今回は「大店」「顎門」「憤懣」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「大店」
「大店」を何と読みますか?
とても簡単な漢字ですが、読むとなると難しい!
だいてん、おおみせではありません。
「大店」の読み方のヒントは?
1.「大店」をひらがなにすると4文字になります。
2.番頭さんと丁稚さんと旦那さん、というイメージです。
3.『貴族とか大店のお嬢さんのよめいり荷物は、』片山広子「よめいり荷物」より引用
4.日常会話では使う機会は、ほぼないでしょう。
正解は…
正解は「おおだな」でした!
店構えが大きく、多くの商品を扱うお店です。昔は「豪商」とも呼ばれていました。
日本では、平成12年6月1日から「大規模小売店舗立地法(大店立地法)」という法律が施行されています。
現在の大型小売店が、昔でいう「大店」にあたるんですね!
江戸時代の「大店」といえば
「大店」は大きな屋敷間口が多く、36間や15間の間口が江戸の通りに面していました。建物の中には、たくさんの丁稚奉公が住み込みで働いていたそうです。
江戸時代を代表する「大店」といえは、三大呉服店の「越後屋(のちの三越デパート)」・「大丸屋(のちの大丸デパート)」・「白木屋(のちに東急百貨店に買収される)」です。
大店の旦那衆は、お侍さんよりお金持ちだったんでしょうね!
2問目はこの漢字!「顎門」
「顎門」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(がくもん)ではないのです! さあ、なんと読むでしょう?
「顎門」読み方のヒントは?
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。 体のある部分の名前で、みなさんにも当然あるはずです。 何か思い当たるものはあるでしょうか?
「顎門」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「あ」です。 漢字に顎が入っていることから、アゴに関係する言葉です。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「顎門」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「あぎと」
です!
あぎとはアゴの古い言い方で、基本的にはアゴと同じものを指します。 今では日常的に使われることはほとんどありませんが、創作の世界では たびたび使われていますね。例えば仮面ライダーでは「仮面ライダーアギト」 がありましたし、怪人の名前にも使われました。他にも進撃の巨人では 「顎(あぎと)の巨人」が登場します。
アゴは英語でジョーといいますが、チンとも言いますよね。 ボクシングに詳しい方なら、チンのほうが馴染みがあるかもしれません。 ジョーはアゴ全体を指し、チンはアゴの先端部分を指すんだとか。 アゴの先が割れている、いわゆるケツアゴは、チン部分ですね。
最後はこの漢字!「憤懣」
「憤懣」
これ、何と読むかわかりますか?
よーく見ると、読めそうな感じなのですが……
さあ、あなたは何と読みましたか?
「憤懣」読み方のヒント!
「憤懣」は、「憤」の方は簡単ですよね。
実際の読み方も、思い浮かべている通りの読み方です。
問題は「懣」。
見慣れない漢字ですよね……
漢字検定でいえば1級相当の、難しい漢字なんです。
さて、あなたは何と読みましたか?
「憤懣」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ふんまん」
です!
「憤懣」は、
「腹が立ってイライラする」という意味の言葉です!
ただイライラしている、というよりかは、
怒りや苛立ちを発散できなくてもどかしい気持ちがある
というニュアンスを表しています。
例文としては
「政治家の不正のニュースに憤懣する」
「マナーの悪い乗客に憤懣の気持ちを抱く」
など、ネガティブな文章に使われます。
また、どちらかというと文章で使われることが多い言葉。
会話の中ではあまり使われないかも?
似たような言葉としては「憤怒」や「鬱憤」などがあります。
こちらの方が会話に使いやすいですよ。
怒りに関する漢字は、ニュースや新聞でもよく見かける言葉です。
間違えて読んでしまうと赤っ恥!
これを機にスマートに読めるようになりましょう!