今日の難解漢字は
「怯懦」
「冬麗」
「鉃」
「籟初」
「舂く」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「怯懦」です!
「怯懦」の読み方をご存じでしょうか?
字面から「ほうじゅ」と読んでしまいそうになりますが、もちろん違います。
二文字とも見たことがある漢字なのに、読みにくい熟語ですね。
漢字検定1級レベルの難問です!
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「怯懦」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 気が弱い人のことです
- 彼は良い人なんだけど怯懦な性格が弱点だね
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「怯懦」の読み方!正解は!?
正解は「きょうだ」です!
日常であまり登場しない言葉なので、難問でしたね。
「怯懦(きょうだ)」とは、気が弱かったり臆病だったりして、頼りない性格のことをいいます。
以下は「怯懦」を使った例文です。
- 状況が不利になったらすぐに逃げ帰るのは、怯懦な人間だ
- 捕虜たちは、怯懦な目つきで空を見ていた
- 怯懦な性格を何とかしないと、独立できない
怯懦の類義語には「腰抜け」「臆病」「怯弱」「小胆」などがあります。
2つ目の漢字は「冬麗」です!
「冬麗」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(とうらい)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「冬麗」読み方のヒントは?
ヒントは全体で5文字、「〇〇〇〇〇」となります。
俳句で使われる季語のひとつで、文字通り冬の季語となります。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「冬麗」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「ふ」です。
麗は「れい」とか「らい」といった、音読みで使われることが多いですが、 今回は訓読みとなります。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「冬麗」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ふゆうらら」
です!
冬麗(ふゆうらら)は、俳句で使われる季語のひとつで、寒さは強いものの、 太陽の日差しはしっかりと、空気が澄みわたる冬晴れの様子を表しています。
麗(うらら)は穏やかな春の雰囲気を表すことが多いそうですが、冬麗となると 天気は晴れ晴れとしつつもキリッとした冬の空気を感じさせる言葉となります。
厳しい冬の寒さとあたたかくやわらかい日差し、陽の光の明るさとそれが作る影、 そういった対照的なもの同士が生む対比関係(コントラスト)が、自然や人間のもつ 美しさを感じさせるのかもしれませんね。
3つ目の漢字は「鉃」です!
「鉃」の読み方をご存じでしょうか?
一見「鉄(てつ)」という字に見えますが、よく見ると右側の上部が突き抜けていませんね。
「なるほど」と納得はしたものの、どう読むかわからないという方が多いかも…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「鉃」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 主に金属でできた、あるものの呼び名
- 「鏃」も、同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「鉃」の読み方!正解は!?
正解は「やじり」です!
ヒントで示したように「鏃(やじり)」と表記する場合もありますよ。
「鉃(やじり)」とは、標的を射抜くために矢の先端に付けられた鋭い部分のことで、主に金属で作られています。
また、「鉄」という漢字をばらすと「金」を「失う」になるため、製鉄会社などの社名では「鉃」や「鏃」の字を使っていることも。
ちなみに「鉄」という漢字の旧字は「鐵」ですが、画数が多くて書くのに時間がかかり過ぎるため、昭和17年に「鉄」という漢字が生まれたそうです。
4つ目の漢字は「籟初」です!
「籟初」を何と読みますか?
日本人なら知っておきたい言葉です。
「籟初」の読み方のヒントは?
1.「籟初」をひらがなにすると4文字になります。
2.「毎年、籟初はきもので出席します」のように使います。
3.『籟初や座附に名ある笛の家』 小沢碧童
正解は…
正解は「ふきぞめ」でした!
「籟初」とは、新年に初めて、笛・尺八・笙などを演奏することです。
同義語に「吹始・吹初(ふきはじめ)」があります。
いわば楽器の稽古始めですが、基本的に管楽器に限って使われます。
俳句では、新年の季語です。
ちなみに、お琴・三味線・琵琶といった弦楽器の場合は「弾初(ひきぞめ)」。
鼓・太鼓などの打楽器は「打初(うちぞめ)」といいます。
「籟」の音読みは「ライ」、訓読みは「ふえ」「籟き(ひびき)」、漢検1級22画の漢字。
「籟」という漢字には、風がものにあたって発せられる音、3つの穴がある笛という意味があります。
松籟(しょうらい):松に吹く風の音、茶釜の煮えたぎる音
山籟(さんらい):山を吹き渡る風の音
天籟(てんらい):あるがまま、天然で素晴らしい絶妙な音や詩歌
人籟(じんらい):人が吹き鳴らす笛の音、転じて人が出すさまざまな音を指す
「ライ」と読む熟語が数多くありますね!
5つ目の漢字は「舂く」です!
「舂く」の読み方をご存じでしょうか?
「春」という字に似ているので「はるく」と読んでしまいそうになりますが、よく見て下さい。
「舂」は「日」の部分が「臼」という字になっています。
「つく」と読むこともできますが、今回は「つく」以外でお答えくださいね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「舂く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇く」の4文字
- 夕日が山に入っていく様子を表した言葉
- 「陽が舂いて道行く人々の背をオレンジに染めている」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「舂く」の読み方!正解は!?
正解は「うすずく」です!
「舂く(うすずく)」とは、夕暮れ時に陽が山に入っていく様子を表す言葉です。
また穀物を臼に入れて杵でつくことを「舂く(つく)」と表現する場合もあります。
「舂く(つく)」には穀物の殻を取り除くという意味があり、「舂米(しょうまい)」とは脱穀したお米のことです。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!