漢字読み講座

「卸金」「砧」「屑屑」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「卸金」「砧」「屑屑」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「卸金」

「卸金」の読み方をご存じでしょうか?

もちろん「おかね」と読むのは間違いです。

一文字目は「御」ではなくて「卸」ですからね。

では、何と読むのが正しいのか、あなたにはわかりますか?

「卸金」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
  2. 調理器具のひとつです
  3. 表面にトゲトゲの突起があります

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「卸金」の読み方!正解は!?

正解は「おろしがね」です!

「下し金(おろしがね)」と書くこともできますよ。

大根やわさび、しょうがなどをすりおろす調理器具であるおろし金は、お料理をしないかたでも1度は使ったことがあるでしょう。

おろし金は日本にしかない調理器具で「和漢三才図絵」という江戸時代の百科事典には、すでに現在の形のものが載っています。

おろし金は薬味をすり下ろ際に使うものなので、生魚などの食あたりを防ぐための薬味は、当時から欠かせないものだったことがわかりますね。

2問目はこの漢字!「砧」

「砧」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(せん)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「砧」読み方のヒントは?

ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。

とある道具の名前であり、とある地域の地名でもあります。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「砧」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「き」です。

道具としては今は見ることはほとんどなく、完全に廃れてしまっています。

地名としては東京都世田谷区内にある地域です。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「砧」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「きぬた」

です!

道具としての砧は、洗濯した生乾きの布を、棒などで叩いて皺をのばすための道具です。

今はアイロンなど別のもっと便利な道具があるために、使われることはほぼなくなりました。

昔は夜にこの作業をすることが多かったそうで、その様子は多くの和歌に詠まれたり、浮世絵の題材とされました。

百人一首にある「み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり」も砧を詠んだ和歌です。

地名としての砧は、最寄りが小田急電鉄の祖師ヶ谷大蔵駅となります。

かつて円谷プロダクションがあったことから、ウルトラマン商店街があったりします。

最後はこの漢字!「屑屑」

「屑屑」の読み方をご存じですか?

「屑」は「くず」と読む漢字ですがそのまま「くずくず」とはなりません。

それでは、どのように読むのでしょうか?

「屑屑」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「せ○○○」の4文字
  2. 音読みです
  3. 同じ読み方を繰り返します

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「屑屑」の読み方、正解は・・・


正解は

「せつせつ」

です!

意味は複数あります。

  1. こせこせと小さなことにこだわるさま。「―たる小人物」
  2. 忙しく働くさま。「―と家業に励む」
  3. 雨などが細かく降るさま。「―として梢(こずえ)を濡らす」

「屑」という漢字には「きれはし」「こまごま」「(役に立つものを取り除いた後の)役に立たないもの」などの意味がありますが、二つ重なることにより、特に「こまごま」という意味が強調されているようです。

どうも役に立たない余りものというイメージが強い「屑」ですが、この「屑屑」のように「小さい」「細かい」という意味が強調されることもあれば、料理用語「手屑(てくす、てくず)」のように「野菜や刺身などの細かい切れ端(再利用可能)」という意味を持つこともあるため、漢字のイメージだけで判断しない方がいいかもしれません。

イメージとちょっと違う意味を持つ「屑屑」の読み方も、是非覚えてくださいね。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!