漢字読み講座

「負む」「爾汝」「篤と」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「負む」「爾汝」「篤と」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「負む」

「負む」の読み方をご存じでしょうか?

まさか「まけむ」なんて読んではいませんよね。

「負」は小学校3年生でならう簡単な漢字ですが「負む」となると難読です。

読める方はかなりの漢字通でしょう!

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「負む」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇む」の3文字です
  2. 希望通りにしてもらえるよう、人にお願いすること
  3. 「お金の工面を負む」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「負む」の読み方!正解は!?

正解は「たのむ」です!

「負(たの)む」は一般的には「頼む」と書くので、ほとんどの方が読めなかったのではないでしょうか?

誰でも知っているようなやさしい漢字も、送り仮名が変わった途端に漢字検定一級クラスの難読になるという一例です。

「負」という字には「ける」や「かす」以外に「たの」や「そむという読み方もあるので、この機会に覚えておいてくださいね。

2問目はこの漢字!「爾汝」

「爾汝」の読み方をご存じですか?

「爾」も「汝」もあまり見かけることのない漢字ですね。

いったい何と読むのでしょうか?

「爾汝」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「じ○」の3文字
  2. 音読みです
  3. 「爾汝の交わり」という故事成語があります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「爾汝」の読み方、正解は・・・


正解は

「じじょ」

です!

「爾」も「汝」も訓読みは「なんじ」で、二人称の代名詞をあらわしています。

「おまえ」「きさま」のように遠慮なく呼び合うこと、という意味になります。字や読み方からは想像がつきづらい言葉ですね。

「爾汝の交わり」

ヒントに挙げた通り「爾汝の交わり」という故事成語があります。

中国に「世説新語」という著名人の逸話を集めた文言小説集があるのですが、その中にあった逸話が元となっています。

二世紀の中国、後漢王朝の時代の話。禰衡(でいこう)という人物は早熟で、まだ二〇歳にもならない時に、すでに五〇歳を過ぎていた孔融という学者に才能を認められ、「爾汝の交わり(互いに「おまえ」と呼び合う交友関係)」を結んだ、ということです。

この逸話からわかるように「爾汝の交わり」というのはただ遠慮なく呼び合う仲というだけではなく、年齢や身分に関係なく親交が深い相手ということになります。

年齢も立場も関係なく気安く呼び合えるような交友関係を持てることは素晴らしいことだなと思いつつ「爾汝」の読み方も是非覚えておいてくださいね。

最後はこの漢字!「篤と」

「篤と

これ、何と読むかわかりますか?

 

見たことがある方は多いはずのこの漢字。

でもいざ聞かれると「なんだっけ…?」となる人が多いかも。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「篤と」読み方のヒント!

 

「篤と」は、「篤」の文字はよく見かけますよね。

人の名前にも使われる感じなので、ご存じの方も多いはず。

 

ですが、人の名前ではあまり読まれない読み方が正解。

「あつと」ではありませんよ!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「篤と」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「とくと

です!

 

「篤と」は、

「念を入れて考えたり見たり聞いたりしたりする」という意味の言葉です!

 

使い方としては

「篤とご覧あれ!」

「大きな取引となりますので、篤とご検討くださいませ。」

などと使います。

 

いずれにしてもやや古風かつ、丁寧な言い方です。

 

というのも「篤」の文字自体の意味に

「真心がこもって念入り」「手厚い」などがあります。

この漢字が使われる熟語も「篤実」「篤学」など

熱心で真面目、誠実なことを表す感じが多いですよね。

 

そんな漢字だからこそ、人の名前にもよく使われます。

 

とはいえ、読み方を間違えていては正しく使えません。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

出典:コトバンク

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!