今日の難解漢字は
「瓩」
「恣」
「吉祥」
「夜糞峰榛」
「肇国」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「瓩」です!
「瓩」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(けん)ではないのです! さあ、なんと読むでしょう?
「瓩」読み方のヒントは?
ヒントは全体で5文字、「〇〇〇〇〇」となります。 ある単位の名前です。外来語のため答えはカタカナになります。 何か思い当たるものはあるでしょうか?
「瓩」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「キ」です。 重さを表す単位で、みなさんも日頃から使っていることと思います。 毎日これを測って一喜一憂している方もいるのでは…? これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「瓩」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「キログラム」
です!
キログラムはメートル法による質量の単位で、記号ではkgと表記します。 グラムは漢字で「瓦」と書きますが、千(キロ)の瓦(グラム)で 瓩(キログラム)となるわけです。 同じようにミリ(千分の1)は漢字で「毛」と書くため、ミリグラムは瓱 となります。 非常にわかりやすくあまりにもそのままで、こんなにシステマチックに 漢字ができているのはちょっと不思議な感じもしますね。 アメリカでは重さもオンスやポンドといった単位が使われており、 アメリカのトンはショートトンとも呼ばれ、日本のトンと重さが違うそうですよ。 アメリカの1トン=2000ポンド=約907キログラムとのこと。
2つ目の漢字は「恣」です!
「次」と「心」を合わせた「恣」。
画数は10画と少なく、覚えてしまえば簡単に書けてしまう漢字ですが、読み方はわからないという人が多いのではないでしょうか。
「恋(こい)」や「忌(き)」と似ていますが、違う漢字ですよね。
何と読むのか?
さっそく見ていきましょう!
「恣」の読み方のヒントは・・・?
「恣」という漢字の意味をヒントにします!
- 気まま・わがまま(自分のしたいようにするさま)
- 自分勝手に振る舞う
何だかあまりいい意味の言葉ではないように思えてしまいますね。
次のヒントは、「恣」の漢字の成り立ちです!
「次」は人が溜め息を吐いてリラックスしている状態を表す象形文字。
「心」は心臓の象形文字。
合わせて「心をリラックスさせる、気ままにする」という意味を表しています。
最後のヒント!
読み方はひらがなで「ほ〇い〇ま」です。
もう、分かりましたよね?
「恣」の読み方の答えは・・・
正解は、「ほしいまま」でした!
「ほしいまま」とは、「欲しいまま」と言う意味です。
漢字1文字で5文字の読みの漢字って、珍しいですよね。
でも「恣(ほしいまま)」の他にも、「志(こころざし)」や「姑(しゅうとめ)」などがあります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
3つ目の漢字は「吉祥」です!
「吉祥」を何と読みますか?
この漢字を見たことがある人は多いでしょう。
でも、正確な意味は知らないかも…
「吉祥」の読み方のヒントは?
1.「吉祥」をひらがなにすると「〇っ〇ょ〇」になります。
2.「吉祥天女」という漫画が1980年代にヒットしました。
3.『ご当地では初のお目見得。吉祥のご縁結び。』吉川英治「新・水滸伝」より引用
4.『蘂の星、こは戀の花、吉祥の君。』蒲原有明「有明集」より引用
正解は…
正解は「きっしょう」または「きちじょう」でした!
「吉祥」とは、よい兆し(きざし)、めでたいしるしを意味する仏教用語です。
浄瑠璃寺の「吉祥天立像」は、日本で最も美しい仏像といわれています。
また、薬師寺の「吉祥天女画像」の美しさも有名です。
神仏習合では「七福神」のメンバー、弁財天の前の神様が「吉祥天」だったと考えられています。
どちらも絶世の美女ですね!
「八福神」という考えでは、今も「吉祥天」が含まれます。
吉祥文様
日本には吉祥文様という文化があり、お正月やお祝い事にふさわしいとされています。
吉祥文様は、着物や帯、工芸品にあしらわれます。
よく知られている吉祥文様は…
鳳凰・花喰鳥・松竹梅・四君子・御所車・橘・宝尽くし・宝船・南天・青海波
4つ目の漢字は「夜糞峰榛」です!
「夜糞峰榛」を何と読みますか?
実は植物の名前です!
どうして、こんなひどい名前になったのでしょう…
「夜糞峰榛」の読み方のヒントは?
1.「夜糞峰榛」をひらがなにすると7文字になります。
2.肩こりがひどい人に縁がある匂いです。
3.『天網恢恢よぐそみねばり花つけよ』夏井いつき
正解は…
正解は「よぐそみねばり」です!
「夜糞峰榛」は、山地に自生するカバノキ科の落葉高木。
別名アズサ、オオバミネバリ、ミズメザクラとも呼ばれますが、桜ではありません。
神社の神事に用いられる弓の材料、家具などに使われます。
俳句では春の季語とされています。
「夜糞峰榛」という名前の由来は、冬緑油(とうりょくゆ)に似た匂いがするから。
冬緑油の匂いはサロメチール、つまり湿布の匂いです。
たしかに好き嫌いが分かれる匂いかもしれませんが、「夜糞峰榛」という名前はちょっと気の毒ですね…
「夜糞峰榛」は何に効く?
サロメチールが多く含まれている「夜糞峰榛」には湿布と同じ効果が期待できるため、昔の木こりは木の皮を剥ぎ、肩や腰に直接貼っていたといいます。
また、精油はミズメザクラのアロマとして有名で、筋肉の炎症や痛みを和らげ、神経をリラックスさせると考えられています。
5つ目の漢字は「肇国」です!
「肇国」の読み方をご存じですか?
「肇」という漢字は「筆」に少し似ていますが「ひっこく」ではありません。人の名前では見かけることがありますが、熟語として見かけることはあまりありませんね。
どのように読むのでしょうか?
「肇国」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○○こく」の5文字
- 音読みです
- 「彫刻」と同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「肇国」の読み方、正解は・・・
正解は
「ちょうこく」
です!
「その国を建てること」、つまり「建国」を意味する言葉です。
「肇」という漢字は「はじめる」という意味を持っています。「肇(はじめ)」という名前の方がいらっしゃいますね。つまり「肇国」は「国をはじめること」とも言いかえることができます。
日本の場合、初代天皇である「神武天皇」が即位されたとされる2月11日が「建国記念の日」とされていますが、これは「日本書紀」において即位日とされた旧暦1月1日を明治時代にグレゴリオ暦での具体的な日付として推定したものです。
神武天皇の祖先と言われる天照大神をお祀りしている岐阜県の「溝旗神社」には、境内神社として「肇國神社」があります。こちらも「ちょうこくじんじゃ」と読むのですが、建国とは直接関係なく「航空関係の神様」を祀る神社になっているそうです。
日本は長い歴史を持つため、国のはじまり自体が神話となっており、現存国家としてはかなり珍しい国でもあります。
時には日本の歴史に思いを馳せつつ「肇国」の読み方も是非覚えてくださいね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!