漢字読み講座

【今日の難読漢字】「既存」「誂える」「況や」「摩れる」「末期」ってなんて読む?

今日の難解漢字は、

「既存」

「誂える」

「況や」

「摩れる」

「末期」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「既存」です!

既存

この漢字、なんて読むかわかりますか?

「きぞん」ではありません。

「既存の技術」などという使い方をする言葉ですね。

どんな意味を表す漢字なのか考えてみてください!

「既存」読み方のヒントは?

既存は「既にあること」意味する言葉です。

「きぞん」と読んでいてしまった人が多かったのではないでしょうか。しかし、「きぞんという読み方は間違いです。

ここで大ヒント!「既」の読み方は「キ」であっています。問題は「存」ですが一度は習った読み方のはずです。

「既存」の読み方、正解は・・・

それでは正解です。

 

正解はきそんでした。

「既存」はパソコンで「きぞん」で変換できてしまうため読みを間違ったまま覚えしてしまっている人も多いのではないでしょうか。

ただ第1379回放送用語委員会ではそれ以前まで「キソン」の読みしか認めていなかった「既存」の読みに「キゾン」を加えています。もしかしたらキゾンはもう正しい読みでもよいのかもしれませんね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

2つ目の漢字は「誂える」です!

「誂える」と書いて、なんと読むか分かりますか?

スーツやシャツなど、自分の体形に合わせて作ってもらう事を「誂える」といいますね!

特に襟ぐりや袖口、袖の長さなど自分にジャストサイズになるので、オーダーメイドのスーツが好まれます。

ワイシャツなどはセミオーダーとして、襟ぐり、袖口などだけサイズが違うものも販売されています。

さて、「誂える」と書いてなんと読むでしょうか?

「誂える」読み方のヒントは?

「誂える」の意味は、依頼して思い通りのものを作ってもらうことです。

誂えた服は、その時にはジャストサイズなのですが、

どうしても年月と共に体系が変わってくると、着れなくなってしまいます。

なので太れないです。

体系を維持していきたい人には向いています。

スーツだけじゃなく、着物や浴衣も自分の体形に合わせて作る物は「誂える」といいます。

あと、料理に対しても使います。

好きな物だけ作ってもらうなんて、とても贅沢です。

最近ではあまり「誂える」事が無くなりましたね。

「誂える」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇える」です!

さて、もうわかりましたか?

「誂える」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「あつらえる」

です!

 

ぜひ、覚えておきましょう。

3つ目の漢字は「況や」です!

「況や」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(きょうや)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?

 

「況や」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「○○○や」となります。
普段の会話や文章ではあまり使われない言葉で、
昔の小説や教科書で使われるような古臭い言い回しという印象を持ってる方が多いのではないでしょうか。
何か思い当たるものはあるでしょうか?

 

「況や」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「い」です。
これは「前に述べたことから考えて、この件については言うまでもなく自明のことである」とか「まして」「なおさら」という意味の副詞です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

 

「況や」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「いわんや」
です!

 

例文としては「この問題は専門家でも解くのは難しい。いわんや一般人では解けるわけがない。」
といったように使います。
耳にしないこともない言葉ですが、使うことで少し仰々しい印象になってしまうので、
現代ではわざわざ使うのをためらうような言葉ですね。
古文や漢文などの昔の文章であれば雰囲気にマッチして、逆にとてもいい文章になる気がする
のは私だけでしょうか?

 

4つ目の漢字は「摩れる」です!

「摩れる」と書いて、なんと読むか分かりますか?

パッと見で間違いやすい、(こすれる)は「擦れる」です。

また、「摩れる」は(まれる)とも(こすれる)とも読みません。

書かれているのは大抵カタカナなので、漢字はあまり見たことが無いかも知れません。

さて「摩れる」と書いて、なんと読むでしょうか?

「摩れる」読み方のヒントは?

長い時間をかけて、強い力で使い続けるうちに表面が削られたりすることを「靴の底が摩れる」「袖口が摩れた」などと使います。

よくにた言葉で言えば「ちびる」ですかね?

他にも色々な経験を積んで、純粋さが無くなることを「摩れる」といいます。

よくいえば、世間に慣れている人の事を「摩れている」といいますが、こちらもこの漢字が当てはまります。

「摩れる」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇れる」です。

さて、もうわかりましたか?

「摩れる」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「すれる」

です!

 

「摩れる」は「擦れる」と書いても同じ読み方、同じ意味になります。

「スレた奴だな~。」なんて使ったことがありませんか?

ぜひ、覚えておきましょう。

5つ目の漢字は「末期」です!

「末期」って何て読むか分かりますか?

(すえき)ではありません。

「末期がん」を意味するときは、(まっきがん)と読みますが、もう一つ読み方があります。

 

「末期の水」の読み方を知っていますか?

 

もちろん(まっきのみず)ではありません!

 

さあ、一体何と読むのでしょうか?

 

「末期」の読み方のヒントは?

「期」には「命の終わるとき」「臨終」「死に際」という意味があります。

 

「末期の水」とは「死に水」ともいいますが「亡くなったときに故人の口に含ませる水」です。

 

病院でお亡くなりになったときは、葬儀場や自宅など病院からご遺体が運ばれたところで行います。

 

ちなみに、浄土真宗では「末期の水」は行いません。

 

浄土真宗の考え方では、亡くなった時点で成仏すると考えるためです。

 

何と読むか分かりましたか?

 

「末期」の読み方、正解は……

正解は……

 

「まつご」

 

です!

 

「末期の水」は「故人が旅立ち、あの世へ行くときに乾きや飢えで苦しみませんように」という願いが込められています。

 

以前は「水を含ませれば、もしかしたら生き返るかもしれない!」という期待を込めて行うところもあったようです。

 

近年では、水を注いだコップをそばに置いて儀式を簡略化する場合もあります。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!