今回のお題は「吸啜」「祜」「食中り」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「吸啜」
「吸啜」の読み方をご存じでしょうか?
「吸う」に「啜(てい)」で「すうてい」と読むのは間違いです。
「吸」も「啜」も他に違った読み方がありますよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「吸啜」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
- 赤ちゃんがおっぱいやミルクを飲むときのしぐさ
- 「吸啜反射」という言葉があります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「吸啜」の読み方!正解は?
正解は「きゅうてつ」または「きゅうせつ」です!
また、新生児が口に当たるものに反射的に吸い付くことを「吸啜反射」と呼びます。
育児経験のある方なら知っているかもしれませんが、ない方にはかなりの難問だったかもしれませんね。
「啜」の字は訓読みでは「啜(すす)る」と読み、「啜り泣き」や「うどんを啜る」などによく使われます。
ただし、音読みの「テツ」「セツ」は「吸啜」以外にはほとんど使われません。
読めなかった方は、この機会に覚えておいてくださいね。
2問目はこの漢字!「祜」
「祜」って何て読むかわかりますか?
(ふるい)ではありません。
「多祜の浦(たこのうら)の底さへにほふ藤波をかざして行かむ見ぬ人のため」という万葉歌にこの漢字が使われています。
ここでは「祜」(こ)と読んでいますが、もう一つの読み方を答えてください。
さて、何と読むのでしょうか?
「祜」の読み方のヒントは?
- 平仮名で4文字です。”〇〇〇〇”
- 神様がくれた幸福という意味です。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「祜」の読み方、正解は……
正解は……
「さいわい」
です。
最初に紹介した万葉歌に出てくる「多祜の浦」は現在の富山県氷見市の湖であると考えられています。
今でも「田子浦藤波神社」があります。
他にも
「いささかに 思ひて来(こ)しを 多祜(たこ)の浦に 咲ける藤見て 一夜経(ひとよへ)ぬべし」
という歌もあります。
この歌は「ほんのちょっとだけ寄ってみようかなと思っていたのに、多祜の浦に咲いている藤の花を見たら、一晩中過ごしてしまいそうだ」という意味です。
心が動かされるほど美しい藤の花でいっぱいの景色が目に浮かぶようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後はこの漢字!「食中り」
「食中り」の読み方をご存じでしょうか?
素直に読むと「しょくなかり」ですが、もちろん間違いです。
小学校で習う簡単な漢字しか使っていないのに、読みにくい…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「食中り」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇り」の6文字です。
- 食中毒を一般の言葉で言うと?
- ポイントは「中」の読み方です。
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「食中り」の読み方!正解は!?
正解は「しょくあたり」です!
「食中り(しょくあたり)」とは医学用語である「食中毒」を一般的な言葉で表現した言い方。
通常は「食あたり」と書くため、「中り」を「あたり」と読めるかどうかが今回のポイントになります。
「中」という字の読み方には、音読みで「チュウ・ジュウ」、訓読みで「なか・あ(たる)・あ(てる)」などがありますが、今回は訓読みですね。
「あたる」という言葉には、「矢などが命中する・予想が的中する」という意味と、「毒にあたる・中毒になる」といいう意味があります。
以上から、「食中り」の場合は「毒にあたる」という意味で使われていることがわかりますね。