今回は「功徳」「稚拙」「蚤夜」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「功徳」
「功徳」
これなんて読むかわかりますか?
実はこれ、勘違いして読んでいる方が多い漢字なんです!
さあ、あなたは何と読みましたか?
「功徳」読み方のヒント!
「功徳」は、「こうどく」や「こうとく」と読まれがち。
間違いではないのですが、一般的に使われる文章では不正解。
確かに「徳」は「とく」と読むのですが、 問題は「功」。
これ一文字だと「成功」の「功」なので、
「こう」と読んでしまいますよね。
実際は1文字で読みます!
さて、読めたでしょうか?
「功徳」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「くどく」 です!
「功徳」とは、
「良い果報をもたらす行い」「善行の結果としてもたらされる神仏の恵みのこと」です。
「功徳を積むつもりで人助けをする」
「虫を逃がしてあげるなんて、功徳を積んだね」
なんて使い方をしますよ。
人の行いを褒めるときに使うので、 文字を見たり、聞いたりしたことがあるのでは?
実は「功徳」で「こうとく」と読む場合は「功績と徳行」という意味となり、
一般的に使われる意味とは違うものとなってしまいます。
一般的に会話や文章で使われるのは「くどく」と覚えておきましょう!
普通に使われる言葉なので、間違った読み方をすると赤っ恥!
しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「稚拙」
「稚拙」と書いて、なんと読むか分かりますか?
幅広い事に使われる言葉なので、一度くらいは聞いたことがあると思います。
幼稚な感じというイメージで合っています。
さて、「稚拙」と書いてなんと読むでしょうか?
「稚拙」読み方のヒントは?
「稚拙」とは、技術や作品、字や文章などが子供っぽく下手なことです。
人の手が入ったものに対して、完成度の低い物に対して使われます。
感性はあるのに、基本的な技術ができていなかったりと残念な場合に使ったり、
急いで適当に終わらせた物の出来上がりは、やはり稚拙だといえるでしょう。
謙遜語として使ったりすることもあり、その場合は
「この文章も稚拙ではございますが、どうぞ最後までお読みいただければ幸いです。」
という感じで使います。
さて、なんとなくイメージできましたでしょうか?
「稚拙」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「稚拙」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ちせつ」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「蚤夜」
「蚤夜」の読み方をご存じですか?
「蚤」は「ノミ」のことをあらわす漢字なので「のみよ」と読んでしまうと間違いになります。
それでは、何と読むのでしょうか?
「蚤夜」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○や」の3文字
- 「蚤」には「はや(い)」という訓読みがあります
- 「早夜」と同じ意味があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「蚤夜」の読み方、正解は・・・
正解は
「そうや」
です!
なんとなく「ノミに刺されて眠れない夜」のようなイメージをしてしまいますが、ノミとはまったく関係なく「朝早くから、夜遅くまで」をあらわす言葉です。転じて「朝早く起き、夜遅く寝る」という意味もあります。
実は「蚤」という漢字には
- ノミ科の昆虫の総称
- はやい(早、夙に通じる)
- 爪
こんなに意味があります。蚤の音読み「ソウ」が「早」につながるため、早いという意味で使われているのです。
同じように「蚤」を使った四字熟語で「蚤寝晏起(そうしんあんき)」がありますが、こちらは「夜早く寝て、朝遅く起きる」という「蚤夜」とまったく逆の意味になります。
今では昆虫以外の意味で使われることはあまりない「蚤」の意外な使い方と一緒に読み方も覚えておいてくださいね。