今回は「一瞥」「石子」「蕪辞」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「一瞥」
「一瞥」と書いて、なんと読むか分かりますか?
「見る」という漢字は入っていませんが、「目」という漢字が入っているので、目で見ることで間違いありません。
さて、「一瞥」と書いてなんと読むでしょうか?
「一瞥」読み方のヒントは?
「一瞥」は、ズバリちらっと見ることです。
ちょっとだけ見ることを「一瞥」と言います。
いわゆる「チラ見」!
したこともされたこともありませんか?
「大好きな彼は私に一瞥もくれずに通り過ぎた」なんて切ない片思いから、
「一瞥しただけでその人の事が分かる」なんてことも。
「相手を一瞥する」というのは、一目で判断してしまうという事であり、相手の事を一瞥してから何かを言い出すなんて失礼もいい所です。
言われた方からすれば、舐められているという事がよく伝わってきます。
嫌いな人でない場合は、一瞥だけではなく軽い挨拶や会釈などもつけた方がいいでしょう。
「一瞥」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「一瞥」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いちべつ」
です!
「瞥」という漢字が、すでにちらっと見るという意味です。
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「石子」
「石子」を何と読みますか?
2つとも簡単な漢字ですが…
もちろん「いしこ」ではないですよ!
「石子」の読み方のヒントは?
1.「石子」をひらがなにすると4文字になります。
2.「石子」の類語には「ジャグリング」が挙げられます。
3.『ひとくいしょう ふたくいしょう』かけ声
正解は…
正解は「いしなご」でした!
「石子」は昔の外遊び。
遊びのルールは、地面に撒いた石のひとつを投げ上げ、地面に落ちる間に他の石とともに拾いつくしていくというものです。
1.それぞれお気に入りの親石を決める
2.「ひとくいしょう(小石がひとつの意)」のかけ声に合わせて親石を放り、落ちる前に子石を拾って親石と一緒に受け取る
3.「ふたくいしょう(子石が2つの意)」のかけ声に合わせて親石を放り、次の小石を拾う
4.子石が全部なくなったとき、最終的に拾った子石が多い子が勝ち!
別名「石などり」「石投げ」「手石」とも呼ばれました。
古くは19世紀の『守貞漫稿(もりさだまんこう)』という風俗史に、童女たちが「石子」で遊ぶさまが記録されています。
女児だけでなく、男児も一緒に遊ぶことがあったそうです。
「石子」は「お手玉」の原型で、地域によっては同一視されます。
最後はこの漢字!「蕪辞」
「蕪辞」の読み方をご存じですか?
「蕪」は「無」という字に似ているから「むじ」と読みたくなりますが、間違いです。
それでは、何と読むのでしょうか?
「蕪辞」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○じ」の2文字
- どちらの字も音読みです
- 「蕪」の音読みは「無」の音読みと同じです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「蕪辞」の読み方、正解は・・・
正解は
「ぶじ」
です!
「蕪」は野菜のカブのことを思い浮かべますが、意味を調べてみると
- あれる、しげる。雑草が茂って荒れる。
- みだれる。
- アブラナ科の二年草。
と、野菜とは別の意味の方が先に出てきます。カブの葉は生い茂って地面を覆いつくすので、そこからカブという野菜の意味として使われるようになったのではないかと言われています。
「辞」という字は「やめる」という意味をイメージしますが、この場合は「辞書」などで使われる「言葉」という意味で使われています。
これを踏まえて考えると「蕪辞」は
「乱雑な言葉」
という意味になります。
実際に乱雑な言葉に対して使うよりも、自分の文章をへりくだって表現する時に使われることが多いようです。「乱文」と同じニュアンスと考えればわかりやすいですね。
「蕪辞」の読み方、「蕪」の意外な意味と一緒に是非覚えてくださいね。