「一梱」の読み方をご存じですか?
「梱」には「梱包(こんぽう)」という読み方があるので「いっこん」と読みたくなりますが、それは間違いです。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「一梱」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ひと○○」の4文字
- 訓読みです
- 単位として使われることがあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「一梱」の読み方、正解は・・・
正解は
「ひとこり」
です!
「梱」には「梱包」で使うように「しばる、たばねる」という意味があり、紐などでくくった荷物のことをさす言葉ですが、他に「こり、こうり(行李)」という読み方があります。この場合は行李、つまり竹や柳の枝で編んだかごという意味になります。
一方、繊維業界では原料や製品を一定の重量・長さ・数量で包装した、取引のための単位が多くあり、「梱(こり)」もその一つです。
一番小さいのが糸を結束した「玉(たま)」ですが、1玉=10ポンド(約4540g)を40玉まとめた400ポンドの梱包を「梱」と呼んでいます。通常は輸出用の綿糸に対してこの単位を使うため、現在「一梱」と言う場合は綿糸の梱包のことと思って問題はないでしょう。
綿を使った製品に触れる機会は多いと思います。綿製品を見た時「一梱」という言葉と読み方も是非思い出してくださいね。