今回は「身柱元」「小舌」「鮎魚」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「身柱元」
「身柱元」って何て読むか分かりますか?
(みばしらもと)ではありません。
(しんちゅうげん)でもありません。
ひらがな5文字です。
”〇〇〇〇〇”
体のある一部を表しています。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「身柱元」の読み方のヒントは?
首筋や襟首のあたりのことです。
うつむいたとき、首の付け根から骨が出てきますよね。
その骨から3つ下の骨のすぐ下の部分です。
「身柱」(しんちゅう)と呼ばれるツボのあたりを表しています。
何と読むか分かりましたか?
「身柱元」の読み方、正解は……
正解は……
「ちりけもと」
です!
半纏やハッピの襟のあたりに、マークがあるのを見たことありませんか?
このマークあたりが「身柱元」と呼ばれる部分です。
「身柱」(しんちゅう)というツボはストレス発散や精神的な緊張を緩和する効果があり、優しくさすったり、トントンと押すと効果があります。
「子どもが虚弱体質で……」と悩んでいる場合も身柱を押してあげましょう。
東洋医学では、邪気を払い、体を強くするツボだと言われています。
新陳代謝をコントロールする効果もあり、汗を抑える効果もあります。
暑い夏、汗に悩んでいるときは、一度触ってみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
2問目はこの漢字!「小舌」
「小舌」って何て読むかわかりますが?
実は、「小舌」は意味で読み方が変わる漢字です。
(こじた)
(しょうぜつ)とも読めます。
この場合は、「舌の根っこの部分が腫れて別に舌のようなものができる病気」を意味します。
今回は、もう一つ別の読み方を当ててください。
「小舌」は一体何と読むのでしょうか?
「小舌」の読み方のヒントは?
意味は「のどちんこ」です。
ひらがな2文字で考えてください。
”〇〇”
さあ、何と読むか分かりましたか?
「小舌」の読み方、正解は……
正解は……
「ひこ」
です!
「舌」をもっている哺乳類はたくさんいますが、「のどちんこ」はにしかないって知ってますか?
のどちんこは人間にとって大切な働きをしています。
どんな働きかというと、食べ物を飲み込むときに鼻の方に上がってしまうのを防ぐ役割です。
しかし、のどちんこを切ってしまっても普通に生活することができます。
もし、のどちんこが肥大したせいで睡眠時無呼吸症候群などを引き起こし、人体に悪影響を与えている場合は切除している人もいるようです。
人体にとって必要不可欠なものというわけではないようですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後はこの漢字!「鮎魚」
「鮎魚」の読み方をご存じですか?
「鮎」は魚のアユのことなので「あゆぎょ」と読みたくなりますが間違いです。
それでは、何と読むのでしょうか?
「鮎魚」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「で○○○」の4文字
- どちらの字も音読みです
- 中国ではアユではない魚をあらわす言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「鮎魚」の読み方、正解は・・・
正解は
「でんぎょ」
です!
「鮎」の音読みは「デン(またはネン)」です。「鮎」は魚のアユのことかと思いますが、実は「ナマズ」のことをあらわす言葉なのです!
ナマズには「鯰」という漢字がありますが、これは日本でナマズをあらわすために作った「国字(中国以外の国で作られた独自の漢字)」と言われており、中国では「鮎」がナマズなのです。
何故ナマズがアユに?
アユは古事記や日本書紀の時代には「年魚」と表記されており、中国では「香魚」と呼ばれています。ナマズとはまったく似ていないのに、何故同じ漢字が使われているのでしょうか。
アユを占いに使ったという故事があり、そこから「鮎=ナマズ」が中国から輸入される前に独自に「鮎=アユ」という言葉を作っていたのではないか、という説があります。偶然被ってしまったので元々使っていた意味を優先し、ナマズには新しく「鯰」という文字を作ったのではないか、ということです。ただ、室町時代に描かれた「瓢鮎図」という水墨画があり、こちらはひょうたんとナマズが描かれているので、諸説のうちのひとつと考えた方がいいかもしれません。
「鮎魚」の読み方を意味と一緒に是非覚えてくださいね。