「苧殻」の読み方をご存じですか?
「苧」は「芋」という字に似ているように見えますが、イモとは意味も読み方も関係ありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「苧殻」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○ら」の3文字
- 「苧」は植物の名前です
- 夏休みにある行事に関係するもののことです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「苧殻」の読み方、正解は・・・
正解は
「おがら」
です!
「苧殻」は「麻の皮をはいだ茎」のことで「麻幹」とも書きます。
この苧殻は、茅葺き(かやぶき)屋根の下地にも使われることがありますが、よく見かけるのは「迎え火」です。
お盆の時期が始まると、先祖の霊が家に戻ってくるとされているので、目印になるように火を焚きます。これが迎え火ですが、その時に燃やすものとして、苧殻が使われるのです。
麻や麻と同じように使われた「苧麻(ちょま、からむし)」は、古来より清浄でけがれていない植物とされてきました。ご先祖様をお迎えするにあたり、悪霊などの不吉なものが一緒に家に入らないように、清浄な火で迎え火を行います。苧殻は悪いものを寄せ付けないための重要な役割を持っているのです。
お盆の季節になると、お花屋さんや仏具屋さん、ホームセンターなどで販売している「苧殻」。お盆が近づく頃に見つけたら、この字を思い出してくださいね。