今回は「醗す」「呈する」「岡阜」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「醗す」
「醗す」と書いて、なんと読むか分かりますか?
最大のヒントは、お酒や味噌や醤油に関係することです!
お酒好きの人はもうわかったかもしれません!
さて、「醗す」と書いてなんと読むでしょうか?
「醗す」読み方のヒントは?
「醗す」は、醗酵食品(はっこうしょくひん)のことで食品を醗酵させることです。
一度できあがったお酒や味噌を、もう一度発酵させることをいいます。
簡単にいえば酵素が広がっていくことを醗酵といい、もっと身近なもので言えば漬物もそうです!
最近では「発酵」と書かれていることが多いかも。
お酒を熟成させることを酒を醗すといい、醗酵させることで旨味を出しているのですね。
醗酵という言葉が使われているだけで、なんだかおいしそうという気持ちになりますが、実際に手間暇かけて作られているので、当然美味しいです!
「醗す」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇す」です!
さて、もうわかりましたか?
「醗す」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「かもす」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「呈する」
「呈する」と書いて、なんと読むか分かりますか?
王の上に口と書いて「呈」、普段あまり使わないかもしれませんが、聞いた事や口に出して使った事もあると思います。
さて、「呈する」と書いてなんと読むでしょうか?
「呈する」読み方のヒントは?
「呈する」とは、差し出す、差し上げるという意味と、ある状態を示すという意味があります。
お世話になった誰かに物を差し上げる事、何かを贈ることも呈するといいますので、「自著を呈する」なんて使い方をします。
「贈呈」なんて言葉、聞いたことがありませんか?
ほかにも「苦言を呈する」というのは、上司など言いにくい人にアドバイスをすることで、社内を円滑にしていくという意味があります。
言いにくいけど、言う事でその人のためになるなら、ぜひ言ってあげてください。
「呈する」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇する」です。
さて、もうわかりましたか?
「呈する」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ていする」
です!
「身を挺する」も同じ読み方なのですが、こちらは自分を犠牲にしてでも助けに入ることです。
呈するは、あくまでも言葉や物を差し上げることであり、「挺する」は命の危険をおかしてでも事に当たるという意味です。
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「岡阜」
「岡阜」の読み方をご存じですか?
「岡」は「岡山」、「阜」は「岐阜」で使う漢字なのでそのまま「おかふ」と読むと間違いです。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「岡阜」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「こ○○」の3文字
- 音読みです
- 同じ意味を重ねた言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「岡阜」の読み方、正解は・・・
正解は
「こうふ」
です!
「岡」と「阜」はどちらも訓読みが「おか」で、「小高い土地」という意味があります。同じ意味を持つ漢字を重ねて強調した言葉になります。
「登るべき岡阜もない」というような使い方をします。
同じ「おか」とは言っても・・・
「岡山」も「岐阜」も現在の県名で、かつて城があった場所です。
岡山城は「丘が連なる小高い土地」の「岡山」に築城されました。
岐阜城は金華山の頂上に築城されており元々は「稲葉山城」と呼ばれていたものを、織田信長により「岐阜城」と改称されています。金華山を大きな丘と見立て左右を見分けたとも、中国の故事で勝利の象徴とされる「岐山(きざん)」という山にあやかって「岐」の文字を使ったとも言われています。
しかし同じ「おか」と言っても、岡山城は標高19メートル、岐阜城は標高329メートル。岐阜城は「小高い」とは言い難いですね。
「おか」の定義はあいまいですが「岡阜」の読み方はこの機会に覚えてくださいね。