数回挑んでみることだけでは、アンガーマネジメントにはなりません。
忍耐強く、徐々に怒りをコントロールできるように訓練していくことがとても大切なのです。
これらそれぞれについては口コミについて詳しく書かれている記事もあるのでぜひ参照してみてください。

アンガーマネジメントについてまとめ
- アンガーマネジメントは怒りのスイッチを切る訓練を重ねて、怒りを不快と感じられるようにしていくのです。
- 怒りのタイプは全部で6タイプ
- アンガーマネジメントには衝動のコントロール、思考のコントロール、行動のコントロールの3つがある!
- 6秒アンガーマネジメントで怒りのピークを回避できる
- アンガーマネジメントで、自分の責めづらくなったり、強度や頻度を抑えられたり、怒った時の行動を改められたりする。
- アンガーマネジメントは本や研修などで学べる!資格取得向けもある!
- アンガーマネジメントは子育ての場で、子供にも大人にもおすすめ!
- 口コミから、アンガーマネジメントは怒りを否定するものではないこと、継続することで効果が得られることがわかった。
以上がアンガーマネジメントについてのまとめになります。
アンガーマネジメントを初めて耳にした方も少しは理解できたでしょうか。
アンガーマネジメントは誰もが持っている”怒り”の感情をコントロールするためのものであり、誰もが学びを活用できるものです。
ぜひこの記事をきっかけに少しでも興味を持っていただければ光栄です。
最後までお読みいただきありがとうございます。