漢字読み講座

【今日の難読漢字】「端倪」「数多」「胡頽子」「燦々」「嘲る」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「端倪」

「数多」

「胡頽子」

「燦々」

「嘲る」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「端倪」です!

「端倪」読み方のヒントは?

「倪」には「にらむ」という意味があり、字面が似ているものに「睨」があります。

読み方は一緒なので、「睨」がわかれば「倪」の読み方もわかります。

「端倪」の読み方、正解は…

たんげい」と読みます。

意味は「推し量ること」です。

「推し量る」という意味をもつ熟語って、考えてみればいっぱいありますよね。

推量はそのままですが、推測・推理・推論・推察・推考・憶測・忖度…など。

微妙なニュアンスは違いますが、大まかな意味は似ていますね。

「倪」は「にらむ」という意味なので、端倪は端から端まで、つまりものごとの初めから終わりまで見通す、という意味になります。

どのような場面で用いるのでしょうか?

「端倪すべからざるしたたか者 」というふうに、「推し量れないほど(の人物)」を表現するときに使われます。

この例文からもわかるように、日常的な場面ではなく、歴史小説などでしばしばみられる言葉となっています。

2つ目の漢字は「数多」です!

多数(たすう)をひっくり返すと、(すうた)とそのまま読めます。

実は「数多」と書いて、(すうた)と読んでも正解です。

しかし、もっと世の中に浸透している読み方があります。

数が多いと書いて「数多」、

さて、なんと読むでしょうか?

「数多」読み方のヒントは?

漢字と読み方のイメージはかけ離れていますが、

読み方を聞くと、

「知ってる!」「使ってる!」

と思うのではないでしょうか。

「多」は(た)で正解です。

「数多」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇た」です。

受験や、就職の時など

引く手数多」だと、とても羨ましいです。

しっかりと勉強してこなかったことを、

本気で後悔してしまうでしょう。

さあ、もうわかりましたか?

「数多」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「あまた」

です!

 

「彼なら転職でも優秀だから引く手数多だろう」

など、選べる立場の人が羨ましいですよね。

頑張っていないと、

選んでもらえることすら少なくなってしまいます。

ぜひ、覚えておきましょう。

3つ目の漢字は「胡頽子」です!

何が難しいって、2文字目の漢字も読めないし、音読みもできない、漢字の部首などから想像することもできない、本当にお手上げ状態です。

 

また、仮に正解が分かっても文字数と合っていないし、さらにそれが何なのか知っている人も少ないであろう、まさに三拍子揃った最強の難読漢字!!

 

ちなみに、2文字目の「頽」は、「こわれ落ちる、おとろえる」といった意味を持つ漢字検定1級のもの。

音読みで「たい」、訓読みで「くずれる」と読みますが、これが分かったところで正解には一歩も近づいていないという・・・www

 

「胡頽子」の読み方のヒントはコレ!

 ヒント① 「〇〇」の2文字です。

ヒント➁ 最初の文字は「ぐ」です。

ヒント③ お菓子のぷよぷよしたものと同じ名前です。

 

「胡頽子」の読み方の正解は・・・・?

正解は、「ぐみ」です!

 

え?「ぐみ」ってあのお菓子の「グミ」のこと??

と思ってしまうのは私だけではないはず。

 

「胡頽子」とは、グミ科グミ属の「植物」のことです。

「ひぐみ」とも読んだりしますが、日本にも15種類ほど確認されていますが、主に園芸用の植物になります。

 

落葉または常緑の低木で、大きくても高さは2mほど。褐色や銀の星状毛がついた葉っぱがついているのも特徴です。

 

今度、観葉植物やガーデニングのお店に行ったら探してみましょう!

4つ目の漢字は「燦々」です!

「燦々」

これ、何と読むかわかりますか?

 

なんだか複雑な漢字が使われていますが…

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「燦々」読み方のヒント!

 

「燦々」

 

ヒントは「太陽にまつわる言葉」です!

太陽を表現するときに、この言葉を使うことが多いですよ!

 

 

さて、読めるでしょうか?

 

「燦々」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「さんさん

です!

 

「燦々」は

「太陽が光り輝くようす」や「美しく鮮やかなようす」を指す言葉。

 

「燦々と光が降り注ぐ」

「彼女の笑顔が燦々と輝いている」

このように使われます。

 

「々」は略語のようなものなので、

「燦燦」と書き表すこともありますが、意味は同じです。

 

「燦」という感じに火編が使われているように、

炎がメラメラと燃えて輝くようすや、

きらびやかなようすにも使われます。

 

 

ところで、主に太陽の光について使う「燦々」に対し、

月の光が輝くようすについて表す言葉もあるのですが、わかるでしょうか。

 

 

正解は「皓々(こうこう)」です!

こちらは白く輝くようすを表しています。

 

「満月の光が闇を皓々と照らす」

というように使いますよ。

 

 

読み方と合わせて意味を覚えると、より日本語への理解が得られます!

間違えてしまった方も、ぜひ覚えてくださいね。

5つ目の漢字は「嘲る」です!

「嘲る」・・・何となく見たことあるような気もしますが、読み方を即答できる人は少ないのではないでしょうか?

「あおる」

「あさる」

・・・残念ながら、どれも不正解です!

今までスルーしてきた人も、この機会に正しい読み方をぜひ覚えましょう!

「嘲る」の読み方のヒントは・・・?

「嘲る」はズバリ、「笑い方」の1つです。

一口に「笑い方」と言っても、色々ありますよね。

「微笑む(ほほえむ)」や「愛想笑い(あいそわらい)」、「爆笑(ばくしょう)」などなど・・・

「嘲る」は、次のような笑い方の事を指します。

  1. 人の事を見下して笑う
  2. 人の事を軽蔑したり悪く言ったりする

つまり、馬鹿にしたように人を笑う時の笑い方ですね・・・

そんな時の笑い方、何と読むか分かりましたか?

「嘲る」の読み方の答えは・・・

正解は、「あざける」でした!

「嘲る(あざける)」の漢字は、「口」に「朝」ですね。

これは、口から唾を飛ばして話す様子を表した擬声語なんですって!

同じ「嘲」を使った言葉に「嘲笑う(あざわらう)」「嘲笑(ちょうしょう)」がありますが、こちらは「嘲る」に比べて「馬鹿にして笑う」意味合いを強く持つんだそう。

「嘲る」よりもさらに「笑う」のニュアンスが強まっている感じなんですね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!