漢字読み講座

「潤ける」「恣」「鯥五郎」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「潤ける」「恣」「鯥五郎」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「潤ける」

「潤(じゅん)」という漢字には、「水を含む」「うるおす」「うるおう」と言う意味があります。

水や液体に関する漢字に付く「さんずい」の漢字であり、「湿潤」「潤滑」など日常的によく使われる文字ですよね。

女性だったら化粧水や美容液など、肌にうるおいを与える化粧品によく使われる文字として馴染みがあるかもしれません。

そんな馴染みのある漢字なのに、「潤ける」を初見で読める人は少ないのではないでしょうか?

何と読むのか、さっそく見ていきましょう!

「潤ける」の読み方のヒントは・・・?

「潤ける」の言葉の意味やどんな時に使うかがヒントです!

「潤ける」には次のような意味があります。

  1. 水に浸かって吸うことで、やわらかくなったりふくらんだりすること。
  2. 気持ちがゆるみだらける。

例えば、「水に浸した豆が潤ける」「潤けた態度」などというように使います。

そして大ヒント!

お風呂に長く浸かっていると、手指や足指が「潤ける」んですよね。

そういう時、ひらがな4文字で「〇〇ける」と言いませんか?

もう、分かりましたよね?

「潤ける」の読み方の答えは・・・

正解は「ふやける」でした!

「潤ける(ふやける)」というと、「潤う」よりもさらにひたひたに水分に浸るイメージですね。

転じて、だらしなくゆるんだ態度の事を表すなんて面白いですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

2問目はこの漢字!「恣」

「次」と「心」を合わせた「恣」。

画数は10画と少なく、覚えてしまえば簡単に書けてしまう漢字ですが、読み方はわからないという人が多いのではないでしょうか。

「恋(こい)」や「忌(き)」と似ていますが、違う漢字ですよね。

何と読むのか?

さっそく見ていきましょう!

「恣」の読み方のヒントは・・・?

「恣」という漢字の意味をヒントにします!

  1. 気まま・わがまま(自分のしたいようにするさま)
  2. 自分勝手に振る舞う

何だかあまりいい意味の言葉ではないように思えてしまいますね。

次のヒントは、「恣」の漢字の成り立ちです!

「次」は人が溜め息を吐いてリラックスしている状態を表す象形文字。

「心」は心臓の象形文字。

合わせて「心をリラックスさせる、気ままにする」という意味を表しています。

最後のヒント!

読み方はひらがなで「ほ〇い〇ま」です。

もう、分かりましたよね?

「恣」の読み方の答えは・・・

正解は、「ほしいまま」でした!

「ほしいまま」とは、「欲しいまま」と言う意味です。

漢字1文字で5文字の読みの漢字って、珍しいですよね。

でも「恣(ほしいまま)」の他にも、「志(こころざし)」や「姑(しゅうとめ)」などがあります。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

最後はこの漢字!「鯥五郎」

「鯥五郎」・・・

完全に人の名前のようですが、なにごろうさんなんでしょうか?

呼び捨てにするのは何だか悪い気がしてしまうのですが、いいんでしょうか?

早速読み方を考えていきましょう!

「鯥五郎」の読み方のヒントは・・・?

それではヒントです!

読み方は皆さんが読んでいる通り、ひらがなで「〇〇ごろう」で合っています。

問題は「鯥」の読み方なんですが・・・

「へん」に注目してください!

「さかなへん」ですね?

ということは水辺の生物や魚の可能性が高いですよね。

水辺の「〇〇ごろう」・・・もう、分かりましたよね?

「鯥五郎」の読み方の答えは・・・

正解は、「むつごろう」でした!

「鯥五郎(むつごろう)」は、有明海などの干潟に生息しているスズキ目・ハゼ科の魚の一種です。

体調は15センチほどで、干潟をぴょんぴょん跳ねる姿がなんともキュートですよね。

この「鯥五郎(むつごろう)」は、「ムツ」とも呼ばれています。

なぜ「五郎」が付いたのかは諸説ありますが、「脂っこい」を意味する「むつごい」とハゼ類を表す「ごろ」が合わさったという説が有力なんだそうですよ。

ちなみに鯥五郎(むつごろう)で有名な佐賀県では、他にも「伝兵衛」「甚吉」などと呼ばれる魚もいるんですって!

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!