今回の難読漢字は「弥立つ」「煮沸」「限限」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「弥立つ」
「弥立つ」って何て読むか分かりますか?
(やだつ)ではありません!
(みだつ)でもありません!
「弥」という漢字は「弥生」(やよい)と読んだり、「阿弥陀」(あみだ)と読んだりしますが、今回はどちらの読み方も違います。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「弥立つ」の読み方のヒントは?
「身の毛が弥立つ」という使い方をします。
「身の毛が弥立つ」とは、恐ろしい体験をしたときに、体中の毛が逆立つような気分になることを表します。
猫が威嚇するときも、体中の毛を逆立てているのを見たことがあるのではないでしょうか。
何と読むか分かりましたか?
「弥立つ」の読み方、正解は……
正解は……
「よだつ」
です!
「いやたつ」「いよだつ」とも読みます。
人間は、猫のように体毛を逆立てることはありませんが、鳥肌が立つ経験をしたことがあるのではないでしょうか。
鳥肌が立つのは、恐怖体験をするとアドレナリンが分泌し、立毛筋が収縮し、毛穴が閉じてしまうからです。
ちなみに、鳥肌は英語で「goose bumps」と言います。
「chicken skin」「bird skin」ではありませんので、気をつけてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
2問目はこの漢字!「煮沸」
「煮沸」と書いて、なんと読むか分かりますか?
煮る、沸かすとくれば、イメージ通りで合っていると思います。
さて、その煮る沸かすと書いた「煮沸」は読めますか?
「煮沸」読み方のヒントは?
「煮沸」とは、煮えたたせること。ぐつぐつ煮ることです!
最近「煮沸消毒」なんてよく耳にすると思います。
熱処理することで、菌を滅亡させることをいいます。
熱湯消毒は10秒でいいものの、煮沸消毒は80度以上のお湯で10分以上煮沸させる必要があります。
なんとなくエネルギーの無駄遣いのような気がしますが、何度も消毒しない時には煮沸消毒がベストでしょう。
ジャムを作った時に、保存しておく容器を煮沸消毒したりしますね。
耳ではよく聞いていると思いますが、わかりましたでしょうか?
「煮沸」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「煮沸」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しゃふつ」
です!
煮ると沸かすで「煮沸」なんて、漢字通りの言葉ですね。
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「限限」
「限限」の読み方をご存じですか?
「限」は「限界」という使い方があるので「げんげん」?ではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「限限」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ぎ○○○」の4文字
- どちらの字も同じ読み方です
- 日常生活でよく使う言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「限限」の読み方、正解は・・・
正解は
「ぎりぎり」
です!
「限度いっぱいでそれ以上余地がない」ことをあらわす言葉ですね。
「ぎりぎり間に合った」「今月はお小遣いがぎりぎりでこれ以上買うのは厳しい」など、日常でよく使われる言葉です。「ぎりぎり」より「ギリギリ」の方がより緊迫感があるとも言われることもありますが、漢字だと少しだけ余裕がありそうに見えるかもしれません。
「限」という漢字はよく見たり使ったりしますが、「ぎり(きり)」という読み方を見ることはあまりないですよね。
これは「表外読み(表外音訓)」と呼ばれる読み方になります。
表外読みとは、日本で使われている「常用漢字表」に無い読み方のことです。常用漢字表は2010年に告示された最新版では2,136字、4,388音訓(2,352音、2,036訓)からなりますが、「限」の場合は音読み「ゲン」訓読み「かぎ(る)」は常用漢字表にあり、「ぎり(きり)」という読み方は無いということです。
表外読みは習慣的に使われる読み方も多く、なんとなく見たイメージで理解できるものも多いです。「限限」も一度読んでしまえばすぐイメージできる読み方なので、是非覚えてくださいね。