今回のお題は「嫉む」「瞠る」「神籬」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「嫉む」
「嫉む」の読み方をご存じでしょうか?
「ねたむ」と読むのが一般的ですが、実はもう一つの読み方があります。
日常的にあまり使わない表現なので、この言葉自体知らない方が多いかも…
さて、あなたにはもう一つの読み方がわかりますか?
「嫉む」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇む」の3文字
- 意味は「他人の幸せや長所をうらやんで嫉妬すること」
- 「同僚の昇進を嫉んでいても仕方ない」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「嫉む」の読み方!正解は!?
正解は「そねむ」です。
冒頭でお伝えしたように「ねたむ」と読むこともできますが、「ねたむ」と「そねむ」では、下のように少しニュアンスが異なります。
- ねたむ:自分より良い立場にある人をうらやましく思って憎むこと
例)母に可愛がられている妹を、こっそりいじめた - そねむ:自分より良い立場にある人がうらやましくて悔しいこと
例)結婚して幸せそうな友人を見ると、悔しくてたまらない
「ねたむ」の方は感情が相手に向いていますが、「そねむ」の方は悔しい感情が自分に向かっていることがわかります。
しかし非常に微妙な違いですし、明確に定義されているわけではありません。
普段は違いを意識することがほとんどないかも知れませんね。
2問目はこの漢字!「瞠る」
「瞠る」と書いて、なんと読むか分かりますか?
表現としてよく使われている言葉なので、絶対に聞いたことがあると思いますし、見たこともあると思います。
驚いて見るという様子を表せる言葉ですね!
さて、「瞠る」と書いてなんと読むでしょうか?
「瞠る」読み方のヒントは?
驚いた時に目が大きくなりますよね?
それが「瞠る」です!
「子供の成長に目を瞠る」「素晴らしいサービスに目を瞠る」などと使います。
主に純粋に「スゴイ!」と思った時には、自分でも目が大きくなっているのではないでしょうか?
そして、「瞠る」には、もうひとつ監視するという意味もあります。
注意深く監視することで、「相手に動きが無いか目を瞠っていた」と使います。
「瞠る」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇る」です。
さて、もうわかりましたか?
「瞠る」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「みはる」
です!
もうひとつ、「見張る」と書いても正解です!
どちらかというと、監視する方は「見張る」というイメージですよね。
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「神籬」
「神籬」を何と読みますか?
2つ目の漢字をよく見ると…
「離」でも「籍」でもありませんね。
「神籬」の読み方のヒントは?
1.「神籬」をひらがなにすると4文字になります。
2.「神籬」は、日本ならではの風習です!
3.『青々とした神籬を作り成して』古事記より引用
正解は…
正解は「ひもろぎ」でした!
「ひもろき」「ひぼろぎ」と読んでも正解です。
「ひもろぎ」を「霊漏木」「霊諸招」と書くこともありますよ。
「神籬」とは、神様を迎えるための依り代(よりしろ)、または依り代の聖域です。
日本の神様は自然に宿っていると考えられており、祭りごとをする際は依り代となる岩や木などに招いて降りて来ていただくのが本来の歴史。
依り代の聖域は注連縄(しめなわ)で囲んだ神聖な空間です。
この空間を「神籬」と呼び、榊(さかき)の枝を立てたり、紙垂(しで)という特殊な形の紙を垂らしたりします。
時代とともに神社という特定の場所で祭りごとを行うようになりましたが、地鎮祭など神社以外で祭りごとを行う際には、「神籬」が必要です。
「神籬」の「籬」という漢字は、竹や柴で目を粗く編んだ垣根を意味します。「籬」の音読みは「リ」、訓読みは「まがき」「ませがき」、漢検1級25画の漢字です。