今回の難読漢字は「知音」「鳥黐」「雑駁」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「知音」
「知音」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字自体はとっても簡単。
ですが組み合わせると見慣れないですよね……
さあ、あなたは何と読みましたか?
「知音」読み方のヒント!
「知音」は、とても読み間違いの多い漢字。
その代表例が「ちおん」です。
あまりに間違いが多いので、
辞書によっては「ちおん」でも掲載されている場合もあるんです。
正しい答えは別にあります。
ですが、最初の文字は合っていますよ!
さて、あなたは何と読みましたか?
「知音」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ちいん」
です!
「知音」は、
「本当に自分のことをわかってくれている友人」のこと!
つまり「心の通じ合った親友」のことを指す言葉なんです。
見た目からはなかなか想像しにくい意味ですよね。
広義では「友人」や「親しい知人」「恋人」のことをいう場合もあります。
故事が由来となった言葉で、
自分の音楽をよく理解してくれる友人が死んでしまったため、
琴の弦を切ってしまったという話から生まれたのだとか。
由来を知ると、なぜ「知音」という漢字が使われることになったのかがわかりますね。
読み方さえわかれば、とても使いやすいこの言葉。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「鳥黐」
本日の難読漢字クイズは「鳥黐」です!
2文字目はあまり見かけない漢字ですね…
早速ヒントを見てみましょう。
「鳥黐」の読み方のヒントは?
1.「鳥黐」をひらがなにすると4文字になります。
2.『鳥黐のような浮洲に完全に乗りあげてしまった。』久生十蘭「海難記」より引用
3.昔の賽銭泥棒は「鳥黐」を使うことがあったそうです。
正解は…
正解は「とりもち」でした!
「鳥黐」とは、植物の樹皮や果実などを原料にした粘着性のある糊状のもので、木の枝や竿の先に塗り付けて鳥や虫を捕まえるのが主な用途として知られています。
原料や作り方は地域によってさまざまですが、一番ポピュラーなのはモチノキやヤマグルマという木の樹皮です。前者は「シロモチ」、後者は「アカモチ」と呼ばれます。
「黐」の音読みは訓読みは「チ」、訓読みは「もち」「とりもち」、漢検1級23画の漢字。
部首の「黍(きび)」は穀物を意味しています。桃太郎に出てくるキビ団子のキビです。
隣の「离(チ・リ)」は大蛇をかたどった象形文字で離れることを意味します。
現在「鳥黐」は禁止猟具に指定されているので狩猟には使用できませんが、ネズミ捕りや玩具としては販売されています。
ちなみに、ドラえもんには「鳥黐」が登場する話が多いです!
最後はこの漢字!「雑駁」
「雑駁」
これ、何と読むかわかりますか?
ちょっと物騒な字面の漢字ですが、果たして読み方はどんなものなのでしょうか。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「雑駁」読み方のヒント!
「雑駁」は、「駁」の漢字が難しいですよね。
こちらは漢字検定準一級相当の、とても難しい漢字。
「まだら」「ぶち」または「入りまじる」という意味です。
競馬がお好きな方は「駁馬」という言葉でご存知かもしれません。
さて、あなたは何と読みましたか?
「雑駁」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ざっぱく」
です!
「雑駁」は、
「雑然として統一がないこと」という意味の言葉です!
「雑」はもちろん「煩雑」や「雑多」などで使われている通り
「いろいろなものが混ざり合っている」という意味。
「駁」にも、先ほどお伝えしたように「入り混じる」という意味です。
つまり同じ意味の漢字を重ねて、意味を強調しています。
とにかく整っていない様子を表す言葉なので、
「雑駁な知識」「雑駁な交際」「雑駁な会食」など、さまざまなシーンで使えます。
私も仕事が多くなってくると、雑駁なタスクたちに追い込まれています……
難しく見えて、実は使いどころの多い「雑駁」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!