漢字読み講座

「鑢」「芥箱」「直隠し」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「鑢」「芥箱」「直隠し」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「鑢」

今回ご紹介するのは、「鑢」という漢字。

きっと一度は使ったことがある道具の名前です。

「慮」という字が右側についていますが、「りょ」ではありません。

この漢字、あなたは読むことができますか?

「鑢」の読み方のヒントは?

この漢字自体からは読み方を推測するのが難しいので、道具そのものの説明をします。

この道具は、なにかのトゲをとったり、表面をなめらかにならすために使われることが多いです。

紙でできたものや、ダイヤモンドでできたものまでさまざまな種類があります。

分かりましたでしょうか?

正解は…

正解は…

やすり

でした!

みなさんも爪を切ったあと、爪切りの裏についているヤスリを使うことが多いと思います。

ちなみにマッチを使って着火する際、箱のやすりを使わなくてもざらざらした面があれば大丈夫と言われることがありますが、マッチの種類によっては火がつかないそうです。

ちゃんと想定された使い方でマッチを使ったほうが良いということですね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

2問目はこの漢字!「芥箱」

「芥箱」・・・何かの箱(はこ)であることは間違いないんですが、すんなり読める人は少ないのではないでしょうか?

ちゃばこ」?

確かに「芥」は「茶」と似ていますが違う文字ですね・・・

そういえば、文豪・芥川龍之介の苗字に使われている文字だと気づいた人も入るはず。

では「芥(あくた)」の箱で「あくたばこ」?

・・・残念ながら不正解です。

それではさっそく見ていきましょう!

「芥箱」の読み方のヒントは・・・?

  1. 読み方は「〇〇ばこ」の4文字
  2. 「芥」は、ここでは「あくた」以外の読み方をします
  3. 入らない物を入れる箱・・・
  4. 誰の家にも1つ以上は必ずあるはず。部屋ごとに置いている人も!

さあ、もう分かりましたね!

「芥箱」の読み方の答えは・・・

正解は、「ごみばこ」でした!

「ゴミ箱」とカタカナで書くことはあっても、まさかごみに漢字があるとは知らない人も多いのではないでしょうか?

「芥」は、「あくた」または「ごみ」と読み、「いらないもの・ちり・ごみ・ちり」という意味をもつ漢字です。

「塵(ちり)」という漢字も「ごみ」とも読むことから、「塵箱(ごみばこ)」という漢字でも書かれます

ちなみに芥川龍之介の苗字「芥川」は本名。

珍しい苗字ですが、現在も日本全国に約5000人ほどの「芥川さん」がいるようです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

最後はこの漢字!「直隠し」

「直隠し」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(なおかくし)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

 

「直隠し」読み方のヒントは?

ヒントは全体で5文字、「○○○○し」となります!
「都合の悪いことをなかったことにする、隠す」という意味の言葉です。
さぁ、何か思い当たる言葉がありませんでしょうか?

 

「直隠し」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の文字はずばり「ひ」です!
「ひたすらに隠すこと」という意味ですが、このヒントでわかる人はもうわかってしまったのではないでしょうか?

 

「直隠し」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「ひたかくし」
です!
「直」と書いて「ひた」と読むのはだいぶ珍しい気がしますが、この漢字自体が元々持っている読み方のようです。
他にこの漢字でひたと読む言葉、思いつくものはありますか?
休むことなく一心に走るという意味の「直走る」、ひとつのことに熱中している様子の「直向き」など、調べてみると思っていたよりありました。
おもしろいのはどれも「ひたすらに」という意味なのですが、そのひたすらを漢字で書く場合には直の字は使わないのですね。
では「ひたすら」を漢字で書く場合はどう書くのか・・・は、また別の回で!

 

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!