今回は「山姥」「喊ぶ」「籌」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「山姥」
「山姥」と書いて、なんと読むか分かりますか?
山に住む優しいおばあさん・・・のことではありません。
妖怪の一種です!
さて、「山姥」と書いてなんと読むでしょうか?
「山姥」読み方のヒントは?
アニメなどに出てくる「山姥」は一見怖そうに見えますが、実は優しいという設定です。
しかし本当の山姥は、山奥に住み、道に迷った旅人を泊まらせて、旅人が眠った所で食い殺すといわれています。
「食わず女房」や「牛方山姥」などの昔話でも、山姥の恐ろしさを発揮していますよね。
山でなくても怒りに狂った女性の事を「山姥」なんて揶揄してさらに怒られたり。
しかしそれでも地域によっては、山姥が家に取り憑くと家が栄えるといわれている地方もあり、昔話のように一概に恐ろしいだけのものではないようです。
「山姥」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「山姥」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「やまんば」
です!
また、(やまうば)と読んでも正解です。
山奥で道に迷っていて、そこに突然普段着のおばあさんが出てきたらそれだけで心臓が止まりそうです!
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「喊ぶ」
本日の難読漢字は「喊ぶ」です。
普段目にすることはあまり無いでしょう。
早速ヒントを見てみましょう!
「喊ぶ」の読み方のヒントは?
1.「喊ぶ」をひらがなにすると「〇〇ぶ」になります。
2.「喊ぶ」の類義語には「怒声」「咆哮」「金切声」などがあります。
3.『この地震ひ、かのごとき喊次ぐ』アリギエリ・ダンテ「神曲」より引用
正解は…
正解は「さけぶ」でした!
大きな声を張り上げることです。
一般的には「叫ぶ」と書きますね。
「喊」の音読みは「カン」、訓読みは「喊ぶ(さけぶ)」、漢検1級12画の漢字です。
「喊」は口と咸を組み合わせた形声文字。咸は、みな、すべて、ことごとくなどの意味を持っています。
「喊」を用いる日本語
吶喊(とっかん):ときの声や雄たけびをあげること。突貫の言い換えとしても使われます。
喊声(かんせい):興奮したり驚いたときの叫び声。同じ読みに「歓声」がありますが、歓声は喜んだときの叫び声として使われます。
【歓声】よろこんで叫ぶ声
【喚声】興奮して叫ぶ声
また、昔の日本文学や古典の翻訳では、「喊」を「喊(とき)の声」と書きました。また、「喊く(わめく)」「喊き叫ぶ(おめきさけぶ)」「口を喊む(つぐむ)」と読む作品もあります。
最後はこの漢字!「籌」
「籌」
これ、何と読むかわかりますか?
まず漢字が難しいですよね……。
「初めて見た」という方もいるかもしれません。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「籌」読み方のヒント!
「籌」は、漢字検定1級相当の漢字。
つまり、読める人の方がすごい漢字なんです。
ちなみに音読みは「ちゅう」ですが、
今回答えてもらいたいのは訓読み。
漢字一文字なのに読みは5文字あります!
さて、あなたは何と読みましたか?
「籌」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「はかりごと」
です!
「籌」は、
「戦略」「策略」という意味の言葉です!
同じ読み方で「謀」という漢字もあります。
こちらも同じ意味で使われているので、合わせて覚えておきましょう。
本来「籌」は「かずとり」という意味もあります。
「かずとり」とは、古来数をかぞえるときに使う竹の棒のこと。
これを使って色々計算していたことから「はかりごと」という言葉になったのかも。
ちなみに「籌」という漢字を使った
「籌を帷幄に運らし、勝ちを千里の外に決す」という言葉があります。
これは「本陣で計略を立てて、遠く離れた戦場で勝利を得る」という意味。
転じて「巧妙な戦略や計画」のことを言います。
ビジネススピーチなどにもぴったりですね。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!