漢字読み講座

【今日の難読漢字】「鳶肩」「萱堂」「潰える」あなたは何個読めますか?

今日の難読漢字は

「鳶肩」

「萱堂」

「潰える」

の3問です!あなたは正しく読めますか?

難読漢字、1問目は「鳶肩」!

「鳶肩」の読み方をご存じですか?

「鳶」は「とび」「肩」は「かた」と読みますが「とびかた」と読むと間違いです。

それでは、いったい何と読むのでしょうか?

「鳶肩」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○けん」の4文字
  2. 音読みです
  3. 「いかり肩」と同じ意味です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「鳶肩」の読み方、正解は・・・


正解は

「えんけん」

です!

「鳶」はトビ、トンビと呼ばれる鳥のことをあらわしています。トビが上昇気流に乗って舞い上がる様子を、人間肩が角張っているイメージに合わせた、現代で言う「いかり肩」をあらわす言葉です。

「いかり肩」を意味する言葉は他にも「差肩」や漢字をあてた「怒り肩」があります。

「鳶肩」と「菩薩肩」

「鳶肩」について日本で説明した文章として有名なのは、明治から昭和にかけて活躍した小説家、幸田露伴の「連環記」です。

さし肩というのは、菩薩肩というのとは反対で、菩薩肩は菩薩像のような優しい肩つき、今でいう撫肩であり、さし肩というのは今いう怒り肩で漢語の所謂(いわゆる)鳶肩である。

ここでは「撫肩(なで肩)」は「菩薩肩」、「鳶肩」は「怒り肩」である、と説明されていますが、この「菩薩肩」という言い方はあまり使われていません。菩薩像は作られた時代によってはなで肩ではなく、特になで肩が多くなったのは江戸中期からと言われています。「連環記」が掲載されたのは昭和初期なので、当時流通していた菩薩像はなで肩が多かったのかもしれないと考えると面白いですね。

「いかり肩」という言葉を見たら、トビの姿と一緒に「鳶肩」という言葉も思い出してくださいね。

難読漢字、2問目は「萱堂」!

「萱堂」の読み方をご存じですか?

「堂」は「講堂」などで見たことがありますが「萱」はなじみがありません。

いったい何と読むのでしょうか?

「萱堂」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○どう」の4文字
  2. 音読みです
  3. 「母堂」と同じ意味です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「萱堂」の読み方、正解は・・・


正解は

「けんどう」

です!

「萱」は「萱草(カンゾウ)」をあらわしています。カンゾウはワスレグサとも言い、漢方薬で使われるカンゾウ(甘草)ではなく、ユリに似た花のことをあらわしています。

「堂」は部屋をあらわしており「萱堂」は母親の部屋、転じて「母親」を敬って言う言葉になりました。

他人のお母様のことを「ご母堂」と言うことがありますが、これと同じ意味になります。

何故「萱堂」が母親の部屋なのか

古代中国では、家の北側にある堂(北堂)を主婦の居室としていました。北堂の庭には萱草が生えていたため、母親がいる部屋を「北堂」や「萱堂」と呼ぶようになったそうです。妊婦が萱草の葉を腰紐にすると陣痛を忘れさせるという意味もあったといいます。

ちなみに日本でも公卿・大名などの正妻を「北の方」と呼んでいましたが、正殿の北の対に住んでいたからそう呼ばれていたと言われています。北には特別な意味があったのかもしれませんね。

母親を敬う言葉は何種類もありましたが、その中でも一番漢字も読み方も複雑な「萱堂」、是非覚えておいてくださいね。

難読漢字、3問目は「潰える」!

「潰える」の読み方をご存じですか?

「潰」という字では「潰れる」という言葉をよく使いますが「つぶえる」ではありません。

それでは、いったい何と読むのでしょうか?

「潰える」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「つ○える」の4文字
  2. 訓読みです
  3. 「弊える」と書くこともあります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「潰える」の読み方、正解は・・・


正解は

「ついえる」

です!

「こわれる」の他に「だめになる」「おとろえる」「お金がなくなる」などという意味があります。

「城壁が潰える」という言い方もしますが、「夢が潰えた」「希望が潰えた」というように「だめになる」という意味で使われることが多いです。

「潰える」と「弊える」

同じ読み方と意味を持つ「潰える」と「弊える」ですが、漢字の意味を見るとちょっとニュアンスが異なるように見えます。

「潰」・・・つぶれる、敗れる
「弊」・・・害になる、ぼろぼろになる、よわる、たおれる

字の意味から考えると「潰える」は外部の力でだめになった感じがしますし「弊える」は自分が弱ってだめになったように思えますね。

とはいえ、どちらの漢字も持っていない「お金がなくなる」という意味もあるため、あまり漢字の意味にはこだわらない方がいいでしょう。

あまりそういう場面には遭遇したくありませんが「潰える」の読み方は是非覚えてくださいね。

 

さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回はちょっと古めの言い回しで使われる難読漢字を選んでみました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。

ABOUT ME
さとう みえ
漢字が好きで、学生時代に漢字検定2級を取得するも、社会に出てから特に書き取りが怪しくなっていることに気付きました。子供の宿題に付き合いつつ自分も勉強し直す日々です。IT×子育てのサイトを運営しています。