今回の難読漢字は「髣髴」「係う」「穆穆」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「髣髴」
「髣髴」の読み方をご存じでしょうか?
まさか「かみふつ」なんて読んではいませんよね。
「髣」は「髪(かみ)」と似ていますが、よく見ると違います。
では、「髣髴」は何と読むのか…
あなたにはわかりますか?
「髣髴」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- ありありと想像することをいいます
- 「彼の姿は若き日の彼の父親を髣髴とさせる」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「髣髴」の読み方!正解は!?
正解は「ほうふつ」です!
「髣髴(ほうふつ)」とは、ヒントで紹介したように「ありありと想像すること」や「よく似たものを見て、何かを思い浮かべること」をいいます。
「髣」は「似ている」「かすかに」といった意味を持ち、「髴」は「似る」「似かよう」といった意味です。
同じような意味の漢字が重なって「ありありと想像する」様子を表す言葉になっているのですね。
また、「髣髴(ほうふつ)」は「彷彿(ほうふつ)」と書くこともできます。
2問目はこの漢字!「係う」
「係う」って何て読むかわかりますか?
(かかりう)ではありません!
(けいう)でもありません!
「係」は(かかり)や(けい)とも読みますが、どちらも違います。
例文は「そんなことに係うなんて時間の無駄だ」などです。
「係う」は一体何と読むのでしょうか?
「係う」の読み方のヒントは?
意味は「関係を持つ」「関わりあいを持つ」「つきまとう」です。
特に面倒なことや、できれば関わりたくなかったことに対して使います。
ネガティブな意味で使う言葉です。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「係う」の読み方、正解は……
正解は……
「かかずらう」
です!
巻き込まれたくないことに巻き込まれてしまうことってありますよね。
しかも、一度気になってしまったら、結局最後まで気になって関わり続けてしまうときに使うのがぴったりです。
チームで仕事をしているときは、自分の仕事と他の人の仕事にきっちりとした境界線を持つことは難しいです。
どこまで関わっていいのかわからないときもあります。
他の人の仕事に係(かかずら)って、自分の仕事をおろそかにしないように気をつけてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後はこの漢字!「穆穆」
「穆穆」の読み方をご存じですか?
「穆」は「惨」という字にも少し似ているように見えますが「さんさん」とは読みません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「穆穆」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ぼ○○○」の4文字
- どちらの字も同じ読み方です
以上の2つのヒントから考えてみてください。
「穆穆」の読み方、正解は・・・
正解は
「ぼくぼく」
です!
「穆」は「ボク」という音読みの他に「やわらぐ(穆らぐ)」という訓読みがあり、「穆穆」はなんとなく見た目のイメージに反して「なごやかなさま」をあらわしています。
穀物が実って穂を垂れ、実がはじけようとする形がもとになっていると言われており、内面が充実しているというところから「てあつい」「ていねいな」という意味もあります。
「謬」→「繆」→「穆」?
「穆」という漢字は見覚えがなくても「誤謬」という言葉はご存じの方もいらっしゃると思います。「謬」は「あやまる(誤る)」という意味がありますが、実は「穆」にも「あやまる」という意味があります。「謬」の部首違いである「繆」は訓読みが「あやま(る)」で音読みが「ボク」のため、音読みが共通という理由で「穆」も「あやまる」という意味で使われることがあるようです。連想ゲームのようで面白いですね。
意外な意味を持つ「穆穆」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。