今回のお題は「乳母日傘」「瀦」「熄む」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「乳母日傘」
「乳母日傘」
これ、何と読むかわかりますか?
普通に読むと間違いがちな、この漢字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「乳母日傘」読み方のヒント!
「乳母日傘」を、「うばひがさ」と読んでしまった方が多いのではないでしょうか。
これは不正解なんです!
確かに「乳母」は「うば」と読みますし、
「日傘」はもちろん「日傘」です。
これが組み合わさると「乳母」のほうの読み方が変化するんです……!
さて、あなたは何と読みましたか?
「乳母日傘」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「おんばひがさ」
です!
「乳母日傘」は、
「幼い子どもが必要以上に過保護に育てられること」という意味の言葉です!
「乳母」は、母親がわりに乳児を育てる人のこと。
「日傘」は日よけの傘のことです。
小さな子どもに乳母をつけ、出かける時には日傘を欠かさない。
そんな様子から、小さな頃からちやほやと育ち、過保護な様子を表しているんですね。
なぜ「乳母」が「おんば」と読むのかというと、
元は「御乳母(おうば)」と言われていたため、
その時の名残の音が転じて「おんば」になったのだとか。
間違いやすい読み方も、一度覚えればとっても単純。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「瀦」
渚(なぎさ)のような、猪(いのしし)や豚(ぶた)のような・・・
「瀦」は何と読む漢字なのでしょうか。
獣っぽい感じに見えますが、「さんずい」だから水に関係しているのか・・・?
さっそく考えていきましょう。
「瀦」の読み方のヒントとは・・・?
それではヒントです!
「瀦」には、何かを「ためる」「たまる」という意味があります。
「さんずい」だから、何がたまるのか考えたら答えが分かるはずです!
さらにヒント!
読み方は、ひらがなで「〇〇〇〇〇」の5文字です。
「瀦」の読み方の答えは・・・
正解は、「みずたまり」でした!
「瀦(みずたまり)」はその名の通り、「水がたまっている場所」だから「みずたまり」です。
普段私たちが「みずたまり」と書く時は「水たまり」が一般的ですよね。
1文字で表すことができる漢字があるなんて、驚きです!
何を隠そうこの漢字、漢字検定準1級レベルなんです。
「みずたまり」の他に、「沼」「貯水池」「ため池」という意味があります。
訓読みでは、「瀦(た)める」「瀦(た)まる」といった使い方をします。
せっかくここまで読み進めてくださった皆さんは、ぜひ書けるように練習してみてくださいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
最後はこの漢字!「熄む」
「熄む」の読み方をご存じですか?
「熄」は「息」という字と同じつくりですが、「いきむ」とは読みません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「熄む」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○む」の2文字
- 訓読みです
- 「終わる」ことを意味しています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「熄む」の読み方、正解は・・・
正解は
「やむ」
です!
「火が消えるようになくなる、終わる」ことをあらわしています。
「熄」は「(火が)きえる」「なくなる」という意味があります。火が燃え尽きてなくなるイメージです。
「熄」には「息」のように「呼吸」という意味はありませんが「息」という字にも「おわる、きえる」という意味があります。「終息」と「終熄」は同じ「しゅうそく」という読み方で「すべて終わる」という意味をもちます。
一方で「熄」には訓読みで「うずみび」という読み方があります。「埋み火」とも書き、灰の中に埋めた炭火のことです。炭で暖を取っていた時代、種火の残った炭を灰にうずめておくことで、火を消すことなく安全にとっておくことができる、生活の知恵でした。
「終わる」という意味と「(空気に触れるとまた燃え出す)うずみび」という意味を両方持つ「熄」という字は、火の扱いが難しい性質を感じさせます。
「熄む」の読み方、是非覚えてくださいね。