今日の難解漢字は
「磔刑」
「仄々」
「戸隠」
「芳香」
「祜」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「磔刑」です!
「磔刑」の読み方をご存じでしょうか?
「磔」は「さく」と読むこともできますが「さくけい」ではありません。
刑罰の名前のようですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「磔刑」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- はりつけの刑のこと
- 彼はついに磔刑に処された
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「磔刑」の読み方!正解は!?
正解は「たっけい」です!
「磔刑(たっけい)」とは、主に古代の地中海地域で行われた処刑方法で「はりつけ」とも呼ばれます。
「磔」の一文字で「はりつけ」と読むため、「磔刑」は「はりつけの刑」という意味になりますね。
受刑者は柱にくぎで打ちつけられるかひもで括り付けられて、むち打ちなどの拷問を加えられたとのこと。
また、十字架といえば「キリストの磔刑」の象徴として知られていますが、はりつけの台の形には十字架の他に、逆十字、I字、X字、Y字、IとXの組み合わせなどがあったそうです。
2つ目の漢字は「仄々」です!
「仄々」
これ、何と読むかわかりますか?
なんだか見た目はちょっと怖くて不気味ですが……
さあ、あなたは何と読みましたか?
「仄々」読み方のヒント!
「仄々」は、見た目と読みのギャップがかなりあります!
「仄」と言うと「仄暗い」などで使われるとおり、
ホラー映画でも見かけたことがある漢字です。
ヒントは、読み方を活用すること!
するとなんだか違った印象の言葉が現れるはずです……
さて、あなたは何と読みましたか?
「仄々」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ほのぼの」
です!
「仄々」は、
「かすかに明るいさま」「心が和やかになるようなさま」という意味の言葉です!
子どもやペットがのびやかに過ごす様子を「ほのぼのしている」と表現しますが、
これを漢字にすると「仄々している」と書くのです!
なんだかホラーな印象とは真逆の感じですよね(笑)
元は「仄」自体に「かすかに」「わずかに」などの意味があります。
繰り返すことによって少しずつ明るくなる様子を表しているのです。
また、明るくなる様子から連想して、和やかさや心あたたまる様子などの
「ほのぼの」の意味になったのだと推測できます。
読みと漢字にギャップがあると、意外に覚えやすいですよね。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
3つ目の漢字は「戸隠」です!
「戸隠」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(といん)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「戸隠」読み方のヒントは?
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
日本のとある地方にある地名です。
隠という文字から秘境な雰囲気を感じますね。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「戸隠」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「と」です。
ずばり、長野県長野市内の地名です!
長野の山奥という雪深い静かな土地で、忍者の流派もあるとか・・・?
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「戸隠」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「とがくし」
です!
戸隠は、戸隠山の麓に2005年まで存在した戸隠村一帯を指す地名で、長野市への編入で村としては消滅しました。
長野県の最北部、新潟県と長野県の県境に位置し、山々に囲まれた地域です。
雪の深い地域のため、特に冬の季節は周辺のスキー場や温泉地などがにぎわいます。
また戸隠流忍術でも有名です。天武天皇の時代から荒行の場として使われており、800年ほど前に伊賀流忍術を習得した仁科大助が戸隠に戻り、戸隠流忍術を開いたそうです。
忍者村(冬季は積雪のためお休み)もありますので、みなさんもぜひ一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
4つ目の漢字は「芳香」です!
「芳香」と書いて、なんと読むか分かりますか?
誰でも一度くらい買った事があると思います。
ドラッグストアに行けば、それこそ沢山置いてあるものです。
男の人はまず「無臭」の物を選ぶと思います。
でも恋心があれば香り付きの物を吟味するのかも。
さて、「芳香」と書いてなんと読むでしょうか?
「芳香」読み方のヒントは?
「芳香」とは、ずばり良い香りのことです!
柔軟剤から香るいい香りに包まれるために、ドラッグストアには沢山の種類の柔軟剤を置いています。
直球で「芳香剤」もありますね!
玄関やトイレ、車の中に置く芳香剤です。
スプレータイプやスティックタイプ、液体タイプから固形、ビーズタイプまでありとあらゆるものが揃っています。
しかし、強い香りは他の人には迷惑かもしれません。
いわゆるスメルハラスメントにならないように注意しましょう。
「芳香」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「芳香」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ほうこう」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
5つ目の漢字は「祜」です!
「祜」って何て読むかわかりますか?
(ふるい)ではありません。
「多祜の浦(たこのうら)の底さへにほふ藤波をかざして行かむ見ぬ人のため」という万葉歌にこの漢字が使われています。
ここでは「祜」(こ)と読んでいますが、もう一つの読み方を答えてください。
さて、何と読むのでしょうか?
「祜」の読み方のヒントは?
- 平仮名で4文字です。”〇〇〇〇”
- 神様がくれた幸福という意味です。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「祜」の読み方、正解は……
正解は……
「さいわい」
です。
最初に紹介した万葉歌に出てくる「多祜の浦」は現在の富山県氷見市の湖であると考えられています。
今でも「田子浦藤波神社」があります。
他にも
「いささかに 思ひて来(こ)しを 多祜(たこ)の浦に 咲ける藤見て 一夜経(ひとよへ)ぬべし」
という歌もあります。
この歌は「ほんのちょっとだけ寄ってみようかなと思っていたのに、多祜の浦に咲いている藤の花を見たら、一晩中過ごしてしまいそうだ」という意味です。
心が動かされるほど美しい藤の花でいっぱいの景色が目に浮かぶようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!