今回は「均す」「有象無象」「粉黛」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「均す」
「均す」と書いて、なんと読むか分かりますか?
「均一」「均等」などの(きん)ですが、もちろん(きんす)ではありません。
でもイメージは合っています
さて、「均す」と書いて、なんと読むでしょうか?
「均す」読み方のヒントは?
「均す」は、平らにする、平均するという意味があります。
地面の凸凹を平らにしたり、テストでクラスの平均点を出したりと、「均す」はまあまあ使われている言葉です。
運動部がトンボという器具を使って、グラウンドを整備していましたよね。
あれが「均す」です!
他にも「利益を均して分配」なんて使い方もあります。
自分の毎日の運動時間や睡眠時間を均すと、一体何時間になるのか調べたことがありますか?
「均す」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇す」です。
さて、もうわかりましたか?
「均す」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ならす」
です!
小学校で習った漢字ですが、使わないと忘れる漢字のひとつではないでしょうか?
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「有象無象」
「有象無象」
これ、何と読むかわかりますか?
読み方のルールが分かれば簡単なのですが、
パッと読めない方もいるはずです。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「有象無象」読み方のヒント!
「有象無象」は、「象」の読み方が重要!
「現象」「印象」などのイメージが強いので、
「ゆうしょうむしょう」と読んでしまった方もいるのでは?
実は「象」は「しょう」と読みません!
さて、あなたは何と読みましたか?
「有象無象」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「うぞうむぞう」
です!
「有象無象」は、
「雑多でくだらない人やもの」という意味の言葉です!
あまりいい意味では使われないので注意しましょう。
「象」は「かたち」という意味。
「有形無形」のものすべてという意味もあります。
この世にある形のあるものないものすべてのという意味から、
数ばかり多いけれど、取るに足らないことをたとえた言葉に転じています。
「有象無象」はもともと、仏教にまつわる言葉です。
実はそもそも「有相無相」(うそうむそう)という言葉であったため、
「有象無象」の「象」も「しょう」ではなく「ぞう」と読むのだと考えられます。
読めてしまえばカンタンな「有象無象」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「粉黛」
「粉黛」の読み方をご存じですか?
「粉」は「こな」と読めますが「黛」は「薫」に似ているようにも見えますが違う文字です。
いったい何と読むのでしょうか?
「粉黛」の読み方のヒントはこちら
-
- ひらがなで書くと「ふ○○○」の4文字
- どちらの文字も音読みです
- 粉は「白粉」のことをあらわしています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「粉黛」の読み方、正解は・・・
正解は
「ふんたい」
です!
「粉」は「白粉(おしろい)」をあらわしており、「黛(まゆずみ)」は眉を描く墨や、まゆずみで描いた眉のことをあらわしています。そこから転じて「化粧」という意味があります。
「粉黛」=「美人」?
「粉黛」は「美人」という意味で使われることもあると言われています。
「六宮の粉黛は顔色なし」(長恨歌)
唐代の大詩人である白楽天(白居易)が玄宗皇帝と楊貴妃を歌った長編叙事詩「長恨歌」の冒頭にこのような表現があります。
楊貴妃といえば世界三大美人の一人で「傾国の美女」とも言われています。楊貴妃がひとたび笑ったら、六宮(後宮)の化粧をした美女たちでも太刀打ちできなかった、という意味になります。
この使われ方を考えると、確かに「粉黛」は「(化粧をした)美人」であることは間違いないですが、美しく見せるために装っている、つまり自然ではないという意味あいもありそうですね。
もし「粉黛」を女性の美しさを褒める意味で使う場合は、少し注意した方がよさそうですね。