「桐油」の読み方をご存じですか?
「桐」に「油」で「きりあぶら」と読みますが、別の読み方があります。
いったい何と読むのでしょうか?
「桐油」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○ゆ」の3文字
- 音読みです
- 同じ読み方をする油があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「桐油」の読み方、正解は・・・
正解は
「とうゆ」
です!「とゆ」と読まれることもあります。「灯油」と読み方が同じですが、灯油とはまったく種類が違います。
アブラギリという種類の木の種子から採取した油で、毒性があるため食用にはならず、工業用塗料などに使われています。
湿気や水分を防ぐという性質から、江戸時代には油紙や雨合羽に使われており、それぞれ「桐油紙(とうゆがみ)」「桐油合羽(とうゆがっぱ)」と呼ばれていました。
「桐」は国によって意味が違う
「桐」というと、桐ダンスの材料になる木を思い浮かべますが、タンスに使う桐はゴマノハグサ科の落葉高木で、アブラギリはトウダイグサ科の落葉高木なので、種類が異なります。
しかし「桐」という文字は国によって意味が異なります。
- 日本の「桐」・・・ゴマノハグサ科の落葉高木
- 中国の「桐」・・・アオイ科の落葉高木(日本では「アオギリ」という)
- 台湾の「桐」・・・トウダイグサ科の落葉高木(日本では「アブラギリ」という)
同じ木のことを話していると思ったら、全然違うことがあるかもしれませんので、注意しないといけませんね。
今ではあまり日本で生産されることがなくなってしまったそうですが「桐油」の読み方を是非覚えておいてくださいね。