漢字読み講座

「膾炙」の読み方は?「ひきゅう」と読むのは間違いです【難読漢字】

「膾炙」の読み方をご存じでしょうか?

パッとみたイメージで「ひきゅう」と読みそうですが、もちろん間違い。

「膾」という字や「炙」の字は見かけることが少ないので、「膾炙」がサラッと読めた方はかなりの漢字通でしょう。

さて、あなたには正しく読むことができますか?

「膾炙」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 話題になって人々に知れ渡ること
  3. 人口に膾炙する

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「膾炙」の読み方!正解は!?

正解は「かいしゃ」です。

「膾炙(かいしゃ)」とは、ヒントにも示したように、評判になって多くの人々に知れ渡ることをいいます。

「膾」は訓読みで「なます」です。

「膾(なます)」は現代では大根や人参を酢で和えたものですが、古代は生の肉を刻んで酢で和えた料理でした。

さらに「炙」には「炙(あぶ)り肉」という意味。

なますも炙り肉も人々の口を楽しませる料理であることから、「膾炙」は「人の口にのぼり評判になる」という意味になったといわれています。

ヒントの3番目に紹介した「人口に膾炙する」の「人口」とは、一般的な意味の「人口」ではなく「人の口」という意味なので、注意が必要です。

ABOUT ME
mint_02
ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!