今回の難読漢字は「蝕む」「傍ら」「瀞」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「蝕む」
「蝕む」と書いて、なんと読むか分かりますか?
悪いものはいつの間にか少しづつ食い込んでくるので、早めに原因を見つけて取り除くのがベストです。
しかし、なかなかうまくいかないのが人生なのかもしれませんね。
さて、「蝕む」と書いてなんと読むでしょうか?
「蝕む」読み方のヒントは?
「蝕む」は、すこしずつ侵して行く、すこしづつくいこんで悪くしていくという意味です。
病気であれば早期発見、からの早期治療が有効です。
しかし病気だけではなく、いつの間にか虫に蝕まれることも。
気が付いたらシロアリが家中を蝕んでいた! なんてこともあります。
表に穴が出て来て気が付いた時には、時すでに遅しなんてことも。
そして、一番身近にある「蝕む」のは「友達」ではないでしょうか?
悪の道に引き入れ、気が付いたらどっぷりはまって抜けられないなど。
朱に交われば赤くなるは、ほんとに一瞬だったりします。
「蝕む」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇む」です!
さて、もうわかりましたか?
「蝕む」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「むしばむ」
です!
「健康を蝕む」「心を蝕む」など、あまりいい意味の言葉ではありませんが、意味をよく表せている漢字ですね。
虫を食べるという意味ではなく、「虫が食べる」と書いて「蝕む」です。
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「傍ら」
「傍ら」と書いて、なんと読むか分かりますか?
「傍」は、(そば)(はた)とも読みますが、送り仮名「ら」が付くことで全く違う読み方になります。
しかし、頭に浮かんでいるイメージで合っていると思います。
さて、「傍ら」と書いてなんと読むでしょうか?
「傍ら」読み方のヒントは?
「傍ら」とは、
- そば、すぐ近く
- 端に寄った所
- 主となることをすると同時に
- またはその合間に
という意味です。
結構よく使われている言葉ですよ!
育児をしながら家事をする人なら、育児の傍らで家事をする。
お店を営業しながら閉店後にバイトしている人なら、お店の営業の傍らでバイトする。
仕事をしながら資格の勉強をする人なら、仕事の傍らで勉強する。
ワンオペとか、かけもちとか、ダブルワークなど、なかなかにハードなイメージです。
他にも子どもが昼寝している傍らでうたた寝。なんて微笑ましい使い方もできますよ!
「傍ら」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇ら」です。
さて、もうわかりましたか?
「傍ら」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「かたわら」
です!
今の時代は、何かをしながら何かを成し遂げるということも珍しくないですよね。
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「瀞」
「瀞」の読み方をご存じですか?
「瀞」という字は「清」と「浄」が重なったような漢字ですが、いったい何と読むのでしょうか?
「瀞」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「と○」の2文字
- 訓読みです
- 有名な地名にもある漢字です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「瀞」の読み方、正解は・・・
正解は
「とろ」
です!
「瀞」は川の流れがゆるやかで水の深いところをさす言葉です。河川用語で流れが速く浅いところを「瀬」、流れが遅く深いところを「淵」と呼びますが、この淵の中でも流れが特にゆるやかなところを「瀞」と呼んでいます。
水面が波立たないで静まる様子を「瀞む(とろむ)」とも言います。
「長瀞(ながとろ)」「瀞峡(どろきょう)」という地名は、いずれも川の流れがゆるやかで深いことからつけられた地名になっています。同じ発音で同じ意味を由来に持つ「土呂町」も埼玉県にあります。
「清」+「浄」=「瀞」?
一方で「瀞」には「きよい、きよらか」という意味もあり、関連漢字として「清」「浄」ともあります。
最初にも書きましたが「瀞」という文字は「清」と「浄」が重なったようにも見えますね。実際「浄」は「瀞」の略字という説もあるそうですが、実際は「水」と「静」が合わさった「形声文字(意味をあらわず部分と音をあらわず部分が組み合わさってできた文字)」とのことです。音読みだと「瀞」は「セイ」なので「静」と通じていますが「清」も同じ音読みなのはやっぱり関係がありそうな気がしてしまいます。
地名にもあって見た目も美しい「瀞」の読み方を、この機会に是非覚えてくださいね。