今回のお題は「仄暗い」「廿」「嘉する」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「仄暗い」
「仄暗い」と書いて、なんと読むか分かりますか?
暗いと付くので、もちろん暗闇に関することで合っています!
20年前くらいの、ホラー小説&映画のタイトルにもありましたね。
とにかく、じんわりと纏わりつくような嫌な感じ・・・というイメージの言葉です。
さて、「仄暗い」と書いて、なんと読むでしょうか?
「仄暗い」読み方のヒントは?
「仄暗い」は、ぼんやりと暗いという意味です。
ほのかに暗い、光が頼りなくて薄暗い感じ・・・いかにも幽霊などが出てきそうな感じです。
「仄暗い水の底から」という話では、マンションの蛇口から髪の毛が水と一緒に出てきたりと、話全体が恐怖に包まれており、全体的に仄暗いイメージに仕上げられていましたね。
結構な人がトラウマになったかと思います。
さて、ぼんやりと暗い事を何と言っていたか思い出せましたでしょうか?
「仄暗い」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇い」です。
さて、もうわかりましたか?
「仄暗い」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ほのぐらい」
です!
映画のタイトルは「ほのぐらい水の底から」でした!
蛇口から水以外の物が出てくると恐怖です!
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「廿」
「廿」を何と読みますか?
「甘い(あまい)」と読みたいところですが…
覚えておいて損はしません!
「廿」の読み方のヒントは?
1.「廿」をひらがなにすると「〇〇ゅ〇」となります。
2.広島県出身の人は、もちろん読めるはず!
3.『私の廿代はこうした苦い空白のうちに』小山清「聖アンデルセン」より引用
正解は…
正解は「にじゅう」でした! 数字の「20」です。
「廿」の音読みは「ジュウ・ニユウ・デン・ニュウ」、訓読みは「にじゅう」、漢検準1級4画の漢字です。
「にじゅう」を日数にすると「20日(はつか)」になりますね。
広島県には「廿日市市(はつかいちし)」がありますよ!
漢数字と大字
「廿」は「十」が2つ横に並んでいることをあらわしています。
「廿」のように、漢数字を代用した文字を「大字(だいじ)」といいます。
ポピュラーなのは「壱(いち)・弐(に)・参(さん)」でしょう。
二十(にじゅう)の大字は「廿」ですが、三十は「丗」、四十は「卌」と書きます。
大字は、漢数字の改ざんを防止するために用いられます。
昔の日本では、公文書は楷書、帳簿類の数字は大字で書くことが定められていました。
現代でも、法的文書や戸籍、登記などの記載に使われることがあります。
最後はこの漢字!「嘉する」
「嘉する」の読み方をご存じですか?
「嘉」には「か」という読み方がありますが、だからといって「かする」と読むと間違いになります。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「嘉する」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「よ○する」の4文字
- 訓読みです
- 「好する」と書くこともあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「嘉する」の読み方、正解は・・・
正解は
「よみする」
です!
「嘉」には「ほめる」という意味があり「嘉する」も「ほめたたえる」という意味になります。「好する」の他に「善みする」と書くこともあります。
ただし、普通にほめるというよりは「目上の者が目下の者を」ほめる、という意味合いの強い言葉になります。
「神の嘉するもの」
「嘉する」の使用例を見ると「神」という主語がついているものが多いです。
バイロンの一生は到底神の嘉するものとも思われない
(島崎藤村『桜の実の熟する時』)そして、それでこそ神はわれわれの祈りを嘉したまう
(三好十郎『俳優への手紙』)
神にほめられる、つまり神の祝福を受ける、神に認められるという意味が強いため、目上の者がほめる時に使われることが多いのかもしれませんね。
「嘉する」は難しい読み方ですが、この機会に是非覚えてくださいね。