「私語く」
「私語」という言葉はよく使いますよね。けれども「私語く」と書いた場合、意味は似ていますが読み方が全く変わってしまいます。
さてなんと読むかわかりますか?
「私語く」読み方のヒントは?
ヒントは、小さな声で話す様子を表す言葉です。
類語は
「呟く」
「声をひそめて」
「ヒソヒソと」などが挙げられます。
「私語く」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ささやく」
です!
「私語(しご)」には「関係のないことを話す」というだけでなく、黙っていなければいけない状況の中で小さな声でこそこそ話すという意味があります。
この小さな声でこそこそ話すという意味で「私語く(ささやく)」が使われます。
「ささやく」という漢字には「囁く」が使われるのが一般的で「私語く」が使われることはほとんどありませんが、夏目漱石の「こころ」では先生の過去を告げられる場面で「私語く」が使われています。
夏目漱石は小説で多くの当て字を使っていましたが、蒲原有明の「われ迷う」にも「私語(ささやき)」と出てくるため漱石の当て字ではないだろうとされています。
「私語く」を見かける機会は滅多にないかもしれませんが、さらっと読めたらかっこいいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!