今回のお題は「佞武多」「賂い」「灰汁色」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「佞武多」
今回の難読漢字クイズは「佞武多」です。
あるエリアに住んでいる人なら、簡単にわかるはず!
さて、あなたは何と読みますか?
「佞武多」の読み方のヒントは?
1.らっせらー!やーやどー!やってまれー!
2.「佞武多」の「武」は「ぷ」とも「ぶ」とも読みます。
3.『蚤の乗る船の事は、正月の宝船の古い形式・奥州の佞武多など』折口信夫「とこよ」と「まれびと」と より引用
正解は…
正解は「ねぶた」または「ねぷた」でした!
どちらの読み方も正しいです。
発音の違いは地域ごとの訛り、漢字は当て字です。
青森県の有名なお祭りですね!
青森市は「ねぶた」、掛け声はらっせらー!
弘前は「ねぷた」、掛け声はやーやーどー!
五所川原市は「立佞武多(たちねぷた)」、掛け声はやってまれー!
「佞武多」の語源
「佞武多(ねぶた・ねぷた)」の語源には複数の説があります。
そのうち有力なのが柳田国男「眠流(ネブリナガシ)考」を基にした説。
「眠り流し」とは、眠たいこと、つまり睡魔を追い払う行事です。
暑い夏のだるさを払う意味で行われたのだそう。
具体的な「眠り流し」の行事は…
- 水浴びをする
- 形代(かたしろ)を灯篭や笹竹に乗せて川や海に流す
- 合歓木(ねむの木)を川や海に流す
- 髪や硯(すずり)を洗う
予約が大変そうですが、一度は見てみたいお祭りです!
2問目はこの漢字!「賂い」
「賂い」の読み方をご存じですか?
「賂い」は「賄い」という字に似ているので「まかない」と読みたくなりますが、間違いです。
それでは、何と読むのでしょうか?
「賂い」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ま○○い」の4文字
- 音読みは「ロ」です
- ズバリ「賄賂」のことをあらわしています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「賂い」の読み方、正解は・・・
正解は
「まいない」
です!
本来は「神への捧げもの」「人に金品を贈る」という意味ですが、特に利益を得る目的で贈るという意味を持ちます。
現在では為政者や公務員に対して使われることが多いですが、これは最初「神」への捧げものだったのが「上」、つまり時の政府という意味に転じ、現在の意味につながったのではないかという説があります。
ちなみに最初に書いたように賄賂の1文字目「賄」を使った「賄い」は一般的には「まかない」と読みますが、こちらにも「まいない」という読み方があります。賄賂を受け取ることを「収賄」と言うので、どちらもほぼ同じ意味の漢字を使った熟語ということになります。
「賄賂」は時代劇でも現代でもよく見かける言葉ですが、その訓読み(賂い、賄い)のことも是非覚えておいてくださいね。
最後はこの漢字!「灰汁色」
「灰汁色」の読み方をご存じでしょうか?
もちろん「はいじるいろ」ではありませんよ。
色の名前には違いないようですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「灰汁色」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 料理をする人ならすぐにわかるかも
- 黄みがかった灰色のこと
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「灰汁色」の読み方!正解は!?
正解は「あくいろ」です!
「灰汁色(あくいろ)」とは、黄みがかった灰色の呼び名。
また、「灰汁(あく)」とは、草木を燃やしてできた灰を水に浸けて上澄みを取ったもので、古くは染色や布用の洗剤として使われました。
さらに、料理で野菜や肉を煮たときに浮き上がってくる、えぐみを持つ成分も「灰汁(あく)」と呼ばれます。
料理をする人なら、野菜や肉を煮た際に浮き上がってくる灰汁を取り除いたり、ゴボウやナスなどを水にさらして灰汁抜きをしたことがあるでしょう。
灰汁色は派手さのある色ではありませんが、心を落ちつかせるリラックス効果のある色とされています。