今日の難読漢字は
「尨犬」
「鬢」
「廓然」
です!
あなたは正しく読めますか?
最初の難読漢字は「尨犬」!
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2023/03/toi_kanji_293.jpg)
「尨犬」は、見ての通り「犬」にまつわる言葉です。
そうすると犬の種類を表していそうですが……
実はちょっと違うかも。
さて、あなたは何と読みましたか?
「尨犬」の読み方、正解は…
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/02/4247942_m.jpg)
気になる正解は…
「むくいぬ」
です!
「尨犬」は、
「毛がふさふさの犬」という意味の言葉です!
「むく毛」というのが、長く、ふわふわの毛のことを表した言葉。
その毛を持つ犬だから「尨犬」だなんて……可愛すぎませんか!?
毛むくじゃらの犬は全て「尨犬」と言うことができ、
現在の言葉で言えば「長毛犬」のこと。
「尨犬のような」という比喩表現であれば、
ふわふわもさもさの状態の何かを指していますよ。
ところで長沢芦雪という日本画家をご存知でしょうか?
彼は何枚も犬を描いており、犬好きには有名な画家。
彼の描く犬がまさに「尨犬」という感じです。
そのふわふわの毛並みも含めて、チェックしてみてくださいね。
意味がわかれば覚えやすい「尨犬」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
次の難読漢字は「鬢」!
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2023/03/toi_kanji_294.jpg)
「鬢」は、パッと見ると
「ひげ」「まげ」などと読んでしまいがち。
ですがどちらも間違いです!
さて、あなたは何と読みましたか?
「鬢」の読み方、正解は…
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/02/4247942_m.jpg)
気になる正解は…
「びん」
です!
「鬢」は、
「日本髪の中でも左右両端の部分を指す言葉」です!
時代劇などで見かける女性の髪型「日本髪」。
なかでも特徴的なのが「鬢」という部分です。
日本髪は大きく分けると、上・後ろ・左右の四つのパートがあります。
鬢はその「左右」を担うもので、
耳横あたりから頭頂近くまで、ふんわりと横に張り出した部分を指します。
カツラでもこの部分があることで「江戸時代の女性の髪型だなあ」と認識できるほど、
日本髪にとって重要な部分。
特に江戸中期から後期にかけて大流行した「灯籠鬢」という髪型は、
歌麿の絵画などでも見かけたことがあるはず。
女性は美しい黒髪がステータスで、それを美しく見せる「灯籠鬢」は、
いわば美人の証だったのです。
現代では使われることのほとんどない「鬢」ですが、
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後の難読漢字は「廓然」!
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2023/03/toi_kanji_295.jpg)
「廓然」は、「廓」の字がちょっと見慣れないかも。
ここでヒント、この文字を使った有名な観光地があります!
それは……「五稜廓」!
これを見て「あれ?」と思った方は、函館の方かも。
さて、あなたは何と読みましたか?
「廓然」の読み方、正解は…
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2021/02/4247942_m.jpg)
気になる正解は…
「かくぜん」
です!
「廓然」は、
「心が広く、わだかまりが何もない」という意味の言葉です!
一見するとネガティブな言葉に見えがちですが、実はとってもいい言葉です。
ちなみに「五稜廓」にも使われますが、こちらはやや古い表記。
現在は「五稜郭」と書かれています。
「郭」や「廓」には「囲われた場所」「広々とした様子」などの意味があります。
そのような様子から「わだかまりがない状態」という意味につながっているのですね。
ちなみに「廓然」を使った四字熟語に「廓然大公」と言うものがあります。
こちらも「心にわだかまりがなく偏りがないこと」を表し、
聖人の心を学ぶ者の心構えとして掲げられる言葉なのだとか。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
どの漢字も、覚えておけば使いこなせます。
ぜひ正しい読み方を覚えてくださいね!
![](https://do-gen.jp/wp-content/uploads/2022/01/26482743_150_0.jpg)