「矧ぐ」の読み方をご存じですか?
「矧」という字は「矢」と関係がありそうですが、馴染みのない字ですね。
いったい何と読むのでしょうか?
「矧ぐ」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○ぐ」の2文字
- 訓読みです
- 字のイメージとは若干異なる意味です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「矧ぐ」の読み方、正解は・・・
正解は
「はぐ」
です!
読み方から「はがす」という意味を連想しますが「矧ぐ」にはそういう意味はありません。また、字から連想するように弓を引くという意味でもありません。
「竹に羽根などややじりをつけて矢を作る」という意味になります。
弓を引く以前の「矢を作る」という段階を意味しているので気を付けましょう。
「戦を見て矢を矧ぐ」
ことわざ(成句)に
「戦を見て矢を矧ぐ」
という言葉があります。文字通り「戦が始まったのを見てから慌てて矢を作る」、つまり何か起きてから慌てて準備することのたとえになります。
「戦」は「軍」や「敵」と書くこともありますが、どれも同じ意味で、事前に起こることを想定して準備をしていないと手遅れになる、ということです。
事前の準備が大事という、現代でも通じることわざと一緒に「矧ぐ」の読み方も是非覚えておいてくださいね。