今回のお題は「咳」「二十路」「霆」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「咳」
「咳」を何と読みますか?
もちろん「せき」ですね!
さて、それ以外の読み方を考えてみましょう。
「咳」の読み方のヒントは?
1.「咳」をひらがなにすると4文字になります。
2.『咳けば少し抜けゆくかなしみよ』矢島恵(現代俳人)
3.『最早咳一つする者も無かったのです。』野村胡堂「新奇談クラブ」より引用
正解は…
正解は「しわぶき」でした!
漢字そのまま、「咳(せき)」のことです。赤ん坊や幼児が笑うことも意味します。
「咳」の音読みは「ガイ」「カイ」、訓読みは「せき」「せく」「しわぶき」「咳く(しわぶく)」です。
「咳(しわぶき)」の成り立ち
「しわぶき」という発音は「しはぶく」といわれています。
「しはぶく」の成り立ちには諸説あり、ひとつは「繁(しは)吹く」から、もうひとつは唇や舌を意味する「しは」という古語からきているという説です。
「咳(しわぶき)」の言葉や古語
昔「しわぶき」は「しはぶき」と書きました。
しわぶきひとつない:咳払いひとつない静けさ
しわぶきやみ・しわぶきやまい:咳の出る病気『このあか月より、しはぶきやみにや侍らん』源氏物語より引用
しわぶきして語り始める:何かの合図として、わざと咳払いをすること
しはぶきおぼほれて:咳込んでむせてしまうこと
2問目はこの漢字!「二十路」
「二十路」の読み方をご存じでしょうか?
「三十路」と書いて「みそじ」と読みますが「二十路」は「にそじ」ではありません。
では一体なんと読めば…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「二十路」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 「二十歳」のこと
- 「二十路のお祝いに何が欲しいか考えておいてね」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「二十路」の読み方!正解は!?
正解は「ふたそじ」です!
ヒントで示したように「二十路(ふたそじ)」は「二十歳(はたち)」と同じ意味を持ちます。
今でも「はたち」はよく使われますが「ふたそじ」という言い方は初めて知った方が多いかもしれません。
同じ使い方でよく耳にするのは30歳の「三十路(みそじ)」ですね。
ちなみに40歳以降は「四十路(よそじ)」「五十路(いそじ)」「六十路(むそじ)」「七十路(ななそじ)」「八十路(やそじ)」「九十路(ここのそじ)」と、続きます。
最後はこの漢字!「霆」
「霆」って何て読むかわかりますか?
音読みでは(てい)と読みます。
ここでは、訓読みを答えてください。
空から光ったり、音が鳴ったりするアレを表す漢字です。
さて、何と読むのでしょうか?
「霆」の読み方のヒントは?
- 平仮名4文字です。”〇〇〇〇”
- 「雷」とも書きます。
- (かみなり)とは読みません。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「霆」の読み方、正解は……
正解は……
「いかずち」(いかづち)
です。
「雷」(かみなり)の別名として知られています。
霆(いかずち)の語源は「厳つ霊」です。
「厳」は猛々しい、荒々しいなどを表す「厳し」からきています。
「つ」は助詞です。
「霊」(ち)は、霊的なものや命を表しています。
「霊」(ち)は「水霊」(みずち)「野霊」(のづち)などに使われており、ありがたいと同時に恐ろしい力を持っているものを表現する漢字です。
生き物にもこの力が宿っていると考えられています。
生き物の持つ生命力を「命」(いのち)と表現するのは「生霊」(いのち)が語源だと言われています。
「血」(ち)「乳」(ち)も生命力を与えるものとして「霊」(ち)に関係していると考えられています。
最後までお読みいただきありがとうございました。