今日の難読漢字は
「頁岩」
「巌頭」
「怯じる」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「頁岩」!
「頁岩」の読み方をご存じですか?
「頁」は「ページ」という訓読みを持つ漢字で、「ページいわ」と言われることもありますが、他の読み方もあります。
いったい何と読むのでしょうか?
「頁岩」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「け○がん」の4文字
- 音読みです
- 岩の一種をあらわす言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「頁岩」の読み方、正解は・・・
正解は
「けつがん」
です!
頁岩は堆積岩と呼ばれる岩の一種で、薄く層状に割れやすい性質が本のページをイメージすることからつけられました。
「頁」という漢字は音読みが「ケツ」「ヨウ」で、枚数を数える「葉(ヨウ)」の音に通じるという理由で英語の「ページ」という言葉が訓読みに当てられたそうです。
「頁」という漢字にはページの他「あたま」「かしら」という意味もあります。人の頭を強調し、その下に小さく両足をそえた形を描いた象形文字が元になっています。
「頁岩」英語で言うと・・・
「頁岩」は英語で言うと「シェール(shale)」になります。エネルギー関係のニュースで時々出てくる「シェールガス」「シェールオイル」は頁岩から採取された資源です。それまでの天然ガスや石油とは違うところから採取されるため、近年注目されています。
シェールガスは「頁岩気(けつがんき)」、シェールオイルは「頁岩油(けつがんゆ)」とも呼ばれています。
意外と生活にも関係している「頁岩」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、2問目は「巌頭」!
「巌頭」の読み方をご存じですか?
「巌」という漢字は「厳」という字に似ているので「げんとう」と読みたくなりますが、実は違う漢字です。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「巌頭」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○んとう」の4文字
- 音読みです
- 「巌」という漢字で有名なのは「巌窟王」です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「巌頭」の読み方、正解は・・・
正解は
「がんとう」
です!
「巌」は「いわ」「けわしい」「がけ」などの意味を持つ漢字で、「頭」はここでは「物の上端」という意味になります。
「巌頭」は「高く突き出た岩の上」「岩の突端」という意味になります。この場合は「岩頭」と書いても同じ読み方、意味になります。
「巌頭之感」
「巌頭」という言葉で有名なのは、夏目漱石の教え子、藤村操が1903年に遺書として残した言葉「巌頭之感」です。
旧制第一高等学校(東京大学教養学部の前身)の2年生、将来有望と思われていた若者の遺書は、当時大きな話題になったと言われています。
教師として直前にやり取りをしていた夏目漱石にも与えた影響は大きく『吾輩は猫である』には「巌頭の吟」、『草枕』には「かの青年」「藤村子」など、彼のことに触れた言葉が出てくるほどです。
ちょっと難しい言葉ですが「巌頭」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「怯じる」!
「怯じる」の読み方をご存じですか?
「怯」という漢字を使った「怯える」という言葉があるので「おびじる」と読むと間違いです。
いったい何と読むのでしょうか?
「怯じる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○じる」の3文字
- 訓読みです
- 「怖じる」と書くこともあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「怯じる」の読み方、正解は・・・
正解は
「おじる」
です!
「怯」という漢字は、「おびえる」「おそれる」「ひるむ」などという意味があり、「怯じる」も「こわがる」「びくびくする」などという意味を持つ言葉です。
古典に出てきそうな言い方ですが、古文だと「怯ぢる」という表記になります。
「怯じる」「怖じる」の違い
「おじる」で調べると「怖じる」の方が先に出てくることが多いです。また、意味を調べてもだいたい同じ意味として出てきます。
「怯じる」も「怖じる」も、こわがる対象がいる時に使わることが多いですが、「怯じる」の方がより「こわい」という感情が強いと言われています。そこまで厳密に使い分けている人は多くないかもしれませんが・・・
なお、大分県には「こわい」という意味の「おじい」という方言があり、これは「おじる」が形容詞になったものではないかと推測されているそうです。
あまりそういう場面には出くわしたくないですが、「怯じる」の読み方は是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は特に読み間違えそうな問題を出してみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。