本日の難読漢字は「縅」です。
「織」と似ていますが微妙に違いますね…
早速ヒントを見てみましょう!
「縅」の読み方のヒントは?
1.戦国時代や武将に詳しい人は知っているかも…
2.「縅」には伝統的な高い技術が必要です。
3.『白地金襴の陣羽織に、具足は萌黄の縅、』吉川英治「茶漬三路」より引用
正解は…
正解は「おどし」でした!
「縅」とは、穴の開いた小札(こざね)板に革や糸などを通して、上下に結び合わせる甲冑の製造様式です。
小札板とは、甲冑を構成する短冊状の板のこと。
絹糸などを用いる「糸縅(いとおどし)」、鹿の皮の緒を用いる「韋縅(かわおどし)」、
絹の織物を用いる「綾縅(あやおどし)」の3つに大きく分けられます。
家紋や日の丸といった図柄を織り出したり、美しい波型のパターンを織り出したり、「縅」を作るには緻密で高い技術が必要となります。
どの武将がどんな「縅」をあしらった甲冑を身に着けているか、ドラマや映画を観るときにチェックしてみてはいかがでしょう。
また、昔ながらの五月人形の甲冑にも「縅」があしらわれています。
「縅」の訓読みは「おどし」、日本固有の漢字である国字なので、音読みはありません。
画数は15画、漢検1級です。