本日の難読漢字クイズは…
「三番叟」!
日本人なら知っておきたい文化です。
「三番叟」の読み方のヒントは?
1.「三番叟」をひらがなにすると5文字になります。
2.「三番叟」を見る機会は、お正月が多いでしょう。
3.『山車の鼻先のせまいところで、人形の三番叟が踊りはじめる頃は、』新美南吉「狐」より引用
正解は…
正解は「三番叟」でした!
「三番叟」とは、能の儀礼曲『翁(おきな)』の後半部分。
天下泰平・五穀豊穣を祈る神聖な伝統儀礼とされています。
「叟」は翁(おきな)のことで、男性の老人の敬称に用いられる言葉。
「三番叟」はおめでたいもの、縁起のいいものなので、能・歌舞伎・狂言・文楽といった古典芸能の初春公演、顔見世、お正月、地域のお祭り、祝言の席などで目にすることが多いでしょう。
例えば、四国では年明けに阿波形浄瑠璃の「三番叟まわし」の門付けが行なわれます。
「三番叟まわし」の門付けとは、自宅の門に人形遣いの芸人さんがやって来て、「三番叟」を舞ってくれるという羨ましい行事。小さな子どもが見ても楽しいものですよ。
「叟」の音読みは「ソウ・ショウ・シュウ・シン」、訓読みは「おきな」「叟り(としより)」、漢検1級10画の漢字です。