今回の難読漢字は「咎める」「鍠」「干犯」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「咎める」
「咎める」の読み方をご存じでしょうか?
「罪咎」と書いて「ざいきゅう」と読むことができますが、「きゅうめる」と読むのはもちろん間違いです。
「罪咎」も十分難読ですが…
さて、それでは「咎める」は何とよむのか、あなたにはわかりますか?
「咎める」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇る」の4文字
- 不正やあやまちを責めること
- 警官に万引きを咎められた
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「咎める」の読み方!正解は!?
正解は「とがめる」です!
意味はヒントで紹介たように「不正やあやまちを責めること」
「悪いことはしていないのに咎められる理由がわからない」などと使います。
また、単に他人に責められる場合だけではなく、自分の行為を自分で責める場合にも使うことができるでしょう。
例えば「彼にお金を支払わせるのは気が咎める」「嘘をついてまで押し通すのは良心が咎める」のような使い方です。
類語としては「責める」「なじる」「追及する」「詰問する」などがあります。
2問目はこの漢字!「鍠」
「鍠」を何と読みますか?
「鐘(かね)」ではないですよ!
似たような漢字がたくさんありますが…
「鍠」の読み方のヒントは?
1.「鍠」をひらがなにすると4文字になります。
2.林業をしている人は知っているかもしれません。
3.『鍠かついだ〇〇〇ろ〇』
正解は…
正解は「まさかり」でした。
『♪まーさかりかーついだ金太郎』という有名な童謡がありますね!
「鍠」の音読みは「コウ」、訓読みは「まさかり」「おの」、漢検1級17画の漢字です。
現在「まさかり」は「鉞」と書くのが一般的。
具体的には、大工道具として丸太の表面をそぎ落としたり、林業の伐採で木の枝を落としたり、細い木を切り倒す際に使われます。
一方、「おの」は「斧」と書くのが一般的。
木を切ることもありますが、主に振り下ろして薪を割る道具として使われます。
どちらも古代は武器や処刑の道具、宗教的な儀式にも用いられたのだそう。
両者の違いを見極めるには、刄先の大きさが分かりやすいでしょう。
幅が広いのが「まさかり」、狭いのが「おの」です。
また、前者は比較的軽く、後者は重いのも特徴ですよ。
ところで、昔話の金太郎の挿し絵を見てみると、「鍠・鉞(まさかり)」ではなく、実は「鍠・斧(おの)」を担いでいることもあります。
最後はこの漢字!「干犯」
「干犯」の読み方をご存じでしょうか?
「干す+犯」で「ほはん」と読むのはもちろん間違いです。
読み方も以外ですが、意味もちょっと意外ですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「干犯」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 他に干渉して権利をおかすことを言います
- 「統帥権干犯問題」とは1930年に起きた天皇の権利についての問題です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「干犯」の読み方!正解は!?
正解は「かんぱん」です!
「干犯(かんぱん)」とは、ヒントでも示したように「他に干渉して権利をおかすこと」。
干犯という言葉をネットで調べると「統帥権干犯問題(とうすいけんかんぱんもんだい)」という言葉が出てくるでしょう。
歴史に詳しい方でないと、知らない言葉ですね。
簡単に言うと「1930年に、海軍軍令部の承認を受けずに兵役量を決定することは天皇の統帥権を犯すものだ」として問題になったことを指す言葉です。
「干犯(かんぱん)」は日常的に使われる言葉ではないので、かなりの難問でした。
この機会に覚えておいてくださいね。